2021年。
こんなにタケノコを食べた春は初めてなんじゃないかと、せっせと食べた春でした。
そんなこーぎー家の春のタケノコ物語です。
ツレが最初に買って来てくれたタケノコが、ひろげた新聞紙にようやく収まるビッグサイズ。(お値段もビッグ…)
こんな大きいタケノコ初めて触ります。
重い!皮が硬い!!
これから夕ご飯ですよ~というタイミングで買って来てくれたものだったので、
「明日にすればいいよ」
と言ってくださるこぎ父をよそに、さっそく皮をむいて茹でる準備です。
3人が食事を始めた脇でせっせと皮むき。
今年初めて農家の直売所でタケノコを見かけたのは、こぎ母がデイサービスで不在の時だったのですね。
こぎ母もいるときに買おうと通り過ぎたのが数日前。
こぎ母が帰ってきた今がチャンスと思ったか、その時の売り場で一番立派だったものをもらって来たそうです。
まな板の上で転がりそうなほどの大きさ!
穂先が一番アクが強いらしいので、斜めに切り落とします。
どこまで切ったものか悩んでいる手元。
一番大きなお鍋を使っても、だいぶ小ぶりに切り分けました。
タケノコが浮かび上がってしまうのを防ぐため、落としブタの代わりに耐熱皿をのっけています。
ふたをして火にかけて、ようやくらっこも夕ご飯。
沸騰したら弱火にしてそのまま50分程火にかけました。
竹串が根元の固いところにすっと通ったのを確認して火を止めます。
あとはふたをしてそのまま一晩冷まします。
一晩冷ましてお昼前。
さっそくタケノコ調理に取り掛かります。
そうです。
米糠も米のとぎ汁も鷹の爪もそれらしいアク抜きに使いそうなもの一切なしで、ただ水で茹でただけ。
ツレが買って来てくれたタイミングに何もなかったというのが実際ですが、水煮で大丈夫でした。
たぶんですが、新鮮なタケノコを使うこと・水をたっぷり使うこと・茹でた後でしっかりゆで汁に浸したままで冷ますこと、このくらいのことを気にかければ、水だけでもおいしく食べられると思いました。(らっこ調べ)
まずは根元の部分から。
根元のこのツヤツヤした部分はかたいらしいので、ザックザック切り落としている料理動画を見ましたが、一応気になってちょっと切って食べてみました。
やわらかいし全然食べられる。
らっこの独断でそのまま使います。
節は大きすぎるのでえぐるように切り落としました。
なんか色々、これでいいのか心配しかない。
節の部分はいちょう切りにしてお刺身にしました。
マヨネーズ醤油でいただきます。
水だけで茹でたのに嫌なえぐみもまったくなくて、根元の部分の節なのにやわらかくってシャキシャキ。
これはおいしくいただきました。
節をくり抜いた残りは短冊切りにして、メンマに初挑戦。
作って食べてから気が付きましたが、この長さや大きさは大きすぎて食べにくいというオチ付きでした。
もっと市販のメンマのサイズをイメージして幅や厚みを変えてみたらよかったようです。
ごま油で炒めて酒としょう油入りの中華スープでぐつぐつぐつと。
汁けがなくなるまでぐつぐつぐつ。
最後にみりんとおまけのごま油を垂らし、更に水気が飛んだら完成と。
めっちゃ脂ぎったメンマができてしまいました。
最後の乳化?何かが上手くいかなかったようでして、味はいいんだけど強烈にギトギト。
テッカッテカしてしまいました。
「味はいいしごはんに合うけど、ラーメンのトッピングにはしようと思わないね」
なんてツレと話していましたが、
思った以上に好評だったらしく、一食でフライパンいっぱい分のメンマが消えるという奇蹟。
このメンマは翌日もおいしく食べられました。
やわらかい穂先はお刺身です。
なんか盛りつけがどうにもならない。
変だよ変。
マヨネーズ醤油で食べるのでさらに変。
味は根元の部分よりもえぐみを感じましたが、それでも柔らかくてタケノコらしいタケノコをいただけたかなと。
アクが強いと噂の(事実だよ)穂先。
やわらかくって実はおいしいのではないかと期待してひとりで試食。
あぁん?
えぐみがどうとかという前に、ただの繊維でした。
(食べるところではなかったらしい。一人で食べて正解)
やわらかそうな姫皮(表面の鬼皮の中のやわらかいところ)は食べたいなと思ったものの、穂先の方の姫皮は硬い。
茹でる前に切込みを入れ忘れていましたが、ぱっくりと割るようにむいていくと、タケノコの中からタケノコが生まれてきます。
皮から生まれた「やわらかいところ」はお刺身で。
あんなに大きくてかたいタケノコだったのに、先の方は本当にやわらかくって小さく感動。
姫皮のやわらかいところも、煮物にしていただきますよ。
切り方はどうなんでしょう。
食べやすそうな大きさ?
トントン切っていくと、硬いところで包丁が急に通らなくなって止まるので、そこを目安にやわらかