こぎ叔父さんが、京芋(タケノコ芋)と菊芋を持って来てくださいました。
もらったんだか、もらって育てたんだか、話の内容を忘れてしまいましたが、こぎ叔父さんにとっても馴染みのあるお芋ではなかったようです。
らっこには初めて聞いた名前だったので「どうやって食べるんですか?」と聞いたら、「ん~?よくわかんねえ!菊芋は炒めて食べるらしいよ?」といったお返事。
持ってきてくださった日に、こぎ叔母さん(こぎ母の妹さん)から電話があり、こぎ父が菊芋の食べ方を尋ねたところ(なぜかそのまま電話を替わってらっこが聞いたのですがね)
「菊芋?あたしはおしんこしか知らないな?梅酢に漬けて食べるのよ」
と教えてくださいました。
塩漬けもなく、そのまま漬ければいいのだそうで。
早速菊芋の酢漬けに挑戦です。
菊芋の酢漬け
- 菊芋 適量(輪切り)
- 梅酢 適量(菊芋の1/3が浸るくらい)
- または
塩 少々(塩もみ用) - おいしい酢 適量
または塩、酢、砂糖を適量
つまり材料は、菊芋と「梅酢のみ」または、「おいしい酢のみ」または、「塩もみした後においしい酢のみ」または、「塩と酢と砂糖で作った甘酢」のどれかですね。
分量はそうですね、適量です、適量。
その適量がどのくらいかを知りたいんだよ!!
と叫びたい気持ちをぐっとこらえて、なるようになるさ。(適当。らっこ飯!)
梅酢は、梅干しを作った時に出る汁ですね。
らっこは自家製の梅酢を使いましたが、スーパーの漬物コーナーみたいなところでも売っていますね。
おいしい酢は、日本自然発酵が作っているちょいといい(味?値段?笑)甘いお酢です。
なければ 普通の酢(米酢とか穀物酢とかの違いは今のらっこは分かりません)と塩と砂糖で「甘酸っぱくて少ししょっぱいお酢」を作ればいいと思います。(雑っ)
らっこ、おいしい酢の酢漬けを作る
1.菊芋をよく洗い、皮は気になればむいて(気になれなければむかなくても平気)薄く輪切りにしてビニール袋に入れ、梅酢をとぽとぽとと注いで揉み揉み馴染ませて、1日からお好きな時間漬け込んで器によそって完成です。
初めて菊芋を触ったので、皮がなんとも気になってしまい、ちょっと頑張って包丁でこそぎました。
こんな色合いに仕上がりました。
使ったのは赤梅酢(梅を漬けるときに赤紫蘇を加えて作ったもの)でしたが、まったく赤く染まっていませんね。
食べてみると、すっぱいです。
梅酢なのでね。
初めて食べて感じた食感は、カリカリ梅に近いような印象でした。
ポリポリカリカリ。
おもしろい。
お芋を生で食べるなんて、しかも食感がいい。
ツレとこぎ母が、らっこがいないときにカレーを作って菊芋を使ってみてくれたそうでしたが、煮込んだせいで溶けてしまったらしく、カレーには合わない、煮物むきじゃないお芋らしいと、情報をもらっていました。
これはこぎ叔母さんが教えてくださったとおり、おしんこ・お漬物でいただくのがおいしそうです。
梅酢が強すぎてしまったのか、酸っぱさが際立ち、ツレから
「酸っぱいね?甘酢(で漬けたほう)がいいんじゃない?」
と言われました。
次は甘酢で漬けてみます。
こぎ叔父さんから頂いた京芋(タケノコ芋)と菊芋です。
どっちがどっちと説明されなくても、名前で見た目でわかります。
竹の子のような見た目の京芋(左)と、断面が菊の花の形に見えるらしい菊芋(右)。
泥付きの状態でいただいたので、急いで食べなくても大丈夫なんじゃないかと油断していたら、菊芋は何個か少し柔らかくなってしまっていました。(こぎ叔父さんごめんなさいっ)
乾燥してか時間がたちすぎて古くなってしまったじゃがいものようなやわらかさでした。
あまり保存がきく芋だと思わずに、早めにいただいた方がよさそうです。
菊芋の泥は歯ブラシを使って洗いました。
初めての時は、この皮がどうにも気になってしまい頑張ってこそいだのですが、気になるところだけ切り落として、皮付きのままで刻むことにします。
ツレとこぎ母がカレーに入れた時も、皮はむかずに使ったそうです。
輪切りにします。
色が黒くて気になった部分だけ包丁でこそぎました。
菊芋のに付いているちょんまげも気になりますが、輪切りにする向きも気になりました。
繊維の向きと同じⒶか、繊維を断ち切るⒷか、どちらがいいのか。
新生姜で甘酢漬け(がり)を作る時なんかは、Ⓐの繊維と同じ向きで切ると見た目もきれいで食感もよくなるそうなので、Ⓐの向きで切りました。
何個か……
もう何個かは、Ⓑの繊維を断ち切る向きで切りました。
Ⓑの方が切りやすかったりしましたが、できあがり、らっこの舌では切り方の違いを感じることはできませんでした。
分けずに同じ袋で作ったせいでしょうか。
いつか違いがわかる日が来るかな?
