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ワクチン接種予約が取れた話|らっこ

ノウゼンカズラ

2021年5月。

横浜市でコロナワクチンの集団接種の予約受け付けが始まった頃のお話です。

こぎ父が一生懸命電話をかけ続けた結果、コールセンターに電話が繋がりワクチン接種の予約が完了しました。

こぎ父の執念のお話です。

7月現在、1回目の接種を終えて2回目接種を待つ状況です。

今となっては――の話になりますが、周りでは、こぎ父が予約を取った集団接種で予約が取れ無かった方たちの方が先に、接種を終えていたりするようです。

予約順では後から始まった大規模接種会場や個別接種が先に進んで、なんだか逆転したような流れを感じました。

この大騒ぎはなんだったんだと、なんだかなあと、思わなくもない。

ただ現状、まだ大騒ぎが続いているようで、やっぱりなんだかなあなのです。

 

初めて予約の受け付けが始まった時のお話はこちら

繋がらない電話の受話器を握りしめるこぎ父
高齢者のワクチン接種予約の受け付け開始|らっこ

2021年5月3日 横浜市で新型コロナウイルスのワクチン集団接種の予約が始まりました。 正確な数字が調べきれなくて不明なのですが、今回、市内の80歳以上のおよそ34万人が予約受付の対象になっていて、接 ...

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5月3日。

初回の予約受け付けが開始されると、大混乱の後予約枠は埋まり、受け付け終了となりました。

その後、改めて追加予約枠分の受け付けスケジュールと詳細がが発表されていました。

今か今かとこぎ父は再開されるその日を待っていたようです。

5月10日。

予約受け付けが再開された日。こぎ父は開始時間から30分おき程度の頻度で電話をかけ続けていました。

かけ続けたということはそうです。

 

繋がらない電話に受話器を握りしめるこぎ父

 

電話が一向に繋がらないのです。

何度も何度も繋がりません。

午前中いっぱい諦めずに電話をかけ続けるこぎ父に

 

こぎ父を横目で見るこーぎーとらっこ

 

止めればいいのにと思っても言わない優しいツレ。

らっこの心情としては、先の大混乱からすればここで必死に予約を取ろうとするのは負担でしかないのじゃないかと、順次個別接種の体制が整って詳細が発表されるのを待った方が精神衛生上よろしいんじゃないかと考えていました。

「個別接種の案内を待ってもいいんじゃないでしょうか」と話はしていました。

予約を取ろうとしているのはこぎ父本人ですから、気が済むようにされたらいいんじゃないかと眺めていました。

ちなみにこぎ母はデイサービスの日だったため、こぎ父がこんなに何度も電話をかけている姿を見ずに済んでいます。

 

予約方法を電話ではなくWEBからにしたらどうかと提案するこーぎー こーぎーの提案の矛先がらっこで動揺するらっこ

 

ツレが、電話は止めにしてインターネットを利用した予約サイトから予約を取ればいいんじゃないかということを、らっこに言ってきました。

らっこに。

言外に滲み出る

『らっこがこぎ父の代わりにやってあげてくれないか』

気配を感じたらっこは慌てて市のホームページを確認するのでした。

(いろいろツッコんでください。ごめんなさい)

 

慌ててパソコンで確認してこーぎーを呼ぶらっこ 電話するしかない状況をこーぎーに報告するらっこ

 

ほっとしたとは口が裂けても言わない。

(言わないかわりに書いてしまった)

なんで電話受け付けが残ってウェブサイトからの受け付けが先に終了しちゃっているのだ?どゆことじゃ?

と思いましたが、その理由はあとで読んだニュースサイトで判明しました。

  • この日の予約対象者は75歳以上のおよそ45万人。(うんうん)
  • 予約枠は2万7000人分余り。(うん。なん分のイチの確率?)
  • 受付電話回線最大420回線。(420…最大?420?)
  • インターネットでの予約受付枠を減らして、電話予約枠を全体のおよそ半分にまで増やしていた。(ふむふむ)
  • ネットからの予約枠が減ったこともあり、受け付け開始から25分でネット受付分の枠はすべて埋まり、早々に受付は終了していたということらしい。

ざっと以上です。

参考:横浜市 高齢者ワクチン接種予約 電話が終日つながりにくく 2021年5月10日 20時25分  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210510/k10013022231000.html

ニュースサイトによると、情報源は市の発表によるモノらしいのですが、横浜市のホームページにはこのような経緯は公表されていないこともあり、何が本当かわかりません。

そうだったのかなあくらいに捉えています。

 

ともあれ、らっこには僥倖。(おい)

予約の申し込み作業が難しいとは思っていませんし、サイトからなら尚更操作はなんてことはないだろうと思っていましたが、なんだかややこしそうな気配を感じていたのです。

高齢者からの予約を受け付けるシステムのはずなのに、高齢者に優しくてわかりやすそうな気配を感じていなかったのです。

こぎ父とこぎ母の必要時な情報とか、メールアドレスとか、接種券の番号とか、申し込みの手順がぼんやりではっきりしないとか。

(申し込み方法の手順は後日、HPで画像付きで案内されるようになりました)

ここまでこぎ父が頑張ってきたんだったら、なんだかもうこぎ父がやったほうがいいんじゃないかと思ってしまっていたのです。

 

いいじゃないか。

本人がやりたいだけやり切ったらさ、みたいな。

 

らっことしては、あと数週間でもにかく待って、個別接種の情報でも(この時点では個別接種の詳細は発表すらされていません)接種した高齢者の情報でも待ってからでもいいんじゃないかと考えてしまうのんびり思考。

