こーぎーをこよなく愛するらっこです。
要介護のこぎ母、こぎ母を支えるこぎ父、両親思いのこーぎー、飯炊き担当のらっこ、4人で暮らしています。
1月4日、お正月を振り返ってみようと思います。
振り返るって、1年を振り返るのは年末にしておいてよ、と自分でも思いつつ、今年の年末に自分で読み返してお正月の準備に役立てようという魂胆で、今、お正月の3が日が過ぎた今、振り返っておこうと思います。
まずはらっこ、初めておせち作りなるものに挑戦しました。
ツレが盛り付けてくれたおせちです。
すごーい!
盛りつけすごーい!
素敵な食器すごーい。
お刺身のマグロが黒ーい(韻を踏んでいる。自分で言う)
内容の振り返りは後にしますね。
こーぎー家のお正月は12月31日にやってきてます。
らっこは1月1日、元旦にあれこれおいしいものをいただくのがお正月だと思っていましたが、大晦日にごちそうをいただく地域があることをこーぎー家に来てから知りました。
勝手に想像していますが、長野出身のこぎ父の習慣が受け継がれているのではないかと思います。
というわけで、おせちの準備のリミットが、大晦日の夜だったりします。
おせちの中身です。
- 黒豆
27日のお昼。一番最初に取り掛かりました。
- 黒大豆 300g
- 水 11カップ(2.2リットル)
沸騰後、びっくり水用に1カップ - てんさい糖 300g
- しょう油 小さじ3(大さじ1)
- 塩 小さじ2
- 鉄なすび 1本(黒豆を黒くするため。なくてもOK)
- らっこがたくさん食べたいので、黒豆は煮ます。
4人分で黒豆300g。
27日の昼からお豆を調味液(熱湯に溶かした豆以外のすべての材料)に浸し始め、5時間以上浸して夕食後にコンロの火にかけました。
味が染みておいしくなった頃に食べられるよう、早めに取り掛かっています。
初めて黒豆を煮た年には丹波の黒豆を買ってもらって煮ましたが、今回は北海道産の黒大豆・普通の黒豆(こういう言い方でいいのかな?汗)で煮ました。
黒豆の仕上がりは、まあまあふっくら、ツヤ時々シワ、真っ黒ケッケ(天気予報風に)。
粒も決して小さくなくて、丹波の黒豆でなくても十分に満足できるお正月の黒豆でした。(味音痴?)
今回は、初めてステンレス製の大鍋を使って煮てみました。
冷めにくいステンレス鍋ならではの特性を生かしてと思い、予熱も利用して煮てみたところ、汁が煮詰まる前にすっかりお豆がやわらかく煮えたがために、完成に至るまでにらっこの感情の起伏がずいぶん上がったり下がったりと、少々一波乱がありましたが、みんなで美味しく食べられたのでよかったです。
やわらかく煮えたのにお豆がほとんど甘くなく、甘くするためにさらに煮詰めたところ、甘くもなったけれど、やわらかふっくらしていたお豆がきゅっと締まってかたくなりました。
かたいくらいのほうが、食べ応えがあっておいしかった気もします。
ツレはかたいくらいの方が好みだそうです。(言われてみると確かに)
こーぎー家のお鍋で作る美味しい黒豆の煮方を、これから探っていきたいと思います。
300gの黒豆、ご近所のSさんに小分けしてひと瓶もらってもらいつつ、4人で1月4日には食べ切ってしまいました。
作る量が150gだったとしたら、ずいぶん早くになくなってしまったと思うので、300g作って正解でした。
<正月料理を食べる専門の人の模範対応>
黒豆を煮ていると、甘い砂糖の香りが漂いますね。
そこで作っている人にひと言。
「いい香りだね。お正月が来たよ!楽しみだね」
対応者:こぎ父
らっこのやる気を「1ポイントアップ」させた。
- 紅白なます
28日、昼から作業。
- 大根 1㎏(大ほぼ1本。皮をむいて1㎏くらい)
- 人参 100g(中1/2本。皮付きのまま)
- おいしい酢(甘酢)大根とにんじんが浸るくらい(1カップ前後くらいかな?)
