こぎ叔父さんからかぼちゃをいただきました。
「今日さっき取ってきたのだよ」
とれたてほやほやのかぼちゃというのも、なかなか自分では育てたことが無いので新鮮です。
収穫してすぐに食べてもいいようですが、しばらく置いて追熟させることでおいしくなるらしいとネットには書いてあったので、2週間、置いておきました。
ヘタに白っぽいものが付いていたんですけど……もしかして……???
らっこ、かぼちゃの蒸し煮を作る
1.ひと口大に切ったかぼちゃを皮目を下にしてフライパンに並べ、水をフライパンの底に5ミリ程度になるくらい注ぎ、塩をひとつまみふりかけふたをして蒸し茹でにします。
2.沸騰したら火を弱め、かぼちゃがやわらかくなれば火を止めて、そのままフライパンで冷まします。
器によそって完成です。
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いただいた直後には、ヘタの周りを押してみるとやわらかくてへこむくらいでしたが、2週間である程度かたくなったようでした。
もらった時には無かったと思う、ヘタの一部に白っぽいものが……
ネットで調べてみると、やっぱりあれだそうで。
あれね。
そう。
カビ。
とれたての新鮮なかぼちゃだと、ヘタの部分に水分が残っていて腐敗しやすいのだそうです。
やっちまった。
白くなったのはヘタの一部にとどまり、なんとなく甘い香りも漂っているような気がしたので、さばいて(という言い方をするのかな?言わないか?)食べることにしました。
風通しのいい冷暗所に置いておいた気でいましたが、もっと頻繁に様子も見ておくべきだったと反省。
ええ。
基本、放置でした。
もらったかぼちゃは2個ありまして、先にヘタが腐敗した1個を食べ切ってもう1週間、やっぱりもう1個のヘタも腐敗が進んできてしまっていました。
学ばせていただきました。
こぎ母に
「かぼちゃはかたいから大丈夫?男の人がやった方がいいんじゃないの?」
と心配されながら、らっこが一人で黙々と刻み、種とワタを取り除いたかぼちゃ1/4個分を皮を下にしてフライパンに並べます。
「一度に全部なり、もっとたくさんはできないの?(蒸せないの?)」
ツレにきかれましたが、らっこが使っているフライパンでは1度に1/4個分を敷き詰めるだけでいっぱいいっぱい。
「1度にできるのは1/4個くらいでギリギリです」
と伝えて、まずは蒸し煮にして頂いたかぼちゃそのもののおいしさを味わいたいと思います。
かぼちゃは、茹でるのではなく蒸し茹でにします。
蒸し器として使える鍋はお味噌汁用に日々使ってしまっているため、フライパンの出番です。
水はほ~んの少し。
塩をひとつまみ、水に溶かすようにふりかけました。
味付けは、この塩ひとつまみだけ。
ふたをして火にかけて、沸騰したら火を弱めて甘い匂いが漂ってくるのを待ちます。
火を弱めてから10分?くらいでしょうか。
すみません。
何分火にかけていたか忘れてしまいましたが、甘い匂いでふたを開けると、かぼちゃはやわらかく煮えています。
最初に加えた水とかぼちゃの水分が出るのか、火を止めた時にはフライパンの底に水がたまっている状態ですが、火を止めてふたをして、そのまま冷めるまでしばらく置いておくと、かぼちゃが水を吸うらしく、ほとんど水気は無くなります。
完全に煮切っているわけではないので少し水が見える程度です。
この、冷ましている間に水を吸うかぼちゃがらっこには不思議でならないのですが、そういうものみたいです。(理由?理屈?理論を知らん!)
