暮らし

ツレのスラックスと靴選び|足元・裾丈の正解がわからない

スラックスを履いた男性の足元です。

ツレと一緒に、ツレの仕事着になるスラックスと靴を買いに行きました。

おしゃれに疎い私とツレが二人で買い物をしたお話です。

今回の学び

  1. スラックス選びは靴を選んでから。
  2. 裾丈は全体のバランスで決める(うん。たぶん)
  3. 紳士服は紳士服屋さんで買うのが一番安心。
  4. お財布に優しいGUありがとう。

GUでスラックス探し

数日前に、検診車ドライバーの面接を受け、ありがたいことに採用の連絡をもらったツレ。

健康診断を受診して、診断結果が出て初出勤の日が決まる前に、仕事の際に着用するスラックスとワイシャツ、スラックスに合わせる靴を新調することになりました。

仕事着になるブレザーは支給されるそうですから買わなくても大丈夫。

何年前に買ったかわからないくらい昔のスーツが1着あるということ。

ひとまずスラックスを1本とワイシャツを2枚、運転や雑務をこなせる靴を探しに、近所のGUに行ってみることにしました。

お店に入る直前。

私はあることに気づきました。

おい
ツレ。

ツレの足元がサンダルでした。

サンダルでスラックス?

「ズボンの裾丈は、女性の場合、靴を履いた状態の長さで合わせるそうですよ。
男性はどうなんでしょう。サンダルで大丈夫?」

私自身スーツを買ったのはもう10年以上前。

10代の頃、近所のAOKIで女性の店員さんに丁寧にフィッティングしてもらった時のことを思い出しながら、精いっぱいの知ったかぶりをしました。

「そうかっ。それなら先に靴を買いに行こうか」

すぐに、もう少し先に行ったところにある靴屋さんを目指して歩き出そうとしたツレです。

「先に、ここにあるかどうかだけでも見てみましょうよ」

靴屋さんに寄るのが遠回りのような気がして、私は、目の前のお店に入ることを促しました。

「そうだね」

サンダル姿でさっそくスラックス探しです。

もともと丈が短いのか?ツレの脚が長いのか?

広く明るい店内をざっと見渡して、最初に見つけたのが「イージートラウザー」でした。

「こういうのでもいいんじゃないですか?」
「よさそうだね」

値段も1.990円プラス税。

さっそく試着してみます。

試着室の前で待つむず痒さ。
ひとりで買い物をするときには味わえない感覚です。

しばらくしてカーテンが開くと、ツレが苦笑いをしています。

「あはっ。つんつるてんだね」

薄緑色の靴下を履いて試着したツレの靴下が丸見えです。

お腹周りが少々出っ張り目のツレ。

選んで試着したのは一番大きなXLサイズでしたから、残念。

裾丈が短すぎたので却下です。

店内で見つけた紳士靴も一緒に試着室の前に置いていたのですが、靴を履くまでもありませんでした。

どうしたものかと、店内に飾られていたモデルさんが着用した写真を見ると、裾は短め。

裾上げ不要の丈なのか?デザインなのか?流行?いいのか?

ツレに合うサイズだと、紳士服屋さんに行かないとみつからないかなどうだろうかと話しながら、もう一度店内を探します。

見つけました。よさげなの。

「テーパードトラウザー」

2,490円プラス税。

値段が上がった分なのか、裾も「イージートラウザー」よりも長めにあります。

もう一度試着です。

からからっ。

試着室のカーテンを開けたツレの表情が、今度は笑顔です。

「いいんじゃない?」

ふたりで迷う。裾丈の正解

先ほどは出番のなかった靴も一緒に試着させてもらいながら鏡を見ると、先のつんつるてんとは違い、今度は少し靴の上にたるみがあるくらい余裕があります。

「これなら裾上げもいらないんじゃないか?」

ツレにそう言われると、確かに裾上げを頼まなくてもよさそうな気もしつつも、何かが胸の中で引っかかった私は、

「そうですねえ」

と生返事をしながら、裾を少しまくってみました。

「・・・?」
「?・・・?」
「????」

先に試着したパンツはあまりにもつんつるてんだったので、すぐに却下の判断ができました。

それが困ったことに、よさそうなパンツが見つかったとたん、裾丈をどうしたらいいのかふたりしてわからなくなってしまいました。

店員さんに委ねてみる。

試着室の前でいつまでもふたりで悩んでも仕方がありません。

近くにいた男性店員さんに声をかけ、裾丈を見てもらうことにしました。

 