大根と人参をひたすら千切りにします。
大根は甘くてそのままサラダで食べたいようなおいしい大根でした。
大根の皮は厚めにむいて、人参の皮はそのままで大根よりも細く薄く刻み、ボールで合わせて塩もみをして一晩置きました。
塩もみ用には塩を小さじ2程度使いました。
本当はその日のうちに甘酢に漬けようと思っていたのですが、千切りするだけでどうにも疲れてしまい、まあ、早めにとりかかっているから明日でいいやと次の日に。
次の日、大根をかじってみて、しょっぱかったら軽く洗ってから水気を切ろうと思っていたところ、まったく塩っ気を感じる味ではなかったため、水気だけ一生懸命ぎゅうぎゅう絞り、タッパーにぎゅうぎゅう詰めて、日本自然発酵のおいしい酢(できあがっている市販の甘酢です)を全体がかぶるくらいまで注いで冷蔵庫へ。
今回、一番大量に作ったのがなますでしたが、おせちでなくてもサラダ感覚で食べられたおかげで多く作っておいてよかったです。
甘くておいしい大根とおいしい酢のおかげ。
人参はいろどり。
おいしい大根が手に入らなかったら、作る量は少し量を減らしてもいいかもしれないけれど、また大根1㎏で作っても3が日食べられると思えば千切りの苦労も屁の河童ね。
写真には写っていませんが、柚子を買ってもらっていたので、こぎ父後こぎ母のなますは柚子の皮の器にツレがよそってくれました。
かなりいい感じ。
- 田作り(ごまめ)
30日の昼です。
- 田作り 70g
- くるみ ひとつかみ
- てんさい糖 大さじ2
- しょう油 大さじ2
- みりん 大さじ2
- 酒 小さじ1
- 水あめ 大さじ1強
らっこは田作りという言い方しか知らなかったのですが、こぎ父が「ごまめ」という言い方をされていました。
地域性でしょうか。
小魚を食べる習慣と言いますか、買う習慣がこーぎー家には無いので、用意しなくてもいいかなと思ったのですが、ツレにきいてみるとなんかみなさん普通にお好きらしいので(「みんな好きだよ?食べるよ?」)、スーパーのおせちの材料売場にあった田作りを買って初挑戦です。
35g入りを1袋買っていたのですが、4人で食べるのに少ないんじゃないかと、あとからもう1袋追加購入して70g分作りました。
くるみも加えて作るとおいしいらしいので、常備してあるくるみも加えてみましたが、くるみが控えめ過ぎて今ひとつかな?
もっとたくさん入れてもよさそうです。
まずはくるみの乾煎りから。
香ばしくなったら取り出して、田作りをフライパンで乾煎りします。
乾煎りの目標状態が「ポキンと折れる位」とあったのですが、そこまでに23分かかったんですけど、そんなにかかるものなんですかね。(たぶんかかるんでしょう)
ざるにあけて細かなカスを取り除き、フライパンをきれいにしてその他の調味料を合わせてとろりとなったら田作りとくるみをフライパンに戻して全体に絡めると。
砂糖醤油の液に水あめを入れたからなんでしょうか。
砂糖醤油液がベトベトギトギトで、冷めた後に大きなひとつの塊になってしまい、一人分ずつほぐすのが大変で、塊のままでかぶりつくはめになりました。(失敗したとも言う)
味は甘さしょっぱさ、イワシのカリっと感は皆さんに好評で、らっこもおいしく食べられましたが、かたまっているというね。
煮詰まった水あめのせいでしょうか……(だろうな)
今度は入れないね。
イワシを70g、フライパンに開けて乾煎りしている時は多過ぎたかな?食べきれるかな?と心配になりましたが、みんなで食べてみると多少多めでちょうど良かったかなと。
- 栗きんとん
30日の昼です。
- さつまいも(シルクスイート)中2本
- 栗の甘露煮 20粒
- くちなし 1個
- みりん 大さじ1.5
- 甘露煮の煮汁 適量
1年前にも挑戦しようと思っていたけど、結局作らなかった栗きんとん。
1年前に買っていた栗の甘露煮を使いました。
賞味期限は切れていないのです。(さすが甘露煮)
初めて「くちなし」を買ってもらい、さつまいも(中2本)を見事に黄色く煮て裏ごしし、砂糖を加えたら加えた砂糖が茶色いてんさい糖でみるみるどす黒い(真っ黒じゃないけど茶色っぽい)さつまいもに変色。
何をやっているんだ自分は(涙)と呆れながら、後ろのオーブントースターで昼食用に焼いていた焼き芋を裏ごしし、クチナシをもう1個使って微かに黄色くして、今度はみりんと栗の煮汁だけを加えて(茶色いてんさい糖は加えませんでした)甘くして、栗の甘露煮を加えてゆるく練り上げて冷ましてタッパーへ。
