維新號の中華まんセットをいただきました。
老舗の有名どころだそうで、こぎ父はご存知のようでしたが、らっこ、初めていただきました。
こぎ母も、
「いしんごう?なあに?」
こぎ父に質問していました。
「横浜にあるじゃない。お母さんも知っているよ。昔からある有名な中華屋さんでさ。おまんじゅうが届いたんだよ」
ほうほう、そういうお店があったのですね。
こぎ父の言葉をきいて、横浜の中華街のお店かと思い込んでいました。
パンフレットをよく見ると、製造者が株式会社四谷維新號となっていて、東京の会社でした。
創業が明治32年というので、調べたらあらまあ、1899年!
今が2019年で、120年の老舗も老舗。
らっこ、知らなかったという振りをしていただけで、本当は知っていたことにしておきたくなるくらい歴史のあるお店のお饅頭でした。
最初、届いた箱を見て少し動揺しました。
箱が大きい。
そして冷蔵品!
大きさが伝わらない撮り方をしてしまいましたが、影の気配で察してください。
タテもヨコモ厚さもがっしり。
早速箱を開けてみてあらまあ。
おまんじゅうが、ぎっしり入って、隣に四角い箱(シューマイ)まで入っています。
箱から出してみると、おまんじゅうデカ。
大きさが伝わりにくくてごめんなさい。
肉まんが4つと、あんまん・小さいの(ごままん)が2つずつ。
わあ。
4人でいただく時に、一番けんかにならない数(素晴らしい……)
小箱の中身を出してみると、これまた大きなシューマイがぎっしり。
15個も入っています。
わあ。
立派なおかずになります。
ありがとうございます。
外箱のままでは大き過ぎて冷蔵庫にしまえないので、箱から出した状態で冷蔵庫にしまいました。
それではさてさて。
何からどうやっていただこうかと考えて、ひとまず明日のお昼は賞味期限を迎えるパンを食べて、その後、夜かまた次のお昼に何かをいただこうと考えて、その日の夕飯。
再び、こぎ母の質問タイム。
「いしんごうってなあに?何が届いたの?」(聞いたことを忘れています)
「○○さんがね、贈ってくれたんだよ」
「なんで?」
「なんでって、ああでこうでそうで」
「何をもらったの?」
「おまんじゅうだよ。明日のお昼にさ、らっこさんが肉まんを温めてくれるから。一緒に食べるんだよ。肉まんだよ~」
あ。。。
だそうです。
らっこが考える前から、すでに決まっていたようでした。
といった流れで、まずは肉まんから頂くことになっていました。
維新號のにくまんをいただく
同封の説明書きを読むと、15分以上蒸して食べろと、レンジ加熱はできるだけしてくれるなと、もちろん丁寧な表現で書かれていました。
おまんじゅうに自信があるけど、それは蒸して作るからおいしいのであって、レンジで温められないことは無い。
けれども、(レンジで温める場合の説明は可愛らしいイラスト付きで丁寧)できれば一番おいしい食べ方で食べてもらいたい。
そんな思いがひしひし伝わってくる説明書きでした。
15分蒸すって、結構長いような?
それもそのはず。
肉まんがとにかく大きい。
重ねて蒸せるような蒸し器が無いので、一番大きなお鍋(写真左)を出したのに、3つまでしか並べられません。
普段使いのお味噌汁用のお鍋でやっと、4人分、4つの肉まんが蒸せそうです。
少々情緒が不安定になっていたらっこは、ツレに、「肉まんが大きすぎて、1度に4つ蒸せません」と、なぜか半泣きで訴える事態に。
らっこがお鍋を二つ並べて準備している様子を見て、「これでいいんでしょ?大丈夫だよ」と言ってくれました。
改めてお湯を沸かし、肉まんを袋から取り出して並べ直します。
湯気が上るお鍋に入れるのは緊張します。
”強火で15分以上蒸してください”と、おまんじゅうの説明書きには書いてありましたが、こぎ母が使っていたこーぎー家のお鍋は気密性が高いらしく、説明書には強火使用不可と書いてありました。
中火にかけて、ふたの取っ手のすき間から湯気が上るのが確認できたら、火を弱め、15分じっくり蒸すことにします。
黒い取っ手のすき間から、蒸気が上っているのが見えますか?
火加減は強火(説明書の通り)ではありませんが、これでもなんとか蒸しあがってくれるだろうと期待して弱火で15分。
ふたは開けずになんとなく心配で、結局19分蒸して蓋を開けました。
どうでしょう?
