こぎ母がデイサービスで買って来てくださった黄金千貫(こがねせんがん)で芋けんぴに挑戦しました。
さつまいもを、細く切って油で揚げて砂糖に絡めてハイできあがり。
人様にお出しできるようなお菓子には仕上がりませんでしたが、甘くてときどき苦くてかたくてときどきやわらかい、いろんな味と食感が楽しめるお菓子になりました。
焦がしてしまったとか揚げ方にムラがあったとか油が少なかったとか砂糖が多かったとか、残念な現実を否定的に捉えずにポジティブに捉えれば、つまりはおいしく出来たってことになりますからね。(ふふん)
プロが作った本物の芋けんぴの写真と見比べて(市販品めっちゃきれい)がっかりするなんざ100年早いっすね。(開き直りという)
芋けんぴ
- さつまいも 適量(5ミリくらいの棒状に切って水にさらす)
- 揚げ油 適量
- 砂糖(グラニュー糖を使用)適量(湯呑の半分くらい)
- はちみつ(お好みで)大さじ1くらい
- 塩 ひとつまみ
- 水 大さじ1.5
切ったお芋を水にさらして水気を切る時間と揚げる時間と、地味に時間はかかりました。
時間と気持ちに余裕がある時に挑戦しました。
らっこ、黄金千貫で芋けんぴを作る
1.お芋を5ミリ幅ほどの細い棒状にカットして水にさらし、水が濁らなくなるまで水を変え、水気を切って時間があればザルにひろげて干して表面の水気を飛ばします。
2.鍋に乾かしたお芋と油を適量加えて中火にかけ、お芋がかたくなるまで揚げます。
3.あげている間にフライパンに砂糖、はちみつ、塩、水を入れて火にかけ溶かし、砂糖液を作っておきます。
4.かたく揚がったお芋を(3)のフライパンに加えて全体によく絡ませ、クッキングシートの上にひろげて完全に固まって冷める前にほぐしたら完成です。
揚げが足りなかったお芋はやわらかすぎてけんぴっぽくありませんでしたが、焦がしてしまったお芋と砂糖でまるでカラメリゼ状態のお芋はカリカリの仕上がりに。
「80代の人に食べさせるおやつじゃないね」
「歯が丈夫な人じゃないと食べられないね」
なんて言いながら、かたいお芋・もといキャラメルを食べましたとさ。
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こぎ母がデイサービスで買って来たさつまいも・黄金千貫です。
いつも行くスーパーでは買えない品種です。
油との相性がいいお芋だそうで(らっこ調べ)無印良品の芋けんぴも黄金千貫を使って作っているそうです。
皮はむかずに(部分的に洗っていてはがれた程度で)細く棒状に刻みました。
5ミリ程度の幅で、自分で思っているよりも細めに切ろうと意識しながら切りました。
細切りにするとカリッとした食感に仕上がりやすいようなので、細く細くとんとんとんとん。
切ったそばから水を張ったボールに入れていきます。
うっすらと水が濁りますね。
水を2回ほど変えてみると、
水が濁らなくなりました。
ザルで水気を切って、キッチンペーパーで表面の水分も軽く拭き取ります。
あまり濡れていないように見えて、これ、キッチンペーパー2枚重ねです。
紙はびしょびしょになりました。
平らなザルにひろげたら、
お日様の力で乾かします。
写真で見ると、もう少し丁寧に重ならないように並べるとよかったですね。
天日干しはしてもしなくてもどうでしょうか。
別に外に干さなくてもひろげておけば水気は切れると思いますが、干してみました。
水気ができるだけない方がカリッと揚がるそうなので干してみたのですが、危うくそのまま一晩干してしまいそうになりました。
急にやる気がダウンしてしまったのです。
気合を入れて揚げてみようと様子を見ると、
すっかり乾いて干し野菜になるところでした。
干した時間は2時間半。
あらまあまあと取り込んでお鍋に投入。
乾かし過ぎはそれはそれで、味や食感が変わっていきそうですが、今回の状態が乾かし過ぎなのかそうでもないのかがまだよくわかりませんね。
とにかく揚げていきます。
少し前に揚げ物に使った残りの油を全部入れてみたところ、かなり控えめな量でした。
新しい油を足そうかとも思ったものの、少ない油でも揚げられないことはないはずだったと考えてそのままの少ない油で揚げてみました。
中火にかけてしばらく様子をみます。
油が増えるわけはないのですが、お芋がやわらかくなってくると隙間が埋まるのでしょうかね。
小さな泡が立つようになってくると、自然とお芋全体が油に浸るようになりました。
そっとそっとですが、ときどきかき混ぜるようにお芋の上下を変えています。
揚げものは、あまり触らずにじっと待っていた方がいいような気もしますが、油が少ないので少ないなりにうまく揚がればいいなと思いながら混ぜ混ぜ。
火にかけて15分たってもお芋がやわらかい状態で、揚げ物初心者のらっことしてはどうしたものかと、こんなに時間かかっていていいのか?
