要介護2のこぎ母が、ショートステイを利用するようになりました。
施設は「バナナ苑」と呼ばせていただきます。
初めての時は1泊2日。
お試し利用といった感じで1泊お世話になり、また利用させてもらおうと、今度は2泊3日での利用となりました。
バナナ苑での受け入れ時間は、入所日が午後の2時から。
帰宅は昼食後の午後1時に出発というスケジュール。
昼間に移動するスタイルを採用されているということもあり、ケアマネージャーさんからは、朝出発や夕方帰宅するような施設よりも家族はゆっくりできないかもしれない、との助言はもらっていましたが、つくづくその通りだとも感じました。
とはいえ、朝の出発だと朝の支度が慌ただしいですし、夕方の帰宅だと帰ってからの片づけや夕食までの時間が短いとやっぱり慌ただしいだろうとも想像し、バナナ苑のスタイルが一番のんびり見送りとお迎えができるような気もします。
慣れかな。
認知の仕方かな。
そんな初めての2泊3日を振り返ります。
1日目
こぎ母、手を振って笑顔で出発。
見送って一息ついたこぎ父が、所要を済ませに外出。
こぎ父が戻ってからツレとらっこでスーパーへお買い物。
静かな夕飯。
数日前、こぎ父から2日目に出かける予定を聞いたとき
「こぎ母を見送ってから出かければ、2日目は1日ゆっくり過ごせるのではないか」
と提案したところ、
「その日は慌ただしいからいいよ。2日目に行ってきます」
との返事だったので、ゆっくりできない性分だなあと思っていたところ、何かのタイミングで気が変わったのか
「見送ってから行って来ますね」
と、1日目に出かけたこぎ父でした。
ツレとらっこはスーパーの買い物の道中、ドラッグストアに寄ってゴキブリキャップを購入。
売場で見た時には400~500円の表記だったのに、レジを通すと1,200円以上。
売場の置き場所と値札が一致していなかったのだろうと推測。
そんなぁ……
夜
こぎ父
「思い切って今日は早く寝ます」
と9時前に就寝。
よく眠れればいいのだけど、早く寝すぎてすぐにトイレで目が覚めるんじゃないかとツレは心配していました。
2日目
朝、こぎ父が洗面所でこぎ母の荷物に洗面コップを入れ忘れたことに気が付く。
あちゃー。
こぎ父がすぐに電話をかけると、バナナ苑では使い捨てのコップを用意して対応してくださっていたとのこと。
いつも使っているのと同じコップを持たせるのがいいだろうと、出かける直前に歯磨きをして、歯ブラシだけ入れてコップを入れ忘れてしまったもよう。
入れ忘れに誰も気が付かず一晩たってしまっていたとは。
1日目の夜には、洗面所には本来置いていないはずのコップがいつも通りある不思議に誰も気が付かなかった不思議。ああ不思議。
そんなものかな。
今度は気をつけます。
こぎ父は外出を1日ずらしたこともあり、この日はゆっくり静かに過ごされていた模様。
普段はテレビをつけない時間にも、テレビの音が聞こえていました。
昼食で聞いた話によると、1日目には張り切って早く寝たものの、床に入っても寝よう寝ようと考えてしまいなかなか眠れず、結局トイレで目が覚めたりと、つまりはよく眠れなかったらしいというのです。
ツレの心配が大当たりでした。
例え眠れなくても横になっているだけでも体が休めたんじゃないかと思ったのですが、眠れないと考えこんで余計に疲れてしまうのがこぎ父の性分のようです。
「いつも通りに過ごすのが一番なんだから、無理矢理休もうとすることはないんだよ」とツレに言われて頷いていたこぎ父でした。
夕飯はやはり静か。
「もう明日帰ってくるのか」
「寝ている時に隣に誰もいないっていうのはね、やっぱりねぇ」
のんびりできる安心感からなのか、こぎ母がいない寂しさからなのか、こぎ母がいない夜はこぎ父のお酒が進みやすいようす。
ツレの言い方をすると
「これ(晩酌)だけが楽しみなんだからさ」
という晩酌の量をらっこが減らしてくださいとは言わないけれど、楽しみが晩酌だけということはないだろうと勝手に思うけれど。
うん。本当にそうかもしれないけれど。
こぎ母が病気する前は、どちらかといえば「飲みすぎですよ」と注意していたという記憶があるのですが、退院して以降いつの間にか隣に座ってこぎ父に「お酒は飲んだの?もう終わり?ごゆっくりどうぞ。ほら、お酒飲みなさい」と促すようになってる気がするのは気のせいかしら。
心配の仕方の違いはどうであれ、隣で心配をするこぎ母がいない時くらい、お酒の量を減らしてもらえると安心なのだけどなあと考えるらっこは、お酒を飲みません。
そうもいかないのかな。
らっこの2日目は、1日こぎ母がいない日を有効に使おうと、あっち掃除してこっち掃除してあそこも掃除しようとたくさんやりたいことをメモしておいて、結局なんだか気が抜けて台所のシンクの掃除だけで1日が終わるという、自分に負けた1日になってしまいました。
これは、誰かがいるかいないかにかかわらず、らっこの時間の使いかたの下手さが如実に表れてしまっただけだと思う。うん。
思う。
こぎ父も2日目は早くに無理矢理寝ようとするのは止めにして、テレビを一人で見ているようでしたが、遅くなる前に休んだようでした。
3日目
帰りの日。
13時にはバナナ苑を出発するので、お昼はのんびり食べられません。
カップ麺を3人ですすって、片づけを手早く。
洗い物は済ませた状態でお迎えしたいと思うがゆえに、迎えの日は慌ただしくなるらしいです。
主にらっこが。
13時20分頃かしら。
こぎ母帰宅。
ひとりの送迎に使うには大きすぎるのではないかと(10人くらい乗れる車か?)思う車での送迎。
杖も手すりがなくても一人で歩けるこぎ母が、乗り込むときもそうだったけれど、降りる際にもステップの段差や乗り降り口の天井の低さに苦戦したようです。
先に荷物を部屋に上げていたらっこは見逃したのですが、降りようとしていたこぎ母が、ステップに足を置いて車内にお尻をついてしまったらしいです。
「あの車じゃあ、ああいう状態の人は乗り降りが難しいだろうよ」
ツレが冷静につぶやいていました。
バナナ苑の送迎で使っている車は、どうやら乗り降りがしにくいようです。(メモメモ)
つづく。