こぎ父は行動も速くて早め早めに備えるのが常な方なので、申し込みをしないわけにはいかない性分なのでしょう。

やはりこぎ父の出番ですよ。

だからといって、放っておくこーぎーではありませんでした。

ノーハンドで電話をかける方法をこぎ父に教えるこーぎー

 

コールセンターの番号をプッシュしまくってすっかり番号を覚えてしまったこぎ父に、ツレが、少しでも楽に電話できる方法があるからと教えていました。

スピーカーモードにして再ダイヤルボタンを押すだけ。

受話器も持ち上げなくていいそうです。

あらま簡単。

すごいな今の電話機は。

ツレもその方法でリダイヤルできるかどうかを一度自分で確認してからこぎ父に説明したようでした。

そんな電話のかけ方すること自体、初めてだったのかもしれませんね。

 

話はそれますが、らっこの実家は現役の黒電話でした。(おそらく今も進行形)

チケットが取りたくて何度もダイヤルを連続で回していると、指先がめちゃくちゃ痛くなるんですけど、分かる方いらっしゃいます? 笑

 

黒電話を連続して欠けると指が痛くなる様子

 

指先が痛くて鉛筆に持ち替えてダイヤルしたりしてました。(かけにくいんだなこれが。結局痛い指に戻るのね)

「1」とか「2」ならダイヤルする長さが短くて楽なのですが、「0」とか「9」とか長い(?遠い?)数字が多い番号だと余計に辛いのですよ。(回すのが実は結構重たいのです)

いやこんな話、分かる方がいないかしらん。

 

話がそれました。

それまでの

――受話器を取ってポチポチ押して繋がるのを待って――

というやり方から、受話器を取らずにポチポチ2回で楽に電話をかける手段を手に入れたこぎ父は、若干電話する頻度が上がった気がしないでもありませんでした。

結果は一緒なんですけど。

 

電話が繋がらない様子

 

プチ。

こぎ父が電話を切った直後

 

山の向こうにカラスが飛んで鳴いていく

 

そんなナイスなタイミングで聞こえてくるカラスの鳴き声ってあるかいな?

笑いそうになっちゃいました 笑

 

もうさ……

今じゃなくても今回じゃなくてもいいんじゃない…‥?

と時たま湧き上がるうんざり感。

 

繋がらなくてもっとうんざりしているであろうこぎ父が頑張っていたわけですけれど、そこは頑張らなくてもと思ってしまうのはらっこが若いからでしょうか。

全国的に、こぎ父のように予約を取りたくて取れないでモヤモヤしている人たちが大勢いるのかと思うと、ものすごい負のエネルギーなのではないかと心配になりました。

こぎ母のようによくわからずに「?」としているくらいの方が精神衛生上よろしいんじゃなかろうかと考えてしまう始末です。

 

電話が繋がらない様子

 

午後も引き続き頑張り続けたこぎ父。

そしてついに

 

電話がつながったらしい様子

 

繋がったようでした。

 

こぎ父の様子から電話がつながったことを察したらっこ

 

夕飯の支度を始めたらっこでも感じ取れるようなこぎ父の興奮感。

 

「お待ちください」というこぎ父の声を不審そうに聞くらっこ

 

『ちょっと落ち着いてください』と言いに行こうかとしていると、散々電話が繋がるのを待っていたこぎ父がコールセンターの担当者に待ってくださいとは?

何事だろうかと様子を見たら、予約に必要な接種券を電話から離れたところに置いていたようでした。

おい。

数歩歩いて取りに行き、「お待たせしました」と電話を続けていました。

2歩?3歩?くらいの距離でしたが、こぎ父にしては準備が甘い。

そうか、これが高齢者か。

らっこが電話の近くに行って確認すると、メモ用紙はこぎ父の手元にありましたが、鉛筆がないじゃん!

どうしたどうした?

準備が甘すぎる!

すべて頭で記憶しようとしていたのかもわかりませんが、らっこが鉛筆を取りに行って戻ってくると、手を伸ばしてくださったので忘れていただけでしょうかね?

 

鉛筆を持ってこぎ父のところにダッシュするらっこ

 

ともあれ、電話でこぎ母と2人分、集団接種会場での予約が取れました。

こぎ父の話によると、電話を受けた相手は中年男性の声で、何やら予約システムの勝手をどこまでわかっているのかよくわからないような、頼りない口ぶりだったとか。(個人の感想です)

「性別をきかれたんだよ?」と驚いたようにも話していました。

ちなみにらっこは興味が沸いたので、ワクチンの予約受付コールセンターの求人情報も確認してました。

随分いい時給だったと思います。窓口対応ありがとうございました。

寄せ集めの人員で初めてのシステムを使うわけですからね。

そんな方もいらっしゃるのでしょう。

予約に性別がどのくらい関係あったのかはよくわかりませんけれど。

 

ひとまず予約が取れてこぎ父が一番ほっとしたであろうとは思いましたが、「予約を取らなくては!」という観念からこぎ父がなんとか解放されたということに、ツレもらっこもほっとしました。

ほっとする矛先がちょっと違うよね。

 

 

自分ができることと自分ではどうしようもならないことの線引きを見失わずに、過ごしていきたいと思います。

7月上旬現在、横浜市では64歳以下の優先接種の方の予約受け付けが始まったような段階です。

 

生きとし生けるすべてのものの安寧を願って。

 

以上、コロナワクチンの予約が取れた時のお話でした。

読んでくださりありがとうございます。

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