「このお肉なら使いやすいんじゃない?」
スーパーでツレが選んでくれたお肉が、ひと口カツ用と書いてあったので、ひと口カツを作ってみました。
油で揚げる気はさらさらありません。
支度も片付けもお鍋の周りの掃除も全部ごめんなさい。
自分でとんかつ?作ったことありません。
フライパンで焼く方法も見つけましたが、らっこはオーブンで焼いて作る方法に挑戦しました。
初めて作ったとんかつは、オーブンで焼いて衣はふんわり。お肉も柔らかくできました。
パン粉を買っていなかったので、食パンの耳からパン粉を用意しましたとさ。
揚げないとんかつ。オーブン編
ひと口カツ用豚肉 1パック(330g入りを4人で食べました)
塩・こしょう 適量
水溶き小麦粉
・薄力粉・水 各大さじ1 1/2
パン粉 適量(6枚切り食パンの耳3枚分)
サラダ油 小さじ1くらい
ソースは市販のとんかつソースです。
雑じゃないもん。手抜きだもん。
ササッとソースも作れるようになれれば、上級者になれますかね。
(……?何かがずれている……?)
らっこ、食パンでパン粉を用意する
1.食パン3~4枚分の耳を、おろし金でせっせとすりおろし、パン粉にします。
らっこがこーぎー家に来てから2年?3年?
こーぎー家の台所でパン粉を見たことがありません。
こぎ母が料理をしていた頃から、もうずいぶん買っていなかったのではないかと推測します。
らっこの実家では、母親は常備していたように記憶していますが、使わなければ買いませんよね。
そんなこーぎー家。
とんかつを作ろうと思い立ったタイミングに、当然パン粉はありません。
買いに行く?
いいえ。
食パンを買ってあったので、食パンの耳をすりおろしてパン粉にしました。
どのくらいの量用意したらいいのかさっぱりわからず、とりあえず、6枚切りで買っているパンの耳を4枚分用意しました。
耳なしパンは、お昼のトーストに。
食パンからパン粉を作る場合には、フードプロセッサーを使ってあっという間に作れるそうなのですが、パン粉と同様、こーぎー家にはフードプロセッサーはございません。
ミキサーもありません。
あるのはおろし金です。
プラスチック製ですけど。おろし金。
すりおろします。
結論から言えば、作れなくはないけど、粒の大きさにはムラがある状態で出来上がりました。
ほらっ!(何がほらだ)
すりおろす前は、らっこが一番半信半疑でしたが、ちゃんとパンの粉になっています。
単純に、作業がちょっと大変かしら。
粉状にしたくてすりおろしているのに、パンの耳はやわらかいので、なかなか思うようにすれません。
ぎゅぎゅっと丸めておろしてみたり。
上手くいかない……
じゃばら状にしてつまんでおろすのが、らっこには一番やりやすく感じました。
その写真は撮らずじまいで、すみません……
自分の指をすりおろさないようにぐるぐるぐる。
おろし金全体を使うように大きく動かして、ふう。
4枚分のパンの耳を用意していましたが、このくらいあれば足りるんじゃないかしらと、途中ですりおろすのを止めました。
残したパンの耳はコップにさして、スティックパンの耳。
ゆで卵と一緒にお昼のおかずになります。
コップにさしたこのあと、作ったパン粉が多くても困らないけど、足りなかったらショックだなと思い、もう2本分すりおろして、結局食パン3枚分のパンの耳でパン粉を作りました。(増やして正解)
4人分のとんかつの衣に食パン3枚分の耳。
すりおろしきれなかった部分は、包丁で刻んだりすれば細かくもできるのでしょうけれど、疲れてしまったのでつまんで食べます。
すりおろしたパン粉は、乾燥させていないので生パン粉という部類のようです。
触ってみてびっくり。
スーパーで売られている乾燥パン粉しか知らなかったので、見た目はそれほど変わらない細かさなのですが、ふわっふわでとても柔らかかったです。
このふわふわパン粉を使って油で揚げらたおいしいそうですが、揚げ物調理というのはらっこにはハードルが高いのです。
ひとまずパン粉にはラップをかけておき、夕飯の支度をするまで置いておきます。
ラップをせずに乾燥させたら、自然と乾燥パン粉にもなるのかな?とか考えましたが、どうなるかよくわからないのでラップをしました。
らっこ、オーブンでとんかつを焼く
1.ひと口カツ用のお肉を両面、包丁の背で格子状に叩いて伸ばし、伸びた分だけ再び形を戻すようにまとめて、両面に塩こしょうをして下味をつけます。
2.パン粉を、フライパンでこんがり炒めてカリッとした衣を作ります。