以前、スーパーで買ったかぼちゃでしたが、同じようにフライパンで蒸し茹でにした時、甘い香りが漂って来ても、かたいよりはやわらかく煮ようと思って火にかけ続けていると、煮すぎて煮崩れを起こしてしまいます。
かぼちゃの皮との間に割れ目が見えますでしょうか。
これが煮すぎかぼちゃだそうです。
崩れないよう崩れないようにそっと器によそっていますが、煮崩れ起こしていますね。
味はおいしかったですけど、茹で過ぎ失敗回でした。
こぎ叔父さんのかぼちゃは、きれいに茹でられたと思います。(自分で言う)
蒸し茹でかぼちゃの完成です。
「いただきます。」
うまい!
甘い!
多少は水っぽさが残る仕上がりでしたが、かぼちゃ本来の甘さ(だとらっこは思っている)を存分に味わわせていただきました。
ここ最近は、以前よく買っていた冷凍かぼちゃを買わなくなったこともあり、久しぶりに食べるかぼちゃだったからか、こぎ母もモリモリ食べてくださいました。
次は揚げないコロッケです。
らっこ、かぼちゃの揚げないコロッケを作る
1.種とワタを取ったかぼちゃをレンジで温めて、熱いうちに潰して味をつけ小判型に成形します。
2.フライパンに油をひいてパン粉をこんがりきつね色になるまで焼き、(1)にまぶせば揚げないコロッケの完成です。
「いただきます。」
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写真を撮っていませんが、皮を取り除いたかぼちゃには醤油で味付けし、皮と実がついた方は、皮はかたかったので包丁でみじん切りにして潰して混ぜ合わせ、ツナと塩こしょうで味付けしました。
実だけで作った方はやわらかすぎてそっけない感じ。
皮が入った方は、適度なかたさでしたがところどころ刻みきれなかった皮がかたくてどちらもどうしたものかと思ったものの、おいしいと喜んでみなさんに食べてもらえました。
かぼちゃに飢えていたのでしょうか。
こぎ母がやわらかい方のコロッケをパクパクと。
こぎ父とツレは、皮が入った少しかたい方が味も食感もしっかりあっておいしくできたんじゃないか?おいしいよ?と言ってくれました。
コロッケを半分に分けてみるとわかりますが、ワタの取り方が甘かったようです。
スジ?繊維?がすっかり残った状態でした。
パクリとひと口で食べてしまえばそれほど気になりません。
かぼちゃのワタは食べられますからね。
パン粉は初めて買いました。
市販のパン粉をフライパンでじわじわ焦がしてきつね色にしたものをかぼちゃで作ったタネにまぶしただけの揚げないコロッケ。
焦がしすぎじゃないかと心配になるくらいまでしっかりとパン粉を炒めたおかげか、香ばしさもあって違和感もそれほどなく食べられたんじゃないかと思います。
こぎ母は見たまんま、揚げて作ったんだと思ってくれたそうですが
「揚げた様に見せかけて作ったんです」
とお伝えしました。
イマイチピンと来ていないようでしたが、脂っこいものがお腹に来やすいらっこには、この程度の油感は無理も負担も少なくて食べられるなあと感じました。
「じゃがいもで作れば普通のコロッケになるの?」
ツレがきいてくれたので、作ったことはありませんが
「たぶん。これなら油で揚げなくても作れます」
と答えました。
なにかを期待するかのようなツレの雰囲気……
揚げないコロッケ万歳。
らっこ、かぼちゃを焼く
1.薄切りにしたかぼちゃを油をひいたフライパンで蒸し焼きにします。
ほんともう、焼いただけです。
「いただきます。」
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薄切りに切ったかぼちゃを焼いただけのおかず。
そう言えば、実家では母親がよく焼いてくれていたような気がします。
目玉焼きの隣に焼いたかぼちゃとか、お弁当の中にとか。
自分で焼くのは初めてだったので、随分久しぶりに食べる気がします。
かぼちゃの薄切りって、厚さをそろえたらいいのか大きさをそろえるようにしたらいいのかよくわかりませんでした。
今度調べておこうっと。(作る前に調べろやい)
油をひいたフライパンに、かぼちゃを重ならないように並べて。
ふたをして中火で2~3分様子を見ます。
3分過ぎたくらいでふたを外してみると、かぼちゃが部分的に半透明になっているように見えます。
加減がどうなんでしょう。
このくらいでしょうか。
ひっくり返すと、
らっこにとっては何となく懐かしいような、焼いたかぼちゃの焦げ目と表面。
バーベキューの時なんかの焼きかぼちゃって、異様に時間がかかるイメージだったのでふたをして焼いていますが、時間がかかっていいなら、ふたをしなくてもいいのでしょうね。
ひっくり返してからもう一度ふたをして同じくらい、3分過ぎるくらい焼きました。
お皿によそって出来上がり。
これをあと4回か5回ほど繰り返します。
最初に焼いた残り油で2回目も焼けるかな?
