”油で揚げてください”
そう書いてある冷凍コロッケを、油で揚げずにフライパンで焼きました。
結果:
それなりにきちんとおいしく食べられました。
学んだこと:
レンジで解凍してから、適量の油を適温で適時間焼くと、おいしく食べられるということでした。
その適○○が知りたいんだよ!
心で叫びつつ、たっぷりの油で温度管理を気にしながら揚げなくても、フライパンで気軽に焼いて食べられることがわかっただけでもよしとします。
らっこの焼きコロッケ物語です。
らっこ、冷凍コロッケをたくさん手に入れる
こぎ父が買ってくださった新茶のキャンペーンに応募して、飛騨牛コロッケ3種類 34個!!!が当たったのが9月。
らっこは、謎の踊りを踊り出すくらい嬉しくって喜んだのですが、冷凍庫で眠ること約1ヶ月。
油で揚げて出来上がったお惣菜ではなく、「自分で揚げて食べてください」なコロッケが届いたため、どうやって食べようか考えつつ、しばらく見て見ぬふりをしていました。
賞味期限は、年をまたいでも大丈夫なくらい余裕がありましたが、そろそろ食べたい。
食べたいぞ!
というわけで、油で揚げたくない理由はありすぎて書き出しませんが、油で焼くくらいならいつだってやれるぞ!と気合を入れて、サラダ油を1kg買ってもらい、コロッケを焼く旅に出発です。
冷蔵庫からガスコンロまでの距離、およそ1.5mの短い旅です。
らっこ、冷凍コロッケを解凍する
3種類のコロッケには、どれも
そのまま170℃~180℃の油で3~6分揚げてください。
とありました。
種類によって、3~4分、4~5分、5~6分と揚げ時間が異なるようです。
凍ったままのコロッケを焼いて、果たして3~6分で食べられるだろうか?
これはつまり、油の中に沈んだ冷凍コロッケが、全方位360度から熱がじわじわ伝わることを想定しての揚げ時間でしょうから、片面ずつ焼くフライパンでは無理だろう。
やっていないのでわかりませんが、中まで火が通る前に、きっと真っ黒に焦げてしまうでしょう。
よし、最初に「解凍」してから焼こう。
ということで、電子レンジでチン。
飛騨牛メンチカツコロッケです。
耐熱皿に凍ったコロッケを並べて、レンジで解凍。
温かくならなくても、中央部分がやわらかくなればいいと思います。
電子レンジの解凍モードにお任せです。
さあ、レンジで解凍できました。
見た目の変化。一切なし。
らっこ、冷凍コロッケを焼いて見事に焦がす。
カチンコチンに凍っていたコロッケが、レンジで解凍してやわらかくなりました。
フライパンに油を注ぎ、焼いてみます。
1kg入りのサラダ油を買ってもらった必要性一切なし。
フライパンの底を覆いきらないくらいの油を注ぎ、火をつけて油がなんとなく温かくなってきたら、(ここで温度管理をしないところがらっこです)コロッケを焼きます。
解凍した6枚を一度に全部焼けそうです。
中火で5分。ひっくり返します。
あら?
揚げたコロッケの色って、こんなに黒っぽかったでしたっけ?
焼きすぎてしまったと思いたくないらっこです。
それに、フライパンの曲面で油に触れなかったらしいコロッケの半分が、ほとんど白いまま、焼けていません。
一部は焦げていて、一部は焼けていない。
むむむ。
裏も焦がしたくないので、火を弱めて10分。
今度は裏面がなかなか焼けません。
ひっくり返した時に、フライパンには油がほとんど残っていなかったのですが、油を足さなかったから焼き色が付かなかったんだと思います。
片面焦げめ、片面薄焼き、もういいかな?
フライパンで焼いた風景を見ていなかったツレには、不思議な見た目だったろうと思います。
ツレとこぎ父は2枚、こぎ母とらっこは1枚ずつ。
飛騨牛のメンチカツコロッケのお味はいかに?