3.お肉に、水溶き小麦粉・焼いたパン粉の順で衣をつけ、オーブンシートをひいた鉄板にひろげて、210度に予熱したオーブンで15分ほど焼きます。
4.付け合わせにお好きな野菜(キャベツの千切りなど)を用意して、お好みのソースをかけていただきます。
ひと口カツ用の豚肉です。
ツレは、とんかつが食べたくてこのお肉を選んだわけではないのかもしれません。
仕方がありません。
らっこがとんかつを作ろうと思ってしまったんですから、とんかつを食べてもらいます。
作っている人の特権です。
4人で食べるように、8切れ入っているのを選んでくれています。
お肉をまな板の上に並べ、包丁の背で叩きます。
フードプロセッサーが無いこーぎー家ですが、肉たたきはあったりします。
こぎ母がどのくらい使っていたのかわかりませんが、らっこが見つけた時には、棚の取り出しやすいイイ位置に、めちゃくちゃ埃をかぶった状態で仕舞われていました。
ブロックタイプの黒糖を粉状にするために使おうという目的で、一度取り出して使ったとこがありましたが、お肉を叩いたことはまだありません。
包丁の向きを90度変えて、格子状になるように叩きました。
こういう風に叩くって書いてあるのを読んで、こういう風に叩いているのですが、筋か繊維を切る為とかなんでしょうか?
なんの効果があるんでしょう。
本物の肉たたきを使ったとしたら、格子状には叩けないような?
よく分からない肉たたきを、両面やりました。
ひっくり返してトントンしていると、肉たたきを取り出して使った方が楽で速かったのかしら?とか考えそうになるらっこでしたが、最後まで包丁でトントンしました。
叩いたお肉は薄くなって広がるので、指先でちょいちょいと形を整えるように戻します。
心なしか、叩く前よりもコンパクトになっている気がしないでもありませんが、いいでしょう。
オーブンで焼くと言っても、電子レンジのオーブン機能なので、ターンテーブルがあまり大きくありません。
横に広がって大きすぎると1度に焼き切れないので、コンパクト万歳です。
塩こしょうを両面に振ります。
振りかけた塩は、しっとりとした塩を使っているので、「パラパラと均等」にとは程遠いですが、味がしないよりはいいかと?
パラパラのお塩が欲しいなあ……
パン粉の支度をします。
塩こしょうをしたら、すぐに揚げたほうが(オーブンで焼くんですけど)いいのか、味をなじませる時間をおいてもいいのか、ほかの肉料理の時にも思うのですが、イマイチ自分の解答が見つけられずにいます。
今回は、味をなじませる時間を置く手順で作ってみました。
時間をあけずに作る場合は、パン粉を先に焼いてオーブンを予熱しておきましょうということで。
パン粉をフライパンで焼きます。
油で揚げない代わりなのかなんなのか、パン粉だけを炒めてカリッとこんがりさせた状態でお肉にまぶして焼くようです。
パンの耳を一生懸命すりおろして作った半自家製(パンは買って来た)パン粉をフライパンに入れて弱火にかけます。
油は使っても使わなくてもよさそうなのですが、せっかくのとんかつ。
油っ気がまったくないよりは多少あってもいいでしょうと、ほんの少し。
小さじ1くらいをたらしてみました。
垂らしてから、最初にフライパンに油をひいてから焼き始めればよかったようだと気がつきました。
ま、いいかな。
焦げやすいそうなので、絶えずヘラでかき混ぜながら炒めます。
徐々にふわふわだったパン粉がかたくなってくるのを感じられます。
一部がこんがり色づいてきてからは、あっという間に全体がきつね色に染まっていくような印象で、これならもういいかな?と火を止めました。
この色合いです。
オーブンで焼いて食べてからの感想ですが、油はもっと多くてもよさそうですし、色合いを見てももっと炒めてもよかったのかなと思いました。
市販の乾燥パン粉であれば、粒の大きさもそろっているので、全体が同じタイミングで色づくのかと思いましたが、今回何しろお手製パン粉。
目の細かいものから洗い物まで、粒の大きさにムラがあったんですよね。
最初に特に細かく砕けたパン粉がきつね色になったことで慌てて火を止めてしまいましたが、粒の大きなパン粉はまだまだ焼けていなかったのかなと思いました。
最初から、パンの耳という表面の焼けた茶色っぽい部分をすりおろしているのでわかりにくかったかもしれないけれど、真っ黒になる一歩手前まで炒めてみてもよかったのかもしれないなと。
あんまり黒いのもちょっと気になりますけどね。
これはこれは。
また作ってみないといけません。
ん?黙ってパン粉を買ってもらった方が早いかしら?