20粒ほどの菊芋をすべて洗って適宜こそいで輪切りにし、ビニール袋に入れて塩を小さじ1/3くらいでしょうか、加えてモミモミ。
塩もみをしてみました。
こぎ叔母さんはしなくてもいいみたいに言っていましたが、甘酢に漬ける前に水分を抜いておこうかと思っての塩もみです。
ですがですが、1晩置いてもさっぱり水分は出ていませんでした。
写真のビニール袋の中には、汁がまったく見えませんよね。
どうりで塩もみの必要がないわけだわ。
水けを絞るだけの水分が出ていなかったので、そのままこのまま。
最初は、おいしい酢を使わずに挑戦。
塩は小さじ1/2くらい、砂糖はてんさい糖を使用して大さじ4くらい、酢は小さじ4加えたら、丁度在庫が切れました。
調味料と菊芋をよく馴染ませて、しばらく置いておきます。
浸けて二日後に試食です。
皮を一生懸命こそいだ梅酢だけで漬けた時よりも、仕上がりの色味はいくらか茶色っぽくなりました。
「いただきます」
カリカリの食感は物珍しくていいですね。こういう食感好きです。
とても好きです。
皮は、初めて食べた時にも気にならなかったように、色が黒くなっている部分のみ切り落とした程度でそのまま漬けてみたわけですが、ほとんど気になりませんでした。(というよりむしろまったく気にならなかった。鈍感)
ところがお味の方がですね、甘すぎてちょっと「うぷっ」ってなりそうでした。
在庫を切らしてしまった酢が足りなかったようです。
おいしい酢をツレが振りかけて混ぜ混ぜしたら、少し味が落ち着いておいしく食べられました。
味の調整には、おいしい酢(甘酢)よりも普通の酢を適量振りかけてよく混ぜたほうが、甘くて酸味のきいたすっきりとした味わいの菊芋の酢漬けになりました。
梅酢ですっぱくできあがった漬物を食べて、少々食べにくかったから甘酢漬けにしたのに、今度は甘すぎて酢を増量するらっこでした。
最初からおいしい酢だけで作ってみればよかったのかしら。
正直なところ、らっこの漬物の味の好みといたしましては、おいしい酢だけの甘酸っぱさというのは、ちょっと漬物としてのパンチと塩気と酸味と甘みが足りないような印象なのです。
塩もみが不十分だったりとか、何かしら理由?原因はあるのでしょうね。
こぎ父もこぎ母も、おいしい酢だけで漬けても「おいしい」と言ってくださいますが、作った本人がイマイチ気に入らないという現象。
酸味が足りなかった菊芋には、おいしい酢を足すことで多少食べやすくもなりましたが、おいしい酢よりも普通の酢(穀物酢を使用)だけの方が、足りない酸味を補う良い調味料だったように感じました。
いつも買い物に行くスーパーでは菊芋なるものを見かけたことがなかったので、今度いつ食べられるかわかりません。
大事においしくいただきます。
ごちそうさまでした。
読んでくださりありがとうございます。