ふたを開けた鍋からはしゅうしゅうと湯気が立ち上がりました。
たぶん、食べられるでしょう。
お皿によそいます。
でかい。
その大きさが伝えられない!
近くに出してあったヤクルトと並べてみましたが、わかりずらい!
でも大きい!
温かいうちに、「いただきます」
とにかく大きいので、いきなりかぶりつくのはもったいない気がして、お上品にちぎってみました。
皮が厚い!
そして、こぼれだしそうな肉汁。
肉汁が染みた皮からひと口。
なるほど。しっかりしたお味付け。
まずはしっかりと蒸せていたようで一安心。
説明書きには、”上品なうす味”と表現されていましたので、うす味なのだそうです。
らっこの舌には、十分濃い味で感じられました。
皮がうす味で美味しい。
贅沢なお昼になりました。
肉まんのあまりの大きさに、「半分にして頂戴」と言って、食べる前にこぎ父に包丁で半分に切ってもらい、それでも大きいからと、もう半分に切ったこぎ母の肉まんのお皿には、滴る肉汁が……
らっこも黙々と食べすすみ、半分くらいまで食べて再びパチリ。
かじりかけの断面ですみません。
分厚い皮と肉塊の間のすき間はスカスカ。
皮とのすき間を見ると、なんだか残念な気分になりますが(贅沢ならっこめ)、肉は加熱すると縮んで小さくなるので、包んだ時からすき間があったわけではないんですよね。
小さな肉まんといいますか、一般的な大きさであれば気にならなかったでしょうに、もとが大きいとそんなことが気になってしまいました。
気がつけが最後のひと口です。
最後のひと口用にお肉もうまいこと残しました。
ぱくり。
こぎ父もこぎ母も、肉まんひとつでお腹いっぱい。
らっこもお腹いっぱいになりました。
ごちそうさまでした。
そして、次の日のお昼です。
維新號のあんまん・ごままんをいただく
肉まんが4つ冷蔵庫からなくなっただけで、ずいぶん広くなったように感じました。
残っているのはあんまん2つと、袋に何も書かれていない小ぶり(といってもイメージとしては普通サイズ)のが2つ。
説明を見ると、白ごま付きのつるりとした皮は<ごままん>だそう。
肉まんをいただいたときのお腹具合を考えると、4人でこの4つで一食、十分足りそうです。
ツレは、甘いあんこが好きではないので、大きさに差があって申し訳ないですが、らっこが大きなあんまんをいただいて、ツレには小さいですがごままんの方をいただいてもらうことにしました。
こぎ母とこぎ父は、お二人で半分ずつ。
肉まんが異様に大きかったことがわかるように、今度はお鍋ひとつで蒸せそうです。
肉まんの時もそうでしたが、使用しているのは普通の「お鍋」、蒸し器ではありません。
実家にあったような縦長の大きな蒸し器は、こーぎー家にはありませんでした。
大鍋に水を張り、小皿で台座にしてお皿をのせて、沸騰したらお皿の上に中華まんをのせてふたをして蒸します。
で、15分。
わあぁい。
ふたを開けると、ふっくらと蒸しあがっていました。
肉まんの時には感じなかったのですが、少ししわが寄っていたたツルンとした皮のおまんじゅうって、蒸しあがるとこんなにツルンとふっくらとするんですね。
気分が上ります。
もう一度、
ビフォアー
アフター(しつこい?)
小皿に取ります。
あんまん大きい!
ツレはあんこが好きではないので、仕方がありません。
大きいあんまんは、らっこにお任せください。
ツレには小さいですがごままんをどうぞ。
「いただきます」
こぎ母とこぎ父の分を半分に切り分けます。
ん?
らっこも、自分の分のほっかほかのあんまんを二つに割ってみます。
ん?
やっぱり黒い。
あんまんの中から出てきた黒い餡。
あれ?
ツレのごままんと間違えたかと思いました。
ですが、隣のツレのごままんも?
あら?
