介護 暮らし

お薬カレンダー、一週間分を作ってみた。

手作りした一週間分のお薬カレンダーです。

らっこです。

こぎ母(ツレ・こーぎーの母)(要介護1)の薬の管理のため、「お薬カレンダー」を作ってみました。

誰でも薬の種類や飲み忘れていないかどうかなどの管理ができるよう、厚紙の台紙に半透明のポケットを付けて、朝・昼・夕と一週間分のマスを用意。

これで、本人も薬の管理をできるようになるのが理想です。まずは使ってみてもらおうと思います。

 

お薬カレンダーを自作。どうして買わなかったのか

はじめに、どうしてお薬カレンダーを手作りしたのかという話です。

それは、木曜日の夜でした。

 

ツレが、夕食後のこぎ母の薬を用意しようとしました。

薬の管理はこぎ母本人には難しく、それまではこぎ父(ツレ・こーぎーの父)がしてくれていました。

小ぶりなタッパーに処方された薬をまとめて入れておき、そこから毎回、朝はこれで昼はこれで夜はこれで、とこぎ父が取り出して、こぎ母に渡してあげているような状態でした。

リハビリ病院を退院してから最初の1ヶ月分の薬は、病院で個別の包装がされ、袋ごとに「何月何日 朝」といった具合に、飲む日付と時間がわかるようになっていました。

退院後は、元々通っていた病院に通い戻る形になり、個別の包装がされずに処方されてきたようでした。

個包装された袋の時も、こぎ父が一生懸命管理してくださっていたのですが、こぎ父以外の人(ツレ)がこぎ母に薬を渡そうとするには、タッパーを開けてどれがどれだか探して渡さなければならず、わかりにくい状態でした。

 

私は、こぎ父の管理の仕方がよくわからなかったので、確認することも、触ることもしないでいました。

 

そんな状態でツレが「夕食後」に飲む薬をタッパーから取り出そうとしたのですが、つまりどの薬を取り出せばいいのか、パッと見ただけでは分からない状態だったんですね。

 

「これじゃあ、どの薬を飲むのかわからない。もっとわかりやすくしてくれ」

「薬の管理はわたしがするから大丈夫。そのままでいい」

「それじゃあ駄目なんだ。お父さんがいなかったら薬も飲めません、じゃあ駄目だろう。誰が見ても、本人が見てもわかるようにしてくれないと」

 

険悪な雰囲気になりました。

 

実は、こぎ母が退院してすぐに、薬の管理の仕方について、ツレのお兄さん夫婦から助言をもらっていました。

「壁かけ型で、一目で飲んだかわかるお薬カレンダーなるものがあるから、使ってみるといいよ。百均にもあるから探してみてごらん」

ツレと私は「なる程」と思い、一緒に話を聞いていたこぎ父に、さっそくお薬カレンダーを使うことを提案しましたが、こぎ父は、

「今のままでいい。わたしが管理するから大丈夫。こうしておくのがちょうどいいんだ」

といった感じで、まあ、聞く耳を持ってもらえなかったということがあったのでした。

 

こぎ母の体調によっては、夕食でお酒を飲んで酔っ払ってしまうこぎ父よりも、こぎ母がしっかり「薬飲んだっけ?」と気にかけられるのですが、薬のタッパーの中から「今飲む薬」を選んで取り出そうとしたことは一度もありませんでした。

 

薬の管理が、人任せになっている状態だと思います。

 

ツレとこぎ父の険悪な雰囲気のまま、食事は終わり、いろいろ省略しますが、その後、こぎ父が私のところに来て、

「薬の管理はツレとらっこさんに任せます。どうぞそういう風にしてください。あとはわたしは何も言いません」

といったことを言って去ってゆきました。

 

 

 

任されちゃったよ。薬の管理……

 

 

 

ツレがいないタイミングだったのですが、私からも、

誰が管理するじゃなくて、誰でも管理できるようにしたらいいんじゃないかっていうことですよ」

とお伝えしました。

 

こぎ父も考えるところはあったようで、薬のタッパーのふたに、

「薬名 朝」「薬名 夜」「薬名 毎食」

と、新しく付箋を貼ってわかるように書いて

「こうしておきましたから」

と言って私に見せてくださいました。

 

