「今年は梅酒をたくさん漬けよう」
ツレとそんな方向性で話をつけた今年・2020年。
スーパーでは、梅の実が出始める少し前から果実酒作りセットの棚が発生するのが風物詩ですよね。(らっこにとっては)
「梅が出てきたらいつでも漬けられるように、用意しておいたらいいんじゃない?」
とツレに促してもらい、うっしゃうっしゃ(^ω^)とお酒や氷砂糖や瓶を買ってもらっていました。
いよいよ梅がスーパーに並んだので、青梅を2キロ買ってもらい、ブランデー風のリキュールに漬け込みました。
ブランデー風梅酒
青梅 2kg
ブランデーベースリキュール 3.6リットル
氷砂糖 1㎏
保存瓶:8リットル容器(10号)
保存瓶に付属していたレシピの分量で漬けました。
3ヶ月くらいから飲み始められるとのことのなので、まずは3ヶ月、様子を見ようと思います。
傷んだ梅も分かっていながら一緒に漬け込んでいるので、長期保存はしない前提です。
3.6リットル。
一升瓶2本分のお酒。
長期保存はしない方針です。
らっこ、ブランデーベースリキュールで梅酒をつける
1.青梅をよく洗ってヘタを取り除き、水気を切ります。
(必要に応じてアク抜きをします。アク抜きの加減がわかりません汗)
2.清潔な容器に梅と容器を交互に入れて、お酒を注ぎ、直射日光の当たらない冷暗所に保管します。
3.3か月後くらいから飲み始められるそうです。
===
スーパーで買った青梅は群馬県産。
サイズはなんとも表記がありませんでしたが、たぶん、MとかLサイズです。
大粒じゃないけど小粒でもない。
隣に南高梅も並んでいたので心惹かれましたが、今回は青梅で挑戦です。
流水で洗った青梅を、水につけてアク抜きです。
らっこ、梅仕事は初めてではありませんが、アク抜きって実は初めて。
大抵、南高梅を買っていたというのもありますが、水に浸けるということをせずにあれこれ作業していました。
水に浸しておく時間がよくわからないのですが、真っ青な青梅を6時間ほどつけました。
長すぎたかも短すぎたかもわかりません。
水からあげたらヘタを竹串で取り除き、ざるに広げて水気を切りました。
保存容器の準備です。
梅を2キロ分仕込めるサイズということで、売り場にあった1番大きな8リットル容器(10号)を買ってもらいました。
熱湯消毒や煮沸消毒は絶対にするな瓶だったので、よく洗って乾かした後、消毒用アルコールで内側を拭きました。
十分に水気の切れた梅、氷砂糖を瓶に交互に入れます。
元々傷んだ梅を買ってしまったのか、アク抜きの時間が長すぎて傷んでしまったのか、今となっては分かりませんが、そこそこ大きな茶色いあざのできた梅が、梅が、梅がぁぁぁぁぁ……
2kg中、18個って、多いですよね……
ツレにも見てもらって相談しましたが、
「……お酒に漬けるんだから、大丈夫じゃないか……?」
ツレの言葉には賛同しかねますが、一緒に全部漬けてみることにしました。
梅仕事の解説には大抵、傷んだ梅から悪くなりやすいから、しっかりと選別して漬けるように、ということが書いてあると思います。
今までは、できるだけはじいて梅ジャムにしたりしていましたが、今回はどうなることやら。
3か月後がいろいろ(不安で)楽しみです。
追記:1年後、傷梅のせいで梅酒が濁るとか、変な変化をしてきたなんてことはなく漬かっています。
傷の写真を見直してみました。
傷は傷でもきちんとかさぶたが出来ていて、きれいに梅の実の表面が皮で覆われた状態になっているようなので、見た目が悪いという点以外は問題なさそうです。(たぶん)
梅と氷砂糖にお酒を注ぎます。
今回買ってもらったのは、スーパーでホワイトリカーの隣に並んでいた、
ブランデー。
ではなくて、ブランデーベースリキュールという、ブランデー風のお酒です。
らっこは本物のブランデーかと思っていたのですが、詳細を見てみると、
醸造アルコールとブランデーと砂糖とカラメル色素が入った、ブランデーベースリキュールでした。
「ブランデー風っていうだけで、ブランデーじゃなかったんですね」
と、少々がっかりしてツレに報告したら、
「そりゃあそうだろう。ブランデーは高いんだから(笑)
本物のブランデーがあの値段じゃあ買えないよ?」
だそうです。