やっぱりどちらも黒いです。
ごまとあんこを間違えたわけではなさそうです。
ごままんをかじったツレが「甘い」とつぶやいています。
ふふふ。
らっこもあんまんをいただきます。
ぱくり。
甘い。
ふふふ。
文句なしの甘くておいしいあんまんです。
餡も多いですが、皮が厚くて食べ応えもあり、いいですね、おいしいですね。
ツレが隣で甘いと言うのと、あんまんのあんこが真っ黒だったので、気になって説明書きを読み直しました。
甘いのが好きならっこが頂いた<あんまん>は、
備長炭の粉末で漆黒の仕上がり
だそうで、黒いのもなるほど。
甘いのが好きじゃない(一部除く)ツレが食べていた<ごままん>は、
異色のオリジナル商品で、甘みはあんまんより強く個性的です。
(中略)
甘さに合わせた小さめのおまんじゅうです。
あらまあ、そういうことだったんですね。
あちゃちゃのあはは。
笑うところでもないのですが、笑ってしまいました。
ツレには謝りました。
ごめんなさい。
ツレの好みもクセがあり、甘いお菓子はお好きなのですが、「食事が甘いのがいやだ」というツレに、甘いあんまんを避けてごままんを出したつもりが、あんまんよりも甘いおまんじゅうを食べさせてしまっていたようでした。
完全にらっこの思い違いでした。
<あんまん>よりも<ごままん>の方が、甘さが控えめだろうと勝手に想像していたのですから。
ためしに、好きではないはずの<あんまん>をツレにも一口食べてもらい、ツレのごままんをらっこもひと口もらって食べてみました。
「ああ、こっちの方が甘くないね」
「うわお。甘いですねえ」
ごままんが小さい理由がわかりました。
あんまんと同じ大きさだったら、こんなに甘いの食べきれないでしょうから。
ツレとあんまんとごままんを交換しようとしたら、「あんまんは半分でいいよ」とツレ。
あんまんの大きな半分と、ごままんの残りは、全部らっこが頂きました。
ごままんの中身は、原材料名によると、黒胡麻のほかに、オレンジピール、レーズン、くるみ、松の実。
白玉粉が餡に入っているのか皮に入っているのかわかりませんが、らっこにとっては珍しい組み合わせでいろいろ入っているようで、なるほどもぐもぐ。
決してただ甘い、だけではないとは思うのですが、ものすごくパンチのある甘さだったことに違いはありません。
ツレに食べさせるには、酷な甘さだったと思います。
こぎ父とこぎ母は淡々と、甘いね、おいしいねと言って召しあがっています。
これは食事かしら?
それともこの甘さはお菓子?
いくらお菓子でも、これだけ甘ければ食事に相当するような?
とにかく、甘いおまんじゅうがお好きな方には<あんまん>よりも<ごままん>をどうぞ。
いつか一人でまた食べられる機会があったとしたら、どちらを食べたいだろうかと考えてみたんですけどね。
ううん。
ううん。
どっちも、かな?(欲張り)
ごちそうさまでした。
維新號のシューマイをいただく
おまんじゅうを早めにいただいた方が美味しいだろうと思って、シューマイをいただくのが最後になりました。
あんまんを頂いた次の日の夕食に。
説明書きには、やはり、レンジで温めて食べてもいいけど、できれば蒸して食べてね(その方が美味しいから)という気配がムンムン。
らっこといたしましても、せっかくの頂き物ですから、おいしく食べたいですし、おいしく食べてもらいたい。
レンチンよりも蒸したほうがおいしいという自覚もあるつもりです。
耐熱皿に並べて、
あら?
ひとつだけ並べきれませんでした。
すき間を詰めて並べなおして、
大きなシューマイが15個です。
贅沢です。(ありがとうございます)
シューマイなら、いくら大きくてもおまんじゅうのようにはかさばらないので、お鍋ではなく、フライパンで蒸します。
フライパンに軽く水を張り、小皿を置いて台座にします。
お湯が沸いたらシューマイを台座の小皿にのせ、ふたをして7~8分。
強火でなくても、ぐつぐつと沸騰が続く程度の火加減で大丈夫だと信じています。
蒸しました。
じゃじゃーん。
湯気に包まれてふっくらとしたシューマイができあがりました。
お皿が熱くなっているので、気をつけながら取り出して、そのまま食卓へ。
ポン酢とからしをつけて、「いただきます」
ぱくり。
あら。
何と言いましょうか。
ごままんの激甘っぷりに驚いていたからか、味はとっても普通。
もちろんいい意味でなんですが、皮と、お肉と、口に入れた時のバランスがとてもいいように感じました。
肉肉し過ぎない、なんともいいらっこ好みのシューマイでした。
こぎ父が時々買って来てくださるシューマイが2種類あるのですが、ううん、維新號のシューマイが、一番らっこの好みかもしれません。
こぎ父には言いませんけど。
この日もシューマイでお腹いっぱいいただきました。
おいしかったです。
ごちそうさまでした。
ありがとうございました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。