要介護のこぎ母は、よくこぎ父に「なんで?」と、物事に対する疑問を投げかけています。
(こぎ父に対する「なんで?」は、投げかけないのが円満の理由かも?)
この、こぎ母の「なんで?」がいつ頃から始まったのかわかりませんが、らっこが一緒に暮らすようになった頃には、よく、「なんで?どうして?」と質問していたので、介護が必要になる以前からのことだと思います。
はたから見ているらっこは、いつも一生懸命答えるこぎ父の姿に、尊敬の念を抱いております。
こぎ母にとってこぎ父は、なんでも知っていて答えを教えてくれるスーパーマンなのかもしれません。
(らっこにとってこーぎーは、スーパーヒーローだよ。)
(え?なんの話かって?)
(え?きいていないって?)
この時のこぎ母の疑問は、コロナウイルスがどうして「コロナ」と言われているのかというものでした。
こぎ父は、以前からご存じだったのか、最近ご自分で調べたのかどうか、ともかく解説してくださいました。
「太陽にコロナがあるでしょう?ウイルスを顕微鏡で見ると、太陽のコロナのように見えるから、コロナウイルスって言うんだって」
なるほど。そうだったんですね。
で、太陽のコロナって何だっけ?
とらっこが考えていたら、
こぎ母も、すかさず質問です。
「太陽のコロナって何?」
こぎ父も、続けて答えます。
「太陽の周りにある……(以下略)」
「へえ~。なるほど」
こぎ母も理解できたようです。
「コロナウイルスって、太陽の周りにあるんだ」
うんうん。
どこからそうなった?
こぎ母は、とても納得したようにつぶやきました。
コロナウイルスが太陽の周りにいないことの証明ができるらっこの頭ではありませんが、たぶん、いないですよね。
太陽の周りには。
こぎ父は、説明を諦めません。
「太陽のコロナは太陽の周りにあるけど、コロナウイルスが太陽の周りにいるわけじゃないよ。太陽のコロナに見た目が似ているから、コロナウイルスって言うんだって」
「ふーん……」
こんな感じで、この時は2回ループしていました。
数秒前にきいたことを、直後に何度もきき直すというのは、要介護のあるあるなのでしょう。
らっこの想像ですが、こぎ母は、結局なんでコロナという名前がついたのかという疑問は解消しなかったけど、まあいいか、と思って質問を切り上げたんじゃなかろうかと。
想像ですけどね。
こぎ父の説明を一緒に聞いていたらっこも、まあまあ分かったようなわからなかったような。
つまりはよく分からなかったので、調べてみました。
ウイルス学的特徴
電子顕微鏡で観察されるコロナウイルスは、直径約100nmの球形で、表面には突起が見られる。形態が王冠“crown”に似ていることからギリシャ語で王冠を意味する“corona”という名前が付けられた。
出典:国立感染症研究所ホームページ
「コロナウイルスとは」(2020年01月10日掲載)
(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html)
太陽の話はどこ行った?
どうやら、太陽のコロナも、コロナ(クラウン・王冠)に似ているからということで、コロナと名付けられたとかどうとか。
で、太陽のコロナって何だっけ?と、小学校か中学校か高校の理科の先生に教えてもらいたくても近くに先生はいないので、JAXAに教えてもらいました。
コロナとは、太陽の表面から2000kmほど上空にある大気層のことで、100万℃以上もある高温のガスです。
出典:JAXAホームページ
「私たちに最も近い星、太陽の新しい素顔」
(2020年4月12日に利用)
(https://www.jaxa.jp/article/special/astro/shimizu01_j.html)
はい。分かりました。ありがとうございます。(棒読み)
今度また、こぎ母が「なんで?」と質問したときには、こぎ父の解説に横から口を出してみようかと企んでおります。
コロナっていうのは、ギリシャ語で王冠という意味があるそうなんですけどね。
英語のクラウンの語源だそうです。
顕微鏡で見たウイルスの形が王冠に似ているらしくて、コロナウイルスって名前が付いたそうですよ。
太陽のコロナも、太陽の周りには超高温のガスの層があるらしくて、地球から見たその層の様子が王冠に似ているらしく、コロナって名付けられたみたいです。
ちなみに、私もウイルスの画像を見てみたんですけど、王冠に馴染みがないからでしょうかね?
王冠に似ているって言われても、あんまりピンときませんでしたよ?
(おわり)
こんな説明でどうでしょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
生きとし生けるすべてのものが
安寧であれますように
合掌