と思ったら、焼き上がりの見た目がどうにも、油で焼いた方がしっとり感があっておいしそうに見えるのはらっこの好みでしょうか。
味付け?
ああ、食べるときに、こぎ父はマヨネーズをかけていましたよ。
らっこはそのまま。
油味とでも言いましょうか。(言わない)
「かぼちゃだけなんだかバーベキュー風です」
と、焼きかぼちゃに対するらっこのイメージでお出ししました。
「あら?かぼちゃを焼いてくれたんだね?珍しい!大変だったねおいしそう」
こぎ父は見た目でも喜んでくださいましたが、焼いただけのかぼちゃでもおいしいと喜んでくださいました。
蒸かしたかぼちゃも好きですが、なるほど、たまには油で焼いたかぼちゃも食べたいものだと思いました。
こぎ叔父さんのおかげです。
おいしいかぼちゃをありがとうございました。
らっこ、かぼちゃの種を食べる
一番最初にかぼちゃを切ったときに、ワタと一緒に取り出した種。
表面に残っていた実はできるだけ洗い流し、ザルにひろげて夏の晴れ間に天日干ししました。
3日干したらそこそこ乾いたので、表面に残った薄皮を取り除き
え?めんどくさいゾ?この工程要る?
と自分で思いながらも、外の砂埃をかぶったであろう薄皮を取り除いてすっきりした種を、フライパンで乾煎りしてみました。
中火で絶えず動かしながら焦がさないように。
こんなもんかしら?
と食べてみると、なんともしんなりしてどうにもこうにもおいしいと言い切れない。
種を取っている時には、ふっくらとして粒の大きな種で美味しそうだと思ったのですが、天日干しして縮んだのでしょうか?(と思うくらい)種が薄く小さくなったように感じました。
冬だと外に干しても大して乾燥できないので、電子レンジで加減してチンするだけで作っていたかぼちゃの種でした。
せっかく天日干ししたのですが、カラッとカリッと乾くには足りなかったのか、結局レンジにかけてカリッとさせました。
あまり種に厚みが無くて食べ応えはありませんが、しばらくおやつで楽しめます。
ツレがこぎ母にかぼちゃの種をすすめてみたところ
「歯を痛めたら損するだけだからやめておく」
と。
「かぼちゃの種なんてこんなもの、食べるところじゃないのに、戦争の時は食べる物が無くてこれも一生懸命食べたりしたんだよねえ」
と、昔の思い出話になりました。
話を聞いていると、農家の大家族だったこぎ母の家では、かぼちゃの種を食べるまでのことはしなかったような印象です。
作れる人が強いうというのか、ご家族が工面なさっていたのか、こぎ母は戦争の頃でも飢えに苦しむことなく育ってこれたような印象を持っているのですが、幼心に食べる物が無くて苦しい思いをしていた人たちがたくさんいたことは分かっていた様子だと話の端橋に感じ取れます。
戦争は嫌だ。
今は戦争が無くてよかった。
戦争はしちゃいけないんだよ。
あたりまえのはずのこんな願いが、今日はいつもより胸に響きます。
ごちそうさまでした。
読んでくださりありがとうございます。
今度はどうやってかぼちゃを食べようかな~
2020年8月9日