焼き芋栗きんとんができあがりました。
おいしくできました。
4人で栗20粒。
25粒でもよかったかしら。
栗だけ先に食べ切った後の甘いさつまいもは、ヨーグルトに混ぜて食べたらおいしかったです。
最初に作ったさつまいもの分厚くむいた皮は、せっせと千切りにして素揚げして塩を振ったらカリカリポリポリ(時々やわらかい)おやつになりました。
おせちを平らげた後のおやつに出したら大変好評で、ツレが一気にほとんど食べちゃいました。
油で揚げるのがちょっとらっこには負担ではありますが、芋皮の再利用方法としては、この食べ方が好きです。
焼き芋の皮は30日のお昼に食べまして、茶色くしてしまったさつまいもは、「さつまいもジャム」ということにしてパンに塗って食べました。
甘いし裏ごしもしていて口当たりがいいのでジャムとして好評。
ジャムは甘いけど、失敗の記憶は少々苦い……
- 紅白かまぼこ
頂き物です。
らっこは切っただけ。
本当は白いかまぼこもセットで入ったものをいただいていたので、白いかまぼこも切って交互に並べて飾ればよかったのかしら?と食べてから気が付きました。
こ、今度ね……今度……
- 数の子
味付け済みのものを買ってもらいました。
塩抜きの必要も、その後の味付けも必要ない冷凍の数の子でした。
年に1度のお正月、ツレが数の子を楽しみにしているようです。
ロシア産の味付け数の子というもので、1週間くらい前に買っておいて冷凍していたものを解凍しました。
塩抜きが必要な塩漬けの数の子は、12月の早い時期にスーパーに並んでいましたが、味付きのものが並ぶのはもう少し後なんですね。
賞味期限が短いからでしょう。
食べてみると、プチプチ感はそれほどなくて、やわらかい食感で味付けも強すぎず弱すぎず。
前の年には塩抜きが必要な数の子を買ったので、正直どれだけ塩抜きできればよかったのかよくわからなくて、ツレに何度か味見してもらっていた記憶があります。
たぶん、ツレが何もしないでそのまま食べられるものがいいよと選んでくれた理由がソコです。ソコね(味見の手間)。
- 酢レンコン
30日深夜。
- レンコン 中2節
- 酢 さらす用に適量(大さじ1くらい?)
- おいしい酢 レンコンが十分に浸るくらい
- 鷹の爪 種を除いて1本
レンコンの皮をむきます。
おせちで食べるレンコンは白い方がきれいらしいので、皮をしっかりとむき、酢水にさらして変色を防ぐそうです。
3ミリくらいの厚さに切って、飾り切り。
レンコンの飾り切りをやったことがなかったので、カクカクとした変な形です。
ほかの方の写真を見ると、本当は丸っこい曲線でお花のように刻むようです。
まあ、らっこ飯なんでね。適当パワーを発揮しましょう。
お湯を沸かして、だいたい1分程度だけ茹でて水気を切ったら、タッパーに詰めておいしい酢(甘酢)を注ぎました。
かたいままのレンコンなので、なますのように容器にぎゅうぎゅう詰めにできないため、スカスカの容器においしい酢はかなり贅沢にしっかりとレンコン全体が浸かるようにたくさん注ぎました。
だし昆布と鷹の爪も加えてみたかったのですが、30日の深夜の段階でだし昆布がないことに気が付き(普段、だしの素を使っています)、種を取り除いた鷹の爪だけ一緒に漬けてみました。
30日の深夜から31日の夕方まで、一晩(?)漬けて、十分に漬かったと思います。
おいしい酢のおいしい塩梅で、鷹の爪の効果(?)はちっともわかりませんでした。
正直なところ、酢レンコンとやらをあんまり意識して食べた記憶がなく、酢レンコンの正解がわかりません。
おいしい酢で甘酸っぱく、しゃきしゃきの食感で楽しめたので、たぶん正解、ということにしておいてください。
おいしい酢様様です。
- 松前漬け
30日の深夜です。
- 松前漬けの素 1袋
- 人参 1/4本
スーパーで松前漬けの素を買ってもらいました。
1袋です。
昆布とするめが入っていて、するめは10センチ以上の長い状態で入っていたので、3センチくらいに短くキッチンバサミでカットしてから使いました。
作り方に書いてある通り、軽く洗ってから水に浸して、昆布とするめが十分にやわらかくなってから付属の調味液を加えます。
前の年にも松前漬けの素を買ってもらっていましたが、ぼんやりと記憶にあったのは、昆布もするめもかたかったという記憶。
15分程浸せばいいように書いてありましたが、前回は十分にやわらかくなる前に調味液を加えてしまったのかもしれないと思い、30分くらい浸して昆布もかじってみて、しっかりとやわらかくなったことを確認してから調味液を加えました。
