栗の渋皮煮の残った煮汁を寒天で固めてゼリーにしました。
スプーンですくってトゥルンと食べるゼリーではなくて、指でつまんで口に運んで食べるグミのような乾燥ゼリーを目指しました。
頂き物の渋皮煮の煮汁を使っていることもあり、たぶん2度は作れないゼリーです。
寒天で固めた後は、ギットギトのベットベト。
その後冷蔵庫で2週間(!!??)乾燥(ラップをせずに放置)させてやっと食べられた栗ゼリーです。
乾燥栗ゼリー
- 栗の渋皮煮の煮汁 170ml
- 水 30ml(煮汁と足して200mlになるように)
- 粉寒天 4g
- 水飴 大さじ1くらい
- 乾燥させる時間的余裕 いくらでも
10センチ四方程度の型とクッキングペーパーを用意します。
胸の中では、[らっこ]と[栗]と[みすゞ飴] を足しで3で割った「らっくり飴」と名付けていました。
らっくり飴……
ネーミングセンスぅ……
らっこ、らっくり飴乾燥栗ゼリーを作る
1.型になりそうな耐熱容器に、クッキングシートを張り合わせるような組み立てるような工夫をして、ゼリーの素を流し込む型を用意しておきます。
2.煮汁、水、粉寒天を小鍋に入れてよくかき混ぜ、火にかけて沸騰したら2分程のそのまま火にかけて寒天を完全に溶かします。
3.水あめを加え、とろりとしてくるまで煮詰めたら型に流し入れ、そのまま冷まして固めます。
4.冷めて固まったら食べやすそうな大きさ(1.5センチ角程度)に切り分け、冷蔵庫で乾燥させます。
5.乾燥がさっぱり進んでなそうだったので、翌日、ゼリーを並べ直して空気の通り道を作りました。
6.表面のギトギト感が多少おさまったと感じられた2週間後、これで完成として楊枝を指し、お口に運んでいただきました。
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最初に型を用意しておきます。
1辺が11センチほどあるガラスの保存容器を使いました。
出来上がりのゼリーの厚さを考えて、ゼリー液を作る前に200mlの水を容器に流し入れ、気に入った大きさの型を選ぶといいと思います。
煮詰めるゼリー液が高温になると思うので、耐熱容器です。
型からはがすのが大変になるとショックなので、クッキングシートを大きさに合わせて切り込みを入れて敷き込みました。(無理矢理感)
こぎ叔母さん(ツレ・こーぎーの叔母さん)から頂いた、栗の渋皮煮の煮汁です。
170ml残っていました。
煮汁と水を合わせて200mlになるようにして小鍋に入れたら、粉寒天を振り入れてよくかき混ぜます。
火にかけて沸騰させます。
ゆっくりでいいので、火にかけながらもヘラでかき混ぜましょう。
粉寒天は、溶けたように見えてなかなか溶けていなかったりします。
かき混ぜないでいると鍋底に寒天がたまってしまい、底だけ固まってしまいます。
沸騰したら沸騰を保つ程度に火を弱め、ときどきかき混ぜながらもう2分程火にかけ、寒天を完全に溶かします。
水飴を加えてさらに火にかけ続けます。
とろりとしてくるまで煮詰めます。
どんなとろみの状態が理想的なのかよくわかりませんが(すみません。経験も知識も足りません)とろりなんだかどろりなんだか、どろ~りとしてくるまで水あめを加えてから7分程火にかけ続けました。
用意しておいた型に流し込みます。
固まるまでそのまま冷まします。
この濃い茶色は栗の煮汁の色なのか煮詰めながら焦がしてしまった焦げ色なのかよくわかりません。
火にかけている間中、ずっと甘~い栗の香りがしていました。
様子を確認した1時間30分後には、もうすっかりカティンコティンに固まっていました。
クッキングシートごと型から取りはずし、まな板の上にひろげます。
ゼリーの表面がものすごくベトベトで、クッキングシートをはがすのが大変な状態。
側面に当たっていたシートを開くようにしただけにしておいて、そのままのクッキングシートの上をまな板にすることにしました。
食べやすそうな大きさに切り分けたいのに……
べっっっっっっっっとりだぜぃ!!!(涙)
クッキングシート越しに抑えたりなんなりしながらようよう切り分けました。
これを乾燥させればおいしく食べられるのではないかと夢想して、ラップをせずにこのままの状態で冷蔵庫に入れました。
早く乾燥しないかな~
翌日。
見た目もベトベト感も変化なかったので(指先でつついてみた)乾燥しやすいように並べ替えてみました。
なんじゃこれ。
ゼリーを立てて風が当たりやすいようにしました。
ビニールの手袋を使って作業しましたが、ベットベトでまあ大変でした。
冷蔵庫で眠らせます。
1週間後、ツレと一緒に試食したところ、表面が乾燥してきているっぽい気配は感じられるから、もうしばらくこのまま乾燥させてみましょうということに。
冷蔵庫に入れて2週間。
見た目の変化は特にないものの、ベトベト感が微かにやわらいでいるようには感じられました。
指先でつかむにはベトベトすぎるので、爪楊枝の出番です。
栗の渋皮の残骸が透けて見えます。
光の角度でこんなにキラキラと光輝いて見えるのは素敵です。
クッキングシートのしわの形にしっかりしわもついていました。
「いただきます」
作ってくださった栗の渋皮煮に塩が結構入っていたようでした。
しょっぱくて甘くてベットベトのゼリー。
食感はかたいようでやわらかいようで、なんなんだろうこれはと思わずにはいられませんでしたが、嬉しいことに栗の気配はしっかりと感じることができ、栗の皮色ゼリーでした。
こぎ母の目には何に見えたのでしょうか。
これが何なのかよくわからないままのようでしたが
「??おいしいじゃない」
と不思議そうなながらもお口に合ったようで何個も食べてくださいました。
作り始めてから2週間。
冷蔵庫に入れていただけでしたが、2週間待っても4人であっという間に食べ切ってしまいました。
こぎ叔母さんの渋皮煮、煮汁の髄まで(汁に髄はない)いただきました。
ありがとうございました。
ごちそうさまでした。
らっこが目指したのは「みすゞ飴」という昔からある信州名産のお菓子でした。
名前はアメですが、こんな風に指でつまんで食べる乾燥ゼリーで、グミとゼリーの中間とでも言いましょうか。
とれも甘くておいしい大好きなみすゞ飴の栗味に挑戦するような気持ちで作りました。
目指すのは自由ですものね。
まっっっっっっっっっったく別のものができあがりましたけどね。
目指すのは自由よ。
そして、栗ゼリーを食べた後にお口直しのようにいただくみすゞ飴。
はい。
間違いなく、おいしかったです。
読んでくださり、ありがとうございます。
おいしいお菓子が食べられますように。