ですが、これではたぶん、こぎ母本人が管理するのは難しいだろうと思いました。

 

実際には、ツレがあんな風に言わなくても、こぎ父がタッパーの中に一緒に入れてくれていた「お薬の説明」を読めばツレにだって私にだって薬を管理することはできたろうと思いました。

 

でも、それではこぎ母本人が管理するのは、どうにもこうにも、難しいだろうとも思いました。

 

そんなやり取りがあったのが、夜の8時前。

 

管理を任されてしまたのだから、これから百均に買いに行こうかどうしようか考えましたが、ツレに車の運転を頼める空気じゃないし、今から歩いて行っても帰ってくるのに1時間、道もよく覚えていないし、明日ツレに車を出してもらおうか、いんや、管理を任されたのに明日の朝がそれじゃあ間に合わないし。

ああ、そうか、自分で作るしかないや──

 

といった事情で、自作するに至ったのでした。

 

「お薬カレンダー」で検索するとわかりますが、いろんな商品が売られているようでした。

数千円するものから100円ショップで買えるものまで、値段も様々。

 

どんな風に作ればいいのか画像を探して、家にある使えそうなものを探して、ツレがワイシャツを買った時の厚紙を台紙にして書き書き。

お薬カレンダーの台紙は、買ったワイシャツの厚紙です。

台紙の襟の部分は、切らずにとっておきました。

 

肝心のポケット部分は、厚めのビニール袋をチョキチョキ切って、両端を折ってマチを作り、セロハンテープで台紙に張りつけました。

 

「今日」がどこかわかりやすいよう、厚紙に吹き出しを書いて裏にクリップをつけ、曜日の欄をスライドさせられるようにしました。

 

なんとも不格好ですが、そこはご愛嬌です。

 

お薬カレンダー用の小袋に小細工。チャックを開けやすく

とりあえず出来上がりましたと言ってツレに見てもらい、試しにポケットに薬を入れて取り出してみてもらいました。

 

なんとまあ。

 

致命的に薬が取り出しにくい!

 

素人工作の取って付けたポケットでは、あっても使いにくいだけでした。

 

アウトです。使い物になりません。

 

ツレが、チャック付の小袋を出してくれ、「この袋に1回分を入れておいて、この袋ごと取り出せるようにしたらいいんじゃない?」と提案してくれました。

 

小袋を使えば、なんとかカレンダーが使い物になりそうです。

 

こぎ母が自分でチャックの封を開けやすいように、袋に赤いマーカーで目印をつけてみました。

チャックを開ける目印を付けた小袋です。

空間の認知が難しいのか、洋服の前・後ろがわからなかったりするこぎ母でも、「赤い所を触れば開けられますよ」と伝えれば、少しはわかりやすく、自分でできるようになったらいいなという小細工です。

 

カレンダーのポケットから、小袋がだらんと垂れないように入れ方も変えてみて、台所のテーブルに置いて寝ようと思います。

手作りしたお薬カレンダーを食器棚に立てかけてみています。

壁にかけられるように作ったのだから、壁に貼ってみようとしたものの、壁紙にテープがくっつかず断念。

食器棚に立てかけてみましたが、どこに置くかはこぎ母本人とも相談してから決められるようにと、とりあえず、テーブルの上に。

 

明日の朝の薬の管理は、結局こぎ父にやってもらうことになりそうですが、このお薬カレンダーを見たこぎ母が、「これなら自分でもできるよ」と思ってもらえたらいいなという期待も込めて。

 

お薬カレンダーを自作してみて

ちょっとした工作ができて楽しかったです。

ただ、買えるものは買った方がいいと思いました。

 

作るのにかかる時間。

 

使い勝手もそうですし、自作したものは耐久性がなさそうです。

厚紙とセロハンテープじゃねえ……

 

いいように使ってもらえることを願って、眠ろうと思います。

 

薬を一回分ずつの小分けにする作業は、週に一度、一週間分をまとめて作ればいいのかなと思います。

こぎ母のリハビリ作業にもなるんじゃないかという期待も込めて。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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