らっこのひとり勘違いでした。
果実酒用の本物のブランデー風のリキュールなんですね。
35%のアルコール分ですから、本物のお酒に間違いありません。
おいしくな~れ~
お酒を瓶に注ぎます。
梅の消毒をするつもりで、梅の実全体にかぶらせるような気持ちで注ぎます。
注いだ時から琥珀色です。
このブランデーベースリキュールの色は、カラメル色素の色なのでしょう。
ホワイトリカーで漬けても、時間がたつとこんな風な色にも漬かりますね。
どんな味に仕上がってくれるんでしょうか。
ふたをして、冷暗所に保存します。
時間がたつと、色々忘れてわからなくなってしまいますから、ラベルを書いて貼っておきます。
オシャレに書くとか、センスのかけらもありませんが、
日付・分量・産地
これが書いてあれば、飲むときの情報源になって楽しいと思います。
漬けて2日後。
氷砂糖が底に沈み、梅が少し浮かんできています。
糖分が均等に混ざるように、氷砂糖が解けきるまではときどき瓶をゆすって混ぜるといいのだそうですが、瓶が大きいので揺するのが大変。
密閉容器ではないということもあり、ヘタに揺するとこぼれてしまうので(経験あり)やさしくやさしく。
保存場所を、邪魔になりにくい台所の床下に決めたので、揺するための出し入れ作業が重たくて大変。
梅 2kg
氷砂糖 1kg
お酒 3.6リットル
8リットル容量のガラス瓶
総重量が7~8kgはあるんじゃないでしょうか。
大瓶ひとつでたくさん仕込むより、3~4リットルの瓶(それでも小さくはないぞ)を複数に分けたほうが、保管とか管理はしやすいのかもしれないですね。
好みですよね、好み。
大は小を兼ねるとも言いますから、8リットル瓶、これからもお世話になりますよ。
おいしく漬かってくれるよう、ときどき様子を見ながら3ヶ月、(不安もありますが)楽しみに待ってみます。
らっこの梅酒にまつわる余談
らっこの梅酒製造経験は、2018年が初めて。
こぎ母と、梅味噌ソースを仕込んだその年、「梅味噌は甘くて俺は食べられないから、梅酒がいい」と漏らしたツレの言葉で、初めて仕込みました。
使える容器が限られていたため、棚の奥に眠っていた1.8~2リットルの密閉できない容器3つに、溢れないようにいろいろ計算して仕込んだ梅酒は、そこそこ。(1~2kg?記憶がもう曖昧)
仕込んで数日後、ひーこー先生(誰だよ。沖縄の整体の先生だよ)に、
「らっこさんは、お酒はあんまり飲まないほうがいいですよ。
どのくらい飲まないほうがいいかというと、1滴も飲まないほうがいいくらいです」
と教えてもらいました。
元々、アルコールのパッチテストで「あまりお酒に強くない」(アルコールの消化が得意ではない)ことは分かっていましたが、「一滴も飲まないほうがいい」と言われて、なんだか納得できました。
らっこねぇ、体に合わないんですよ、お酒が。
そんならっこが仕込んだ初梅酒でしたが、我ながらおいしく出来上がりました。
甘さ控えめで、いい意味でそこそこ。
飲んでくれた皆さんからも、評判は上々。(気を遣ってかしら)
らっこは飲んでもグラス1杯。
グラスの大きさはご想像にお任せします。
2019年は、18年に漬けた梅酒が残っていたこともあって仕込みませんでしたが、飛んで2020年に、2キロ分を仕込みました。(これ今回)
2018年の梅酒もまだほんの少しだけ残っているので、3か月後に飲み比べでもできたらいいなと思います。
まあ、基本らっこはお酒は飲まないんですけどね。
梅酒は別腹(?)です。
こぎ母も基本、お酒は1滴も飲みません。
梅酒以外は。
おいしく漬かってくれないと、3.6リットル分のお酒の行方がありません……
たのむ~~~~(切実)
おいしく漬かっておくれ~~~
読んでくださいり、ありがとうございます。
追記:ブランデー(風)梅酒のその後
漬けてからのその後です。
4日後
漬けて4日後。
氷砂糖が小さくなってきた様子がわかります。
氷砂糖が溶けたくらいの変化しかわかりませんが、まだまだこれからでしょう。
3ヶ月後
漬けて3ヶ月後。
漬けて4日までは、ときどき揺すってみたりしていましたが、床下にしまい込んで3ヶ月が経ちました。
放置していました。
寂しがっていたかしら~?