見た目がきれいになるので、人参の千切りも加えました。
黒っぽい昆布の中に赤いにんじんは存在感が強いので、人参サラダにならないよう、千切りは薄く細く頑張りました。
説明書きにも一晩漬けてから食べるとあったので、31日の夜におせちを食べるには、松前漬けはどんなに遅くても30日中には漬けておきたい1品です。
30日の深夜でギリギリセーフとさせてください。
市販品の味付けのおかげ。おいしくできました。
- 伊達巻
31日の午前中。
- ふわふわのはんぺん 小1枚(たぶん80gくらい)
- 卵SかMサイズ 4個
- みりん 小さじ1
- てんさい糖(白い粉末タイプ)小さじ4(極めて甘さ控えめ)
- 塩 ひとつまみ
- 麺つゆ(3倍濃縮) 小さじ1/2
初挑戦。
本当は30日中(の深夜)に作るつもりが、朝陽がいよいよ昇りそうだったので31日に。
はんぺんとフライパンで簡単に作れるらしいというレシピを参考に、甘さ控えめで美味しい伊達巻になりました。(見た目には触れない)
ちぎったはんぺんとその他の材料すべてをブレンダーにかけました。
こーぎー家にはミキサーのようなものは無かったので、ミキサーやフードプロセッサーを使ったレシピを読むと残念な気持ちになっていましたが、今は違います。
実家に帰った時に、あまり使っていないというブレンダーをもらってきたのです!
10年以上前ですが、実家に祖母がいた頃、お年寄り向けの食事作りにあるといいんじゃないかとらっこの妹が思ったのかどうか(詳しくは知りません)、ドン・キホーテで買って来てくれたものだったようなのですが、祖母の食事作りに母親が使うことはほとんどないまま、冷蔵庫の上に眠っていたのでもらってきました。
不思議なことに、箱ごと一式全部貰ったつもりが、パッキンが付いていなかったり(予備の付属パッキンを使って使用中)あれが無かったり変なところが汚れていたり、いろいろありましたが 道具に罪はないので使わせてもらっています。
ブレンダーのおかげですりこ木とすり鉢の出番がないまま、はんぺんと卵が2~3分で混ざり合いました。
できあがった卵液をザルでこしてから焼くと仕上がりがきれいになるそうです。(らっこはこしてません)
普段は棚にしまい込んでいる、直径20センチくらいのステンレスのフライパンを使って焼きました。(卵焼き用の四角いフライパンはありません)
普段使っている直径24センチのテフロンフライパンは、側面が緩やかなカーブになっているので、周囲が薄くなって焦げやすいんじゃないかと思ったからです。
ステンレスのフライパンは側面が垂直だったので、これがいいと思ったのですが、卵液を流し入れてから気が付いたのですが、底が歪んで中央部分が盛り上がってしまっている状態だったので、どっちもどっちだったと思いました。
フライパンをよく熱し、油をひいて弱火にしたら卵液を一気に流し入れて濡らした布巾の上にトントンとフライパンを落として空気抜きをした(つもり)らふたをして弱火のまま15分。
13分位でシューシューふたから音がしたので、ふたを開けると「スポンジケーキかっ」と思うくらい膨らんでいました。
ブレンダーにかける時間が長すぎて、卵液が泡立て卵状態になっていたことが原因ではないかと推測。
しばらく見守っていると徐々にしぼんでいったので、竹串を指して卵液が付かないことを確認、フライ返しでそっと焼き色を見て十分焼けていそうだったので火を止めました。
らっこは片面だけ焼きました。
ブレンダー、かけすぎもよくはないようです。
できるだけなめらかになるようにと思ったのですが、そういうことですね。
巻きすがどこにも見当たらないため、新たに買い足すこともなく、キッチンペーパーをひろげて利用しました。
巻いたときに焼き色が表になるようにひっくり返して置いて、しっかりと手前から巻きます。
生地が熱くて苦戦しました。
少し冷めるのを待って、触れるくらいの熱さで巻くといいようです。(完全に冷ます前に巻きたい)
すだれじゃないのでキッチンペーパーでは、なかなか「ぎゅっときつく巻く」ができなくて、なんだかぼんやりゆるい感じではありましたが、ひとまずはOK。
巻きあがった直径は4センチ程度になりました。
イメージ・期待していた伊達巻のサイズ感よりも小さかったです。
小さいと思います。