うむ。
少し焦げっぽいのと油っぽい点をのぞけば、普通においしいコロッケのようです。
メンチカツと書いてあったので、衣の中にはお肉が入っているのかと思ったのですが、じゃがいものコロッケでした。
最初にフライパンに注いだ油のほとんどが、コロッケ6個に吸われたのかと思うと、食べた時の油っぽさは納得です。
懸賞で当たった珍しいコロッケということもあって、みんなで美味しいねと言って食べました。
焦げっぽいとは誰も言わない、優しい食卓でした。
らっこ、油をケチりすぎる
次からは、耐熱皿は使わずに、レンジのターンテーブルで一度に解凍することにしました。
前回のコロッケが少々油っぽかったので、今度は油を少なめにしました。
フライパンで焼きます。
どのくらい油が少なかったかというと、
表面のパン粉のすき間に油が入り込まないくらい少なかったです。
そして、無理矢理一度に全部焼こうとしないで、フライパンの平らな面に無理なく並べられるだけ並べようと、ひっくり返した時に、2枚を別皿によけました。
焼けないことはないだろうと、油少なめでそのまま焼いて、裏側もこんがり焼けたところでお皿に取ります。
もう少し焼き色を付けようと1枚だけ焼き続けていると、油が付かなかったところは白いままで、油がついた部分はポツポツト黒く焦げる結果に。
袋に残っていたパン粉も、せっかくなので一緒に焼きました。
フライパンには、もうほとんど油は残っていません。
お皿によそいます。
表面の焼き色が均一でないせいか、コロッケっぽくありません。
焼いたパン粉はらっこが頂きます。
「いただきます」
うむむ。
コロッケの味自体はおいしいのですが、油感がなさ過ぎて、うまく旨味を感じられないような印象です。
「油をケチりすぎてしまったみたいです」と言ったら、ツレにも
「もうちょっと油を使って焼いてほしいな?」と言われてしまいました。
同感です。
コロッケとは、焼きモノではなく揚げ物ですよね?
コロッケの中の、飛騨牛を発見。
メンチカツの挽き肉ですか?
らっこは大根おろしをのせて食べました。
あっさり食べられて美味しかったですが、油の量は増やそうと思いました。
らっこ、焼きコロッケのコツをつかむ?
一つひとつが小ぶりの肉じゃがコロッケです。
小さいので、一人2個ずつ食べられるかな?
レンジで解凍します。
フライパンに、らっことしてはわりと贅沢な量、油を注ぎ、コロッケを無理なく平らに並べ入れます。
フライパンをゆすって、コロッケの底面全体に油がいきわたるようにします。
コロッケの片面が均一に焼けているのを感じます。
前提として、今まではフライパンに並べ過ぎていたのですね。
最初だけ中火で、ぱちぱち音が大きくなったら弱火にして5分。
ひっくり返すと、いい色に焼けています。
元々、衣にターメリックが入っているようで、カレーの良い匂いといい色がこんがりきれいなきつね色に焼けました。
ひっくり返してからもう一度、油を鍋肌から回しかけて、コロッケの底面全体に油がいきわたるように軽くゆすります。
お皿に取りました。
小ぶりで厚みも無くて薄いので、油に触れていない側面が気になりません。
表面の衣のパン粉も目が細かくて、焼い色がまだら模様にならなかったのかもしれません。
前のメンチカツコロッケが上手く焼けなかったのは、大きさのせいにしておこうかと思うくらいきれいに焼けた気がします。
残りの4枚も同じように焼いて、いい色に焼けました。
「いただきます」
油を全面に吸って焼きあがったコロッケは、やっぱり少々油くどさがありますが、それがコロッケのおいしさだよね?と思えるくらい、カレー風味の美味しいコロッケでした。
カレーの風味が美味しくて、どの辺が「肉じゃがコロッケ」だったのかは謎です。
ツレが、「今回はよく焼けたんじゃない?」と言ってくれました。
そうなんです。
何かコツでもつかんだんでしょうか?
おいしかったです。
らっこ、焼きコロッケを極め損ねる。
3種類頂いた最後は、飛騨牛ポテトコロッケ。
衣の中のポテトの中に、すき焼き風に味付けした飛騨牛が入っているという、食べる前から絶対おいしいやつです。
これ、どこで買えるんですか?
おいしかった。また食べたい!