氷砂糖はすっかり溶けて(当然)梅の実は、まだプリンプリン。
ん?
写真右下にひとつシワシワの実が見えますが、なんだかどうにもあまり梅が漬かったように見えません。
もう少しでもいいから見やすい写真が撮れなかったのかと後から思う……
瓶の上部は琥珀色で底の方が薄いようです。
糖分が底にたまっているのでしょう。
試飲します。
ツレがグラスに注いでくれました。
色合いは綺麗に見えます。
「いただきます」
はい。
アルコールが強い。甘くない。梅っぽくない。
氷砂糖が少なめの分量である自覚はありましたが、梅酒にしては甘さが足りない。
足りないというよりも、甘くない。
飲んでみてから瓶に残った梅酒をお玉でツレがかき混ぜてくれました。
ツレとらっこは、とにかく甘さが足りないこともあり、氷砂糖を今からでも追加したらいいんじゃないかと相談していたら、こぎ父が
「確かに甘くはないけれど、これはこれで美味しいよ?砂糖を足さなくてもいいんじゃないか?」
と言ってくださいました。
おそらくは、この梅酒をほとんど飲んでもらうことになるであろう人物がこぎ父です。
ツレよりもたぶん、こぎ父がたくさん飲むんじゃないかしら。
そのこぎ父が入れなくてもいいと言うなら、入れなくていいんじゃないかと。
また一月後に飲んでみて、それでも飲みにくかったら足しましょうかとの結論に。
お酒に弱いこぎ母もひと口かふた口飲んでおしまい。
あんまり喜んではもらえませんでした。
このお味ではそうでしょうね。
もっとしっかりとおいしくなるといいですね。
甘くなくて飲みにくい梅酒にこんな荒業。
氷を入れて薄めて飲んでいましたが、それでも飲みにくくて黒糖を入れてみることにしました。
よくかき混ぜても黒糖が溶けない。
氷はすっかり解けているのに、黒糖は溶けない。
若干無理矢理胃に流し込んで飲み干しましたが、黒糖が合うとは言い難い味でした。
今度も飲みにくかったら、ガムシロップを入れましょうということにして、3ヶ月目の試飲は終了。
ツレとこぎ父が少々いつもより酔っぱらってしまったようでした。
自家製梅酒はアルコール度数が強いので気を付けましょう。
ガムシロップを買わなくても、甘い炭酸水ならどうでしょう。
後日、砂糖入りのソーダを買って来て梅酒のソーダ割りにしてみることに。
甘くない梅酒に甘い炭酸水。
やっと味が落ち着いて飲めるようになったかなあという感じ。
漬けていた実はほとんどシワもなく(写真の実は見栄えが悪いのを最初に食べてしまおうと選んだ実)見事なカリカリ梅にうまれかわっていました。
お酒は炭酸で割って一瞬で甘くできても、梅の実は甘くはなりませんね。
お酒が強くて食べられたものではありません。
お酒に強いこぎ父は平気で食べてくださいますが、さすがのツレも「これはちょっと…」と遠慮気味。
梅酒の梅と聞いてイメージする甘くて酒臭い梅とは違いました。
酒臭くってカリッカリな梅でした。
小さめに刻んで食べられないわけではないのですが、らっこがおいしく食べられる梅酒の実ではない仕上がりになっていたようです。
お酒が好きな方(こぎ父)はこんな甘さ控えめも嫌ではなさそうですが、お酒が好きというよりも、梅が好きだから梅酒が好きならっこには若干の苦痛に感じられなくもありません。
サイダー割りの梅酒にさらに氷砂糖を2粒追加してみたところ、泡がブクブクとビールのように沸き上がったので記念にパシャリ。
完成したらちびちびと楽しんで長期保存はしないつもりだった梅酒でしたが、なかなか減りません。
11ヶ月後
ツレが「倉庫にあったんだけど、しっかりしていそうだから使えるんじゃない?}と持って来てくれた瓶がありました。
ふたがプラスチックで注ぎ口らしきものが付いているので、単純にジャムの保存瓶とは違うだろうなと思ったのですが、何用の瓶なのかすぐにはピンときませんでした。(ビンだけにピンとこない……)
金属部分が無いので梅にもよさそうだけど使い道がわからないなと思ってひっくり返した瓶の底に、それは書いてありました。
『チョーヤ』って。
カタカナでチョーヤって。
なるほど!
