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え?誕生日?誰の誕生日?こぎ父82歳になりました|らっこ

らっこです。

こぎ父が82歳になりました。

おめでとうございます。

寝坊して寝ぼけた頭で庭木の選定をしていたこぎ父に挨拶をすると、荷物が届いているから見てくれるようにとのこと。

こぎお義姉さん(ツレ・こーぎーのお義姉さん)からこぎ父への誕生日プレゼントだそうです。

箱が大きい!ダンボールです。

おめでとうございますのメッセージの下には……

出ました!ちんすこう!

わーい。

ちんすこうの下には……

はわわわわ……

甘くておいしそうなチョコレートや何か。

なんだろうと思って果物の写真の袋を見てみたらドライフルーツでした。

そしてそしてその下には……

ドデカいサイズのミックスナッツに日本酒。

らっこの両親の実家に近からず遠からず、秋田県は大舘の北秋田という日本酒だそうです。

わーすごーいたくさーんと喜んだのはらっこですが、いやいやこれはこぎ父へのプレゼント。

お酒好きのこぎ父へのお酒とおつまみのナッツ……

そして、こぎ父へのプレゼントにかこつけてしっかりとこぎ母やらっこが好きな甘いお菓子も詰めてくださる心遣い……

ありがとうございます。

大事にいただきます。

お祝いを書いてくださっていた紙の裏には素敵な絵画が。

小田切訓さんの『鳩のいる運河/オランダ』という作品だそうです。

1年前のこぎ父のお誕生日はすっかり失念していたらっこでしたが、今年はちょっぴり腕をまくりました。(腕は振るえ)

お昼には、数日早く届いていたこぎお兄さん(ツレ・こーぎーのお兄さん)からのプレゼント、山梨のバイオレットキングというブドウをいただきました。

腕をまくって洗ったのよ。

当日にいただいたのはバイオレットキングという品種でしたが、ほかにもブラックシャイン、シャインマスカット、赤い彗星と、耳馴染みのない名前の立派で甘くてとびっきりおいしいぶどうセットをいただいていました。

ありがとうございました。

もうね、ぜーんぶおいしかったです。

前の日に、ツレが買って来てくれたショコラタルトをおやつにいただきました。

腕をまくって4等分にしたのよ。

こぎ母が「タルト」をなかなか言えなくて

「ケルト?ケット?」

と不思議がっていましたが、ツレが

「ちょっと変わったチョコレートケーキだ」

と伝えると納得したようでした。

夜はらっこが赤飯を炊きまして、もち米は買ったのに缶詰の茹であずきを使って炊飯器で作ってみたりして。

腕をまくってね(昼頃から気温が上がって暖かい日になったのです)。

ほんのり甘い赤飯になりました。

そして夜のメインディッシュ。

ツレが焼き肉をやってくれました。

らっこは材料をメモしてツレに買い物に行って来てもらい、野菜を切ったり洗ったり下茹でしたりしました。

はい。

しました。

カセットガスコンロを食卓に置いてお鍋をするのはらっこは初めて。

前日にらっこがすき焼きをやりたいと言ったら、ツレは

「普段通りにガスコンロで(らっこが)作ってお皿によそえばいいだろう」

と言ったのですが、らっこは

「焼き肉は食卓の真ん中にお鍋があって熱々の具材をお皿に取って卵の中に入れて食べるからおいしいんだ!そうやって食べたいんだ!」

みたいなことを言った気がします。

しかもらっこは生の白身が苦手なために、すき焼きに溶き卵は付けない人なのにね(ツレが黄身と白身を分けてくれて、卵黄だけでつけていただきました)。

仕方がないなと、ツレが倉庫にしまい込まれていたカセットコンロを探して取り出してくれて、そんな夕食をいただきました。

ツレが焼いたり煮込んだり取り分けたりをしてくれて(らっこ、何にもしてない……)、みんなでお腹いっぱいいただきました。

 

「ふたりだけで暮らしていたらこんな風には食べられなかったよね」

 

こぎ父もこぎ母も、すき焼きのお鍋を前にしみじみと語ってらっしゃいました。

それはまあ、らっこがツレと二人だけで暮らしていたとしても同じなんだと思いました。

家族で鍋を囲むって、なるほどおいしくって楽しいものだったんだなあと感じたのでした。

 

らっこの実家でも、すき焼きに限らず母親が鍋を作ってくれたことは何度も何度もありましたが、ありがたさとかおいしさとか、いつの間にか蔑ろになって分からなくなって忘れてしまっていたんだろうなと。

 

すき焼きをやろうと考え付いたときに探したのですが、すき焼き鍋がこーぎー家にはありませんでした。

実家には鉄で黒くて浅いすき焼き用のお鍋があったので、どういうお鍋を探せばいいのはわかっているつもりで探しましたが、ありませんでした。

頭のどこかで「家にあって当然」だと思っていた物が無かったことで、そういえばもう何年も、実家ですき焼き鍋を見ることはなかったなあと思い出しました。

 

忙しく立ち上がりながらお鍋を作ってくれたツレの隣で、らっこはもんびりお腹いっぱい食べさせてもらってしまいました。

なんだかすみませんでしたが、おかげ様でおいしくいただけたんだと思います。

頂いたばかりの北秋田という日本酒も、二口ばかりいただきました。

おいしいお酒でした。

 

4~5日前の天気予報では、誕生日の当日には台風が直撃するかもしれない予想でしたが、進路はそれたようで久しぶりに明るい日差しが差し込んだ1日でした。

1年前の今頃も、台風の心配をしながら眠ったようでしたが、こぎ父は翌日の通院があるためか今年はお酒は控えめで、早めにお布団に入ったようでした。

毎日毎日、そして今日も一日、ありがとうございました。

これからもお世話になります。

 

読んでくださり、ありがとうございます。

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