むしろかけたほうがいいのか?
火を少々強めて、弱めの強火にしてみました。
油の泡が大きくなり、油の温度も上がっている様子。
それこそ真っ黒こげにしないようにときどきかき混ぜるようにして(そっとね)揚げました。
芋を揚げている隣で、砂糖液の準備です。
砂糖はグラニュー糖を使いました。
計量すればいいものを、適当に湯飲みの半分くらい使いました。(湯のみ使わんで計量カップ使えや、とは、作ってみてから思うものなのよ)
フライパンに入れてみると、グラニュー糖、かなり多かったかも。
大さじ3くらいはあるのかな。
そこにはちみつを大さじ1くらいと、塩をひとつまみ振りかけました。
はちみつを加えてみたのは、昔実家で母親が買ってくれていた芋けんぴのパッケージに「はちみつ使用」とアピールポイントのごとく記載があったことを思い出し、ちょっとだけ入れてみたくなったkらです。
塩は、入れるとちょっと味がしまる(?)らしいので入れてみました。
ひとつまみなので、親指と人差し指と中指の3本の指で塩をつまんでフリフリと、結構しっかり入れたつもりでしたが、味の上ではしょっぱさのような塩っ気というのはほとんど感じられませんでした。
それはそれで成功だったと思うことにします。
水は、大さじ1ともう大さじ1/2加えました。
水が多いようにも感じますが、隣で揚げているお芋が思いのほかボリュームがあったので、溶けたらちょうどいいくらいの砂糖液の量になればいいなと思いながらのお水投入。
火にかけてフライパンをときどき傾けるように揺すり回ししながら砂糖を溶かします。
カラメルのように焦がしたいわけではないので、弱気に弱火です。
弱火だからかな?砂糖が溶けてもはちみつが溶けそうになかったので、ヘラで混ぜながら溶かしました。
砂糖の状態を見たら温度がわかる人になりたい。
覚えればいいだけのことなのにね。
泡が立ってきました。
泡が全体に広がってふつふついっています。
お芋の揚げ上がりを待つように、火をさらに弱めて焦がさないように様子を見ておきます。
お芋はどうなったでしょうか。
火力を強めてみてもすぐには変化はなかったのですが、うっかり焦がさないようにと時々かき混ぜています。
そろそろお芋がかたくなってきたなと思ってかき混ぜてみたら、
うふふふふ。
香ばしい焦げたようなにおいはまだしていなかったのですが、鍋底に当たっていた部分がこんがりきつね色に仕上がってしまっていました。
砂糖液につけましょう。
18分程火にかけていました。
揚げ物って時間がかかるんですね。(初心者の感想)
網杓子ですくって油を切りながら、隣の砂糖液のフライパンにお芋を投入です。
ヘラで混ぜながら全体に絡めます。
らっこが食べていた市販の芋けんぴは、お芋の表面に白っぽい砂糖の結晶が付いているイメージがありました。
お芋の表面が白っぽくなるまで混ぜながら今か今かと待っていましたが、なかなか結晶化しません。
温度が低いのかと思って火を強め、かき混ぜているとカリッと揚がり切っていなかったやわらかいお芋が崩れる崩れる。
まあ仕方が無いかとそのままかき混ぜ続けていたら、遂に砂糖液が焦げてきてしまいました。
キャラメルを作ろうとしていたわけではなかったので、焦げるのは芋けんぴではないような気がします。
火を止めて、クッキングシートをひろげたバットに取り出しました。
ヘラに付いているような白い砂糖の結晶。
これをお芋に作りたいと思っていたのですが、ならず。
艶々キラキラのお芋になりました。
それはそれでまあいいわ。
不思議なくらい艶々でとてもきれいです。
砂糖が冷えて固まると全部くっついてしまうので、手袋をした手で塊をほぐしました。
火傷に注意だわ。
今まで食べたことのある市販の芋けんぴとは一線を画す見た目で完成です。
焦がしちゃってるんだよ!
砂糖液と混ぜる前に油が思ったほど切れていなかったのか、最初にお芋をひろげたクッキングシートが脂ぎっていました。
お皿にそのまま移さず、油取りの意味を込めてキッチンペーパーを敷いてみました。
「いただきます」
かたくて甘くて苦くておいしい。
手作り感しか感じられない芋けんぴでした。
3人であっという間に食べてしまい、出かけていたこぎ父に残ったのはこのくらい。
夕飯のおかずのおまけとして、こぎ父にも喜んで食べていただけました。
「歯が丈夫じゃないと食べられないね」と、苦笑いでしたけど。
歯が丈夫でよかった。
ごちそうさまでした。
読んでくださりありがとうございます。