卵をLサイズにするとか、はんぺんを大きいサイズの物にするとか、次回があれば変更してもう少し太い大きな伊達巻が作れたらいいなと思います。
味は薄甘薄味で食べやすく、食べ切りサイズと思うとこの大きさでよかったとも思います。
すだれが無いので丸い菜箸を6本、側面に押し当てて波模様をつけます。
ラップも使って輪ゴムでしっかり押さえつけたら、立てた状態で冷まして冷蔵庫に入れて、しっかり冷めてから切り分けました。
30日の深夜から少々お疲れで、写真をまったく撮らずに作っていましたが、菜箸で並々模様をつけようとしている様子はちょっと異様で面白かったです。
巻きが緩かった結果がここに現れるのでしょうけれど、切り分けるときに何個かは巻きがほどけてしまいました。
うん。
巻きす、欲しいっす。
伊達巻って、買おうと思うと1本1,000円前後のお値段が付いておりましてね(らっこが行くスーパーです)。
甘いお菓子好きのらっこは伊達巻好きなんですけれど、去年(2019年)スーパーで値段見てびっくりしちゃって、買わずに伊達巻の無いお正月でした。
らっこの実家の母親は、大抵お正月には買ってくれていたのでちょっと感謝しました。
今回はんぺんと丸い普通のフライパンで作ってみて、自分で作って作れないこともなさそうだなと前向きな気分です。
見た目が市販品とは大違いでしたので、そこはまあ置いておくとしても、甘過ぎない伊達巻が食べやすくてなかなか気に入りましたよ。
ときどき作って練習してから今度のお正月に臨むのがよさそうです。
前向きに練習を検討中。
- 煮物
30日の深夜と31日の夕方。
人参、タケノコ、ゴボウ、椎茸、高野豆腐、八頭、飾りの絹さや。
思い思いに煮て味付けます。(らっこ飯!)
これ全部、我ながらびっくり、全部別々に茹でて作りました。
次があるのなら、みんなまとめて1度に煮込んで作ろうじゃないかと、味が一緒でも食材の味で違った味わいがあるよねと思います。
初めて飾り切りをした人参は、型が無いので面白い形になっています。
写真では見えませんね。ゴボウは食べるのが久しぶりだったので、梅味のごぼうにしました。(らっこが梅味で食べたかった)
水煮のタケノコを買ってみましたが、切り方が変で見た目がちょっと難有り。
袋に書いてあったとおり、開封後5分茹でてから刻んで煮ました。
味付けをツレに気に入ってもらえて、らっこが満足。
八頭(やつがしら)はらっこ、単語も知らなかったのですが、これ実は自家製です。
こぎ叔父さんが庭の畑に植えてくださり、ツレが面倒を見てくれていたので、年末に収穫してもらったものでした。
スーパーで買った野菜じゃなかったのです。
こぎ母にも何か、ご自分でおせちを作ったというような気分になってもらいたいと思い、らっこは見覚えも触ったことのなかった八頭の、洗いと皮むきをやってもらうことにしました。(失敗)
31日の昼過ぎです。
こぎ母は「かぶれないから平気」というので素手で作業してもらいつつ、らっこは芋にかぶれやすいため、ゴム手袋をして一緒に作業しようというつもりで始めたのですが、
「かぶれやすい人は触っちゃダメ。私が一人でやるから、触らないほうがいい」
と、こぎ母がひとりで全部やりたがっている様子だったため、結局らっこは触らずに全部やってもらうことにしましたが、失敗でした。
包丁は30日の夜に研いだばかりだったのですが、切れなかったみたいです。
そしてこぎ母は、要介護なのです。
らっこの「こうしてください」「こうしたらいいんじゃないですか」は、届けられません。
こぎ母の作業を見守り切れず、ツレに甘えてSOS。
らっこが生の鶏肉を切り終え、洗う前の包丁とまな板で、こぎ母がお芋を切ったのが引き金でした。
ご自分では「かぶれない」と言い張るこぎ母なのですが、素手で長いことお芋を触っていた状態で、痒くなったり、力が入らなかったり、お芋が固かったり、指先切ってしまったり、いろいろあったようです。
ツレが見守ってくれて(らっこの気持ちが)落ち着いて、こぎ母も安心して最後までやり切ってもらえるかと思っていたら、ツレがいなくなってからしばらくして、こぎ母の手が止まり、終わったのかと思ったら皮がついたお芋がまだボールに残っていました。
「もうやらない」とこぎ母が言ったので、結局らっこが手袋をはめて残りの皮むきを済ませました。
お願いする作業を間違えました。