「そう・・・ですねぇ・・・」

店員さんも少し迷ったようにツレの試着姿を眺めています。

「お好みなんですけど・・・」

ええ。

そのお好みがわからないんですよ。

ツレを眺める店員さんを眺める私。

八分丈くらいのスキニー姿の店員さん。

ショップ店員。

服装は、いたってカジュアルです。

 

あ。。。

ひとえに店員さんと言っても、紳士服・スーツを専門に売っているお店の店員さんじゃなかったな――

そんなことに気がつきました。

GUの店員さんに、自分自身が昔、AOKIの店舗でフィッティングしてもらった時のような迷いのない対応を期待するのは、違ったな、と。

 

それでもさすが。

「きれい目(のパンツ)ですから、このくらいでしょうか」

裾を軽くまくって、たるみが出ないくらいで合わせてくれました。

確かに、まったく裾上げをしないで履くよりはすっきりとした印象です。

ツレもしばらく鏡を見ながら迷ったようでしたが、店員さんと私の

―そんなもんだろうー

そんな空気が伝わったのか、店員さんがつめてくれた丈で裾上げをお願いすることにしました。

ワイシャツと、ワイシャツの下に着る肌着

「ワイシャツは、首回りを測ってもらえばいいんだっけ?」

ツレに尋ねられたものの、

「既製品で買うので、ここでは測らないと思いますよ」

そう答えました。
私には、採寸をしてもらってシャツを選んだ経験がありませんでした。

ワイシャツと肌着の試着です。

最初にLサイズのワイシャツを試着してみたら、袖がつんつるてん。

パンツのつんつるてんよりも笑いました。

XLサイズを着てみると、今度は少し袖が余って長いような気もします。

この“気がする”とやらがやっかいで、違和感はあるけど、その違和感がどうなればしっくりくるのかが分からないのでした。

ツレの言う通り、首回りを店員さんに測ってもらえばよかったのかもわかりませんが、お店に並んでいるシャツのサイズはSからXLとの表記でそれほど細かくありません。

結局、ワイシャツはXLに決めました。

肌着も試着です。

「シャツの下に着るのだから、小さめがいいのでは?」

そう言って私がすすめたLサイズの肌着はスルーして、ツレは最初からXLを試したようで、

「これでしょう!」

と自信たっぷりにXLを試着した姿を披露してくれました。

「XLですね」

同感です。

 

選ぶものを選び終え、スラックスの試着で借りた紳士靴は売り場に戻してお会計です。

スラックス1本とワイシャツ2枚、3枚組の肌着の計4点で8,000円とちょっと。

小さい金額ではありません。

それでも、裾上げ代300円を入れても肌着が3枚組で買えたので、6着分を8,000円で準備できたのかと思うと、GUありがとう様様です。

裾上げをまつり縫いで頼んだので、仕上がりは翌日とのこと。

レジですすめられるままアプリをダウンロードし、いくつかポイントが貯まったようです。

大事な足元・靴選び

GUを出て、少し先の東京靴流通センターで靴探しです。

ツレは普段コンバースを履いていて、革靴は持っていなかったそう。

仕事の面接にもコンバースを履いていきました。

スーツでなくても大丈夫なのかしら。

スニーカーで失礼でないかしら。

普段着で面接に出掛けるツレの姿を見送って、心配しなかったわけではありません。

採用してもらえてよかった。

 

とはいえ、面接ではコンバースが許容されたとはいえ、実際の仕事で「ジャケット+シャツ+ネクタイ+スラックス」に「足元コンバース」ではいかがなものかと。

「黒のコンバースなら持っているんだけど」

「スラックスにコンバースですか?」

「バスの運転手さんは革靴履いてるからなあ」

「動きやすくて運転しやすいのがいいですよ」

そんな話をしながら、店内を物色です。

革靴かスニーカーか。

検診車ドライバーとしての運転のしやすさ、機材の運搬・設置作業をして動き回るであろうことを想像した私は、スラックスにも無難に合いそうなスニーカーを探して見て回りました。

