こぎ父が庭で転んで怪我をしてしまいました。
②の続きです。
ジェイコムマガジンに夢中になっていたらっこは、ほんの4~5メートル先で起こったこぎ父の転倒にまったく気が付きませんでした。
これが家庭内での事故というやつか……
庭や縁側に置いてあるものとこぎ父の様子から、どうやら庭木の剪定中だったようです。
「手当てするから傷を洗ってください」
らっこがそう伝えても、
「はいはい。分かりました」
とか言いながら、剪定鋏を手に持って再び作業を始めるこぎ父でした。
おいおい。
なんで窓を叩いてらっこを呼んだんだい。
まあ、おかげで歩けなくなるほどの大怪我ではなかったらしいことは分かりました。
やる気がありすぎるのもどうなんでしょう。
そんな元気なんだか元気じゃないんだかわからないこぎ父の足元は!
見るからに不安定なサイズの合っていない突っ掛け!
原因、それじゃね?
こぎ父はひとまずおいておき、台所でこぎ母の皿洗いを見守っていたツレに報告しました。
転んじゃったみたいで、こうでこうで、今またハサミ持ってやってます。みたいな?
らっこのよくわからない報告に。
「なんだって?」
こぎ母に優しくこぎ父に厳しいツレ。
ツレからはなんて言われたか覚えていなのですが、よくないことが起こったことはすぐに察してくれたようでした。
そしてちょっと、怒っていました。
「止めさせて」って、言われたんだったか……
そそくさとこぎ父の元へ行き、
「こーぎーさんが、『やらないように』と……」
こーぎーからの制止を伝えたことでようやく
「はい、はい、わかりました」
と、片づけを始めてくれたこぎ父でした。
少し遅れてツレもこぎ父の様子を見に来て、やめるように言っていました。
らっこがさっさと片づけてしまって、こぎ父には傷を洗ってもらえばよかったのかしら?
後からそう気が付いても遅かったですね。
つづく。