最初はらっこも一緒にやるつもりだったのですが、らっこから言わせると「触るな」「やるな」と言ったのはこぎ母なので、こぎ母の「ひとりでやりたい」という感情を優先させたつもりだったのですが、やる気があっても体力だったり手元の細かい作業は消耗する訳で、しかもやり慣れない作業で、気力も体力も消耗して、らっこは手を貸さないし(触るなと言われているし、かぶれるので手袋をはめずにお芋を触りたくない)結局疲れちゃって投げ出させてしまったという感じでした。
失敗でした。
31日の昼過ぎに、『まずは煮て、冷めて味が馴染んだらもう一度直前に軽く温めて直してから盛りつけたらおいしいかな』みたいなことを呑気に考えて皮むきをお願いしていたので、時間がかかって冷ます時間も無くなっていたことにらっこは対応しきれませんでした。
こぎ母とツレに申し訳ないだけで、なんでこの作業をお願いしたんでしょうかね。
結局、八頭はらっこが煮すぎて煮崩れ崩壊。
それでも味は里芋よりもねっとり感が少なくてさっぱりあっさりした印象で美味しくいただけました。
煮すぎてしまいましたけど。
ツレが盛り付けをし始めてくれながら、八頭を煮て椎茸を煮ていたらっこです。
- いくらの醤油漬け
30日に、スーパーで買ってもらったものです。
納得できる量・値段のいくらに出会えず、ツレとスーパーを3軒はしご。
3軒目でやっと「これでいいよね」と思えるいくらに出会えました。
400gほど買って、すぐに食べない分は冷凍しました。
ツレはお正月用に、4人で500gくらいの大量のいくらが欲しかったようなのですが、なかなかツレの思う品物をスーパーで買い求めるのは難しいようです。
以前は近所に魚屋さんがあり、そこでお刺身やあれこれ海鮮物は注文していたそうなのですが、その魚屋さんが閉業した現在、スーパーをはしごすることになりました。
駅前の大きなスーパーまでは行かずにすんでよかったという思いと、大きなスーパーの年末の品ぞろえをリサーチしておけたらよかったかなとか、もしかしたら駅前のデカいスーパーで全部揃ったかもなとか、上野のアメ横みたいな市場が行きやすい距離にあったらよかったなとか思いつつ、来年はどうなるか時の運任せなカンジです。
いつも行くスーパーに期待しています。(たぶん無理)
- お刺身
おせちのお刺身なのか、おせちと一緒にお刺身が食べる習慣なのか、どちらでしょうか。
どちらでもいいのですが、いつも行っているスーパーで30日にマグロのお刺身を柵でゲットして、31日、ツレが切り分けてくれました。
仕方のないことですが、色が悪くなってしまったようでした。
それでもツレが、滅多に使わないきれいなお皿を出してくれて、大根のツマと大葉を使い、きれいに盛りつけてくれました。
お店で食べるみた~い!と、らっこ一人で小さく興奮。
- ホヤのお刺身
黄色い短冊切りの見慣れない人も多いのではないかと思うこれが、ホヤです。
宮城県で海の近く(話を聞いているとそれほど近くでもないようなのですが、海産物には馴染みのある地域のようです)で育ったこぎ母が、ホヤが大好きだそうでして、三陸の海鮮屋さんからこぎ父が取り寄せてくださったホヤのお刺身です。
生のホヤの冷凍商品で、一晩かけてじっくり解凍したものをツレが切り分けてくれました。
刻んだ大葉と一緒に、ポン酢でいただくのがこーぎー家流です。
「らっこさんはホヤは好き?」
お正月に限らず、ホヤを出すたびに毎回こぎ母から質問されます。
「あんまり好きじゃないです」
「私はホヤが好きだけど、食べられない人もいるよねえ?」
こぎ母鉄板のリピート―ク(リピート:繰り返しいつも話す話)です。
こーぎー家に来てからホヤを食べるようになったらっこは、食べられますけれどほんの数口で十分。おかわりは無用です。
- カニ
お正月にはカニ。
カニを食べるのがこーぎー家流。
数年前までは近所に懇意にしていた魚屋さんがあり、そこに頼むとカニのお皿を用意してもらえていたそうなのですが、魚屋さんが閉店した現在、自ら選ばなくては食べられなくなりました。
幸い、いつも行っているスーパーの冷凍棚で、お正月用の食べやすく殻が半分むいてある冷凍カニがありました。
これがいいんじゃないかとツレと笑顔で選択。
おいしくいただきました。
1㎏のカニでしたが、次の日に残りませんでしたね(笑)。
- 炊き込みご飯
写真を撮りませんでしたが、炊き込みご飯を用意しました。
- お米 3合
- しょう油・みりん・白だし 各大さじ2
- 酒 100ml
- 水 お米と調味料を加えてから、目盛りの少なめまで(らっこは少な目を推奨します)
- 鶏もも肉 1/2枚 150gくらい?