梅酒の瓶でした。
(いつ頃買ったのか或いは貰ったのか。なんでわざわざ倉庫にしまい込んでいたのか。すべて不明ですが瓶は綺麗です)
8リットルサイズの大瓶から小分けできる最強のアイテムを手に入れました。
せっかくなので物は試しです。
小分けにした瓶に氷砂糖をわさわさ入れて、甘くておいしい梅酒にならないか実験です。
梅酒も氷砂糖も計量さえすることなく、適当に入るだけ入れました。
(氷砂糖は50~100gくらいを追加したんじゃないかと思っています。想像ですけど)
1日たったら程よく溶けて。
3日ですっかり溶け切りました。
写真だとわからないのですが、最初は氷砂糖が少なすぎてまったく「おり」の無い梅酒だったのですが、氷砂糖を追加したことで瓶の底部に濃い砂糖液(?)の「おり」ができているのが見えました。
そうだ梅酒はこうじゃなきゃ。
嬉しくなったらっこです。
しばらくはときどき瓶をゆすって、「おり」が馴染むように……と願っていましたら、氷砂糖を追加してから6日後。
底にたまっていた「おり」が見えなくなっていました。
ツレに試飲してもらいます。
氷をたっぷり。ロックで梅酒。
「うん。甘くなってる!おいしいよ!」
やった!
らっこも試飲です。
甘くておいしゅうございました。
これなら甘いサイダーで割って飲まなくてもおいしく飲めそうです。
梅酒は甘い方がおいしいね。(個人の好み)
梅酒の氷砂糖・後から追加、大丈夫そうです。
大瓶の残りの方にも氷砂糖をドバドバ(計量なし)追加しておきました。
おいしくな~れ……
===
ツレとらっこが「何の瓶だろう?」と首を傾げた瓶のふたです。
瓶の中に梅の実が入っていても、梅酒だけ注げる注ぎ口。
寸胴ストレートの広口になっていて、梅の出し入れもらくらく。
チョーヤさん素敵。
梅酒を買って飲む機会が少ないものでして、不思議な瓶だなあと思ったのですが、よく買って飲んでいる方だったらすぐにわかりそうですね。
1回目の氷砂糖を追加した小瓶が空になり、氷砂糖を追加していた大瓶から小分けにして味見をしてみました。
びんみょ~にまだ、甘さが足りない……
少々残念に感じたらっこは、試しにザラメ(中双糖)を大さじ1杯、小分けにした小瓶に追加して溶かしてみました。
なるほどなるほど。
どんな表現が合うのかわかりませんが、追加するなら氷砂糖がいいなと思いました。
氷砂糖を保存食や梅仕事に使う際に、あちこちで『純度が高くて雑味がないから適している』みたいな表現をよく見かけるのですが、『雑味がない』の意味が分かったような気がしました。
なんかこんな味じゃなかった気がすると、ザラメで甘くした梅酒を飲んで感じてしまったのです。
白ザラメだったらセーフだったような気もします。
(売っていないのですよ。行きつけのスーパーでは白ザラメ)
1年後
チョーヤの梅酒瓶のおかげで小分けにできるようになったせいか、ツレが高頻度で飲んでくれるようになりました。
「お酒はもう飲みたいとは思わないなあ」
と言うようになっていたツレが、数日おきに、たまには連日コップに1杯、氷をたくさん入れてロックで飲んでくれています。
こぎ父はお気に入りの泡盛があるので、ツレがすすめなければ梅酒は飲みません。
梅の実は、1年がたったので別容器に移す、なんてこともなく(別容器が必要になるじゃない?それを置いておくスペースが必要じゃない?)大瓶にそのままです。
この辺は適当です。そんなにこだわりもありません。
せっかくだからと、小分け瓶にラベルを作ってみました。
デザインはチョーヤ、ではなくサッポロのウメカクを参考に。(パクったとすら言いようがないクオリティーの低さ!)
裏面の製品説明には遊び心を添えて。
1年たっての味の変化とか、見た目の変化とか、そういうお酒本位な部分はすでによくわからないらっこでした。
おいしく飲めたらそれでいいのです。
読んでくださりありがとうございます。