見つけた黒一色のスニーカー。

まんまスニーカーです。

試着してみてもらうと、履き心地、動きやすさもそう悪くなさそうです。

それに決めるのかと思いましたが、ツレはまた一生懸命に店内の棚を見てまわり、店員さんに声をかけていました。

店員さんに助言をもらいながら。

「車の運転に適したビジネスシューズはどんなものがありますか?」

ツレが声をかけたのは女性の店員さん。

はてと数舜考えたようでしたが、

「紳士靴ではないほうがよろしいんですよね?」

などと確認を取りながら、何足が提案してくれました。

靴底が厚くてしっかりとしたタイプは、普段靴底の薄いコンバースに履きなれたツレの足には合わなかったようで却下。

かかとが無く、薄い合皮のやわらかいタイプが気になったようです。

ひとつ小さいサイズも出してもらって履き比べ。

もう一度、私が見つけたスニーカーと履き比べ。

かかとが無い靴に、中敷きを入れてもらって履き比べ。

かかとが無いやわらかいタイプに決めました。

ツレも納得して選べたようです。

スーツを着て、安全靴やスニーカーを履いている男性の姿に抵抗がなかった私とは違い、ツレはきちんと「きちんとした靴」を選びたかったようです。

相談に乗ってもらった店員さんにお礼を言い、お会計。

またしてもレジですすめられるまま、アプリをダウンロード。

その場で5%引きになったようです。

「アプリがどんどん増えていく・・・」

ツレが小さくつぶやいていました。

翌日。スラックスの引き取り

自宅に全身が映せる鏡が無かったので、

「昨日買った靴を履いて行って、姿見のあるお店で試着してみたらどうですか?」

ツレに尋ねると、それもそうかと新しい靴を履いて、ふたりでGUに引き取りに行きました。

念のための試着。店員さんの言葉。

お店でスラックスを受け取りさっそく試着させてもらいました。

からからから。

試着室のカーテンを開けたツレの顔が苦笑気味です。

「短くないか?」

そう言われてみると確かに靴下がよく見えます。

新しい靴を履いて試着室を出てみます。

「・・・?」

やっぱり靴下が顔を覗かせています。

合わせてもらった時よりも、短くないかい?

近くにいた昨日とは別の店員さんに、

「裾丈短くありませんか?」

気になったのでしょう。ツレがききました。

「はい?

・・・きれい目(のパンツ)ですよね・・・

短すぎることはないと思いますけど、靴によっては短く感じるかもしれませんね・・・」

そうきたかっ。

その靴を履いて短く感じているのだから、

つまりは・・・

短い!・・・?

前日に店員さんに丈を見てもらった時に履いていたのはお店でみつけた「ラウンドシューズ」でした。

かかともあって甲の部分にもボリュームがあるタイプです。

ですが、実際にツレが選んだ靴は、かかともなくて足の甲も薄い、足元としてはボリュームがないタイプだったのです。

足の甲にボリュームがないので、試着したときに気になった“裾のたるみ”が、実際の靴であれば出なかったかもしれないと思えてなりません。

出なかっただろうよ!

靴を買ってから試着するべきだった

結局、思っていたよりも短くなっていたパンツを受け取り帰宅しました。

家でワイシャツとベルトもつけて改めて試着。

やはり靴下が「こんにちは~」しているので、ネットでパンツの裾丈について調べてみました。(やっとか)

気になって調べてみた、私の結論。

  • ファッションとして短い丈で履く履き方はあるけれど、きちんとして見える丈とは違うよね

ネットでスーツ姿の男性の画像をいくつも見ているうちにピンときました。

上背があってお腹が少~し出ているツレには、

裾上げ、要らなかったかも。

とどのつまり、多少の値段は覚悟してはじめから紳士服なり専門店に行っていれば結果は違ったのだろうということです。

専門店の店員さんであれば、きれい目なパンツを履くこと・買うことに慣れていない客とわかれば、試着の際に、裾丈だけでなく、腰回りやお尻のサイズ、実際に履くであろう靴に関することなど、全体のバランスを見た上での知識や経験をアドバイスとしてもらいやすかったであろうということです。

自分がその昔、専門店のAOKIでアドバイスをもらえたように。

靴屋さんの店員さんが、「これはどうか」と選びながら中敷きを用意してくれたように。

  • 慣れないことは、慣れた人に助言を求めるのが一番安心だよね

ファストファッションは、お財布には本当にありがたいのですけどね。

 

ツレへ。

あくまでも、要らなかった「かも」ですよ。「かも」

白黒つけて裾丈の正解を求めずに受け入れようじゃありませんか。

あ、私が気にしているほど本人は気にしていないかもですね。

 

家でシャツとベルトとパンツを合わせてみて。

ツレの服装は、カーゴパンツか部屋着のスウェット、スカイダイビングの時に着るジャンプスーツ姿ぐらいしか見たことがありませんでした。

今回の買い物のおかげで、いつもより『きちんとした格好』をしたツレの姿にちょっぴり惚れ直したのでした。

お腹はちょびっと出ていますけど。

 

 

健康診断の結果はいつ出るのでしょう。

初出勤はいつになるのかな。

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