介護 暮らし

高齢者の転倒。やる気と危険は隣り合わせ④|らっこ

庭でつっかけを履いて不安定な状態ですっ転んで片腕血まみれになりながらも庭木の剪定を続けていたこぎ父です。

これまでの話

窓の外から誰かに呼ばれたらっこ
高齢者の転倒。やる気と危険は隣り合わせ①|らっこ

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ちょっと転んじゃったこぎ父
高齢者の転倒。やる気と危険は隣り合わせ②|らっこ

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高齢者の転倒。やる気と危険は隣り合わせ③|らっこ

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こぎ父が庭で剪定していたのはツツジの枝でした。

こぎ母が病気をする以前は、こぎ母が主体となりこぎ父とお二人で庭の手入れをされていたようです。

こぎ母は、庭木が大きくなりすぎて手が付けられなくなることが無いようにと徹底して管理されていたようで、人の背丈よりも高い木は1本もありません。(昔はあったっぽい)

高さが1.5メートルもない庭木を指差して

庭木を切りたがるこぎ母

 

「あの木の根っこに岩の土台を壊されてしまう。そんなことにならないように早く切ってちょうだい!」

こうなったこぎ母に

『そんなことはないですよ。大丈夫です』

は通じません。

「おじいさんが『庭の木は大きくしちゃいかん』って言っていたんだからね」

というのがこぎ母の言い分です。

昔言われた記憶が思い出されるようで、誰のおじいさんからっこにはわかりませんが(ツレの?こぎ母の?)「切れ切れ」モードに入ってしまうと落ち着いてもらうまでが少々……

こぎ母の「切れ切れ」モードは一時期よくありましたが、最近は落ち着いてきたのかあまり言われていませんでした。

そんなこーぎー家の庭のツツジは、らっこの胸元ほどの高さの木でした。

ツツジもらっこも背が低い

 

あの枝を切っていて、どう転んでそうなったんだろう……?

ツレも直接こぎ父に状況を確認していましたが、

「転んだんだよ。ビニールの方にね、転んじゃって」

なんともどうにも様子がわからない。

こぎ父が言った「ビニール」とは、ツレが敷いてくれた除草シートのことのようなのですが、ツツジとシートの距離を考えるとますますはてな?

本人に再現してもらうわけにもいきませんしね。(鬼か)

 

今回の事故はこぎ父でしたが、人の目の無いところで、こぎ母に起こっていたとしたらどうする?

こぎ母にはおそらく、起こった出来事の状況説明が難しいと思います。

覚えていられるか忘れてしまうか、あるいは物語を作ってしまうか。

こぎ父のように、すぐに人に知らせるということもできるかどうか……

こぎ母が脳内出血で入院していた時に、病院でベッドからの転落があったことを思い出しました。

体を動かすことが困難な状態のこぎ母が、どうして病院のベッドか落ちてしまったのか。

どうしてベッドの柵が外れた状態になっていたのか、結局わからない(調べられない?誰かが虚偽の説明をしている?)ままでした。

本人にきいてもわからないのですから、

 

 

まずは誰かに相談することを考えようと思います。

本人の様子をよく観察して、電話できるところはどこだろう?

  • 平日の日中であれば、訪問介護で来てもらっている事業所?

普段の様子を分かってもらえているので、顔見知りの看護師さんに相談出来たら安心かも。

だけど平日の日中限定。

あるいは、

  • #7119(救急相談)※地域によって番号が異なるようです。

救急車を呼ぶべきかの相談ができる窓口です。(お世話になったこともあります)

こぎ母の主治医がいる病院は総合病院なので、本当に緊急だったらそこで診てもらうことになるのかとは思うのですが、迷うくらいの症状で飛び込み受診というのは違うような気がします。

  • 地元のかかりつけ医の受診。

知っている先生に診てもらうことでしょうか。

こちらも心強くはありますが、診療時間内に限りますね。

歩いて行けない距離ではありませんが、ちょっと歩くのも大変じゃないかと。

 

選択肢はいくつか持っておくようにしようと思います。

 

 

思考が脱線しましたが、こぎ父の傷の手当です。

服には上下とも土が付いてしまっていたので、こぎ父、肌着姿になって傷を洗っていました。

ちょ、先に服着たほうがいいのでは?寒くないんですかね?

1月なんですけど。

傷とは別の意味で心配にもなりますが、部屋は暖房をきかせておきました。

らっこが呼ばれた時に見たこぎ父の姿は、腕まくりをした状態でした。

状況をもう一度想像してみると、既に脱いであった上着にも血がついていて、腕まくりした服の背中に土がついていて?

陽気がぽかぽかすぎて、腕まくりして剪定していたのでしょうか?

え?

でも上着にもべっとり血が付いて?

ああもう。

やっぱり状況がよくわかりません。

お天気が良すぎたせいで転んだことにしておこう。(不安定なつっかけのせいだ)

擦りむいたのは右腕だけだったかと思いきや、服を脱いで靴下も脱いでやっと部屋に上がろうとしたその時でした。

足の甲にも出血があったことが判明。

足の甲にも出血大サービス

 

そんなサービスいらんわ。

ご本人は、足はぶつけただけだと思っていたようです。

傷の表面は既にかさぶたになりかけているようにも見えました。

腕の傷はしっかりと水道で洗ってもらい、足の甲は風呂場で洗おうかとしたものの、こぎ父もらっこもなんでか「まあいいか」と。

風呂場に続く洗面所では、お昼の洗い物を終えたこぎ母が歯磨きをしている最中だったからでしょうか。

ツレもこぎ母の歯磨きを見守っています。

道が塞がっていたとも言う。

足の甲は二人の「まあいいか」で結局洗わず。(失敗)

 

あれあれようやく傷の手当です。

なんだか長くなってすみません。

 

 

つづく。

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