そろそろ、オーブンを210度に予熱しておきます。
焼き時間は、とりあえずの15分です。
お肉の衣用に、水溶き小麦粉(薄力粉、水を各大さじ1と1/2ずつ合わせる)を用意します。
お肉をひろげるのによさそうなお皿に、薄力粉と水を混ぜ合わせます。
かたくもっさりもしていないけれど、ゆるくもないような水溶き小麦粉です。
揚げものには、溶き卵を絡めるイメージがありましたが、卵無しでもよろしく焼きあがりましたよ。
作業がしやすいように、必要なものをまとめて並べて、お肉に衣をつけていきます。
電子レンジのターンテーブルには、オーブンシートを敷いておきます。
お肉に、水溶き小麦粉をまんべんなく絡ませます。
こういう作業に慣れていないので、手で持った部分に衣が上手くつきません。
お箸でやった方がいいのでしょうか。
お肉を持ち上げると、水溶き小麦粉はたれそうでたれませんでした。
パン粉をまぶします。
うわお!
揚げもの作っているっぽいわ~なんて、テンションの上がるらっこだったりしますが、水溶き小麦粉が付いた指先でパン粉に触ると、お肉よりも指にパン粉がついてしまって動揺。
なんだかうまくまぶしきれません。
左手を水溶き小麦粉専用にして、濡れていない右手でパン粉をまぶすことにしました。
かるく押さえつけるような感じで8枚。
レンジのターンテーブルに広げます。
ぎりぎりなんとか、8枚おさまりました。
水溶き小麦粉は、ちょうどぴったり使い切り、パン粉はほんの少し(小さじ1~2)残りました。
残ったパン粉の使い道は、検討中です。
生肉に触れているので、そのまま食べるわけにもいきません。
とりあえず、ラップで包んで冷凍庫へ。
おっとおっと。
残ったパン粉はいいから、とんかつを焼きましょう。
210℃に予熱したオーブンで15分。
チーーーン。
15分たって様子を見ても、まったく見た目の変化を感じられません。
パン粉の焼き色が薄いこともあり、焼けたかどうだか少々不安。
オーブンに入れたまま、お箸でちぎって確認しようとしてみるも、そんなんじゃお肉切れるわけないや?なんでこんなことしようとした?と自分で小さく自問自答。
1枚取り出して切ってみました。
油で揚げていないので当然なんですが、揚げものっぽくはない。
包丁ではサクッと切れました。
切り口を見てみると、
肉汁が透明になっています。
焼けたようです。
熱々を食べてもらいたいので、すぐにはお皿によそいません。
熱々のターンテーブルのまま食卓へ(雑)。
ひと口カツ用のお肉なので、これ以上は切り分けもしません(雑)。
ツレが刻んでくれたキャベツと一緒にお皿によそいます。
キャベツがあるだけで、それらしく見える不思議。
完成です。
ソースは作っていませんよ。
ケチャップと、とんかつソースで食べ比べです。
「いただきます」
当然ですが、揚げていないのでくどくなく、お肉も柔らかくて食べやすかったです。
こぎ父が買ってくださるお惣菜のとんかつよりも、半分以下の薄さのような気もしますが、不思議なものです。
薄くて食べやすいじゃん。
初めて自分で作ったからなのかどうなのか、なかなかおいしくいただけました。
みなさんからの評判も上々。
いくらひと口カツと言っても、一番小さい切り身だって、ひと口では食べきれない大きさです。
80代の御二方には切り分けもせずに出しましたから、食べにくい思いをさせたかもわかりません。
お肉は薄くてやわらかく、表面のパン粉もしっとりとやわらかかったので、噛み千切る際に苦労はさせていないと思います。
歯が健康で何よりです。
ケチャップととんかつソースの食べ比べ。
とんかつには、ケチャップよりもとんかつソースが合うようでした。
ツレがからしをつけて少しつけてくれました。
からしもいい組み合わせですよね。
油で揚げることなく、オーブンで焼いて食べるとんかつ。
まだまだ改良の余地だらけでしょうけれども、これはこれでおいしかったです。
ごちそうさまでした。
読んでくださり、ありがとうございます。