前回残した肉じゃがコロッケも一緒に解凍します。
ポテトコロッケは、俵形というんでしょうか。
小ぶりなんだけど厚みのある形でした。
前回上手に焼けた肉じゃがコロッケから焼きます。
油は贅沢に。
最初は中火。音が変わったら弱火でじっくり。
時々、焼き色を確認しならがじっくり。
焼き色が控えめ過ぎたでしょうか?
それでもいい色だと思います。
ひっくり返したら油を追加。
きれいに両面焼けて、お皿に取ります。
ポテトコロッケも同じように焼きます。
同じように焼いたつもりが、最初の失敗と同じで並べ過ぎたようです。
あと、油もうまく全体に回り切らなかったようです。
焼き色がきれいなのとそうでないのと。
焼き色がきれいについたのから皆さんに配給。
捨てずに袋に残しておいた、カレー風味の香りがいいパン粉。
せっかくなので、袋に残っていたパン粉と一緒に、焼き色がイマイチだった分を焼き直しです。(写真がブレブレですみません)
せっかくなので、俵形の側面も焼いてみました。
油を足さずに火も弱かったのでしょうか。
焼き色全然ついていない?
油を追加して鍋肌から回しかけ、火加減も強くしてみたら、焼き色が付きました。
パン粉もいい塩梅に焼けているのではないでしょうか。
舌触りのいいなめらかなポテトの中に、肉。肉!肉!
お、おいひい……
ケチャップかけすぎで、ケチャップ味になってしまいましたが、おいしい。
形が丸っこかったので、油できちんと揚げるともっと、きっと、おいしく食べられるのでしょうけど、焼きでも十分おいしくいただけました。
ツレは、おかわりご飯の上にそのままのっけて食べていました。
それもおいしそうだわ。
みんなお腹いっぱいで、二つ残ってしまいました。
冷蔵庫で一晩。次の日、普通にレンジで温めて食べました。
次の日もおいしかったです。
冷凍コロッケを焼いて食べた結果
3種類の冷凍コロッケを、およそ一ヶ月かけて少しずつ、揚げることなく焼きながらいただきました。
結局、冷凍コロッケを揚げずに焼いて食べるには、適度な油を使ってうまいこと焼ければ、おいしく食べられることがわかりました。
ですがまあ、油の量や温度、焼き時間などはその時々のフィーリング。
コロッケの形にもよるわけですから、つまるところ、感覚のようです。
まったく参考にならねえな!
らっこ、冷凍コロッケを焼かずにチンする
おいしいポテトコロッケ、10個入っていたので、2個は解凍せずに残していました。
2個のためだけにフライパンで焼く気にもなれず、らっこ、考えました。
ツレが、キャンピングカーで一時使っていたスプレータイプの油です。
これを吹き付けてレンジにかけようという魂胆です。
らっこ、初めて使います。
20cmくらい離したところから、プシューーーーー。
出てきた油が白くてびっくり。
両面に吹き付けました。
手に油がついてしまい、缶も油だらけってどういうこと?
慌てて拭きました。
冷凍しておいた、スーパーのお総菜コーナーで買ってもらった、揚げてあるコロッケも取り出します。
揚げていないポテトコロッケと一緒に、ターンテーブルにのせてレンジで解凍。
レンジの「カリっとフライ」機能にお任せして、待つこと数分。
白いコロッケと、きつね色のコロッケが焼きあがりました。
白いコロッケは、コロッケ自体が美味しかったようで、こぎ父はおいしいと言ってくださいました。
揚げ済みで買ってきたコロッケは、驚くほどのサクサク衣。
レンジがおいしくしてくれました。
ツレには、白い焼いていないコロッケはどうかと、味の感想は怖くて聞きませんでした。
ちなみにらっこは、白いコロッケは、食べませんでした。
ふたつしか残っていませんでしたから……
ごちそうさまでした。
らっこの焼きコロッケの旅にお付き合いくださり、ありがとうございました。
―追記ー
何か一つでも参考にできることがあるとすれば、とりあえず、最初からうまく焼けると期待せず、失敗しても諦めず、何度もやってみて、自分にとってのおいしい食べ方が見つけられればいいなという思いです。
おいしいコロッケが食べられますように。
飛騨牛のポテトコロッケ、また食べたいらっこです。