- 油あげ 1枚
- 人参 飾り切りをしたにんじんの細かいの お玉1杯くらい
- ゴボウ 1/3本 50gくらい
- 椎茸 2枚
- 生姜 ひと片
- 小ねぎ 適量
料理研究家のリュウジさんが紹介する鶏五目です。
2合分の調味料の分量で、3合炊いてらっこにはちょうどいいです。
加える水の量は、炊飯器の目盛りの「ふつう」まで加えて作った時には少し水っぽい仕上がりになったので、「少なめ」にしてちょうどいい感じ。
30日のうちに、人参と油あげとゴボウは刻んでおいてラップでぐるぐる巻きにして冷蔵庫へ。
お肉は31日のお昼に刻んでやっぱりラップでぐるぐる巻き。
炊きあがてい時間に合わせてお米を研いで水に浸しておき、ザルに上げて炊飯器に調味料と一緒に加えてみずも加えてよく混ぜたら、用意しておいた材料をお肉から加えてあとはスイッチオン。
椎茸と生姜を加え忘れていたことに炊き始めてから気が付いて、煮物の汁で椎茸を煮て、生姜はみじん切りにして炊きあがってから最後に加えてかき混ぜました。
そんなこともあるよね。
器によそったら小ねぎを散らして、お口に運ぶとおいしいんだこれが。
お正月のごはんだと思い、張り切って作っておいしくできたのですが、おせちにいくらの醤油漬けを出したので、こぎ母が
「白いご飯が食べたい。白いご飯で食べたい」
と言ったリクエストにお答えすることができませんでした。
普段は白い残りご飯を冷凍して備えているのですが、31日のお昼に『古いご飯は年内にみんな食べてしまおう』と、お茶漬けにして全部食べてしまっていました。
贅沢なおせちに炊き込みご飯はおいしいですが、白いご飯の用意もしておいた方がよさそうです。
- お吸い物
ごはんと同じく写真がありません。
わかめしじみスープの素という、お湯で戻すだけで簡単に食べられるスープの素を使い、みりんとしょう油と少しのだしの素とお豆腐で簡単に済ませました。
お正月でなくても、普段からよく気軽に作るスープです。
おせちの切ったり煮たりで体力使い果たし、お吸い物は気軽に作れるこんなんになりました。
だしから取るとかそんなことできないわ。
31日のメニューは以上です。
- お雑煮
31日の夜。
- 大根 15センチくらい
- 人参 1本
- 椎茸 いっぱい
- 鶏もも肉 2枚入り1パック(600g)
- 比内地鶏スープ 150ml
(無ければ・だしの素・みりん・しょう油で何とか味を調える) - 水 11~12カップ
- みつ葉 適量
- 切り餅 男性は2個、女性は1個
元旦にラクして食べられるよう、30日に材料をひと通り切り分けてとっておき、31日におせちを食べ終えて片づけをしている最中に、お鍋に材料を突っ込んで火にかけて、あとは保温で翌朝温め直しの流れです。
味の最終確認は温め直した元旦に。
らっこの実家からお歳暮で届いた比内地鶏のスープに活躍してもらいました。
いつもの鍋物とは一味違ったきりたんぽ風のお雑煮で美味しかったです。
切り餅は魚焼きグリルでこんがり焼いてから、しばらくお雑煮のお鍋に浸してしっかりすっかりやわらかくしてからお椀によそいました。
喉に詰まらせないように、とにかくやわらかいお餅を食べていただきました。
もち米100%の切り餅を使わないと、やわらかくしようとしているうちに鍋の中で溶けてなくなってしまいます。
らっこ、安い切り餅を買ってがっかりしたことがありまして、おいしいお餅を選ぶようになりました。
みつ葉は香りがいいですね。
刻んでタッパーに入れておき、さっと使えるようにして使いました。
- イクラ丼
1日の夜、こぎ母お待ちかねの白いご飯に、いくらの醤油漬けとめかぶ、頂き物のかまぼこにスーパーで調達したホタテのお刺身、酢だこ(ツレが切り分けてくれた)数の子をトッピングしてお正月らしく。
めかぶの味付けを失敗してしまい、なんだかちょっと、申し訳ない感じになりました。すみません。酸っぱすぎました。色も悪い。
らっこの作業が遅かったため、みなさんの丼もこんな風によそおうと思っていたのですが、間に合わず、みなさんはいくらとめかぶだけ。
ツレは、いくらだけ丼で食べたかったそうです。
ごめんよ……
たぶん、こぎ父もこぎ母もめかぶがないほうがよかったんだろうな……
- 牡蠣入りお雑煮
こぎ母が牡蠣が大好きでして、2日に食べようと買っていた生ガキがありました。
生食用だと思って買った生ガキが、加熱用だったことに気が付いた1月1日の夜。
ツレがめちゃくちゃがっかりしていました。
「間違えた……生牡蠣って書いてあったら生食用だと思うじゃないかぁ」
悔しそうにしていました。
生食できる牡蠣なら洗うだけで済むんですけどね。
どうやって食べたものかとツレと相談して、ツレが「牡蠣入りお雑煮」を提案してくれました。
切り餅を半分に切って4切れ分、魚焼きグリルでじっくり焼いておきます。
牡蠣の洗い方はいろいろあるそうですが、らっこは大根おろしで洗うことが多いです。
今回は買ってから3日目の牡蠣ということもあり(賞味期限内ですよ)、塩水で振り洗いしてから大根おろしでも洗い、大根おろしを流してざるにあけて水気を切っておきました。
身が崩れないようにやさしく洗うわけですが、洗っているうちにお腹がいっぱいになるらっこです。
4人分のお雑煮の汁にかまぼこを入れて温めて、沸騰したところに牡蠣を加えて、火を通しすぎないように見張ります。
身が膨らんで白くなったらいいそうなので、見張っていますとなんと言いますかそのね、ふっくらと膨らんできましてね、白っぽくなってくるわけですが、黒いヒダヒダがですね、ドレスのフリルのように膨らんでくるんですね。
はい。なんかもう、お腹いっぱいです……
焼いたお餅を鍋に浮かべてやわらかくしたら、どんぶりによそい分けて三つ葉を散らします。
牡蠣好きのこーぎー家では、お一人4粒から5粒くらいよそって食べました。
牡蠣のだしが出ていて、牡蠣も縮まずにふくっらとしていて(大粒の牡蠣が多く入っていました)おいしかったそうです。
らっこは牡蠣を一粒いただくのが精いっぱい。
牡蠣のだしですか……???
ごめんなさいほんと、自分ではよくわかりませんでした。
みなさんがおいしく食べられたのならそれでよかったです。
- 斉吉の海鮮丼
宮城県気仙沼の斉吉商店さんの海鮮丼です。
年末にこぎ父が注文してくださっておりまして、お正月、いつかいつかと海鮮丼を待ちわびていたであろうツレとこぎ父に、やっとお出ししたのが2日の夜。
気仙沼とのご縁は、こぎ母が何年か勤めた土地ということでこぎ母にあるのですが、海鮮丼のことは忘れてしまっているようでした。
こちらの海鮮丼、一人分ずつ冷凍されているので、人数分解凍してごはんの上にのせるだけ。
やさしい味のたれが美味しくて、おしょう油もわさびも何にもいらない。
あとはらっこがもう少しだけ、盛り付けをきれいにできればいいのに……
2020年に中身やお値段がちょっと変わったそうでして、今回は「海鮮丼」と「海鮮丼(甘えび)」を2人前ずつ4人で分けてミックスしてよそっています。
数の子は、スーパーで買った味付け数の子の残りをトッピングです。
お正月におせちだなんだって作らないで、海鮮丼だけでいいような気がしないでもない、贅沢な2日の夜でした。
何を食べるかよりも、どうやって食べるかの方が大事なんだって、夜なべしておせちを作ってしみじみ感じました。
おいしいと言ってもらいたくて作ったわけではありませんでしたが、
「嬉しいね。お正月だね」
と喜んでもらえて、きれいな盛り付けでいっちょ前な気分で食べたごちそうは、やっぱりおいしく感じられます。
手際と要領がもうちょっと良くなればねえ?汗
ごちそうさまでした!
らっこのおお正月の記録にお付き合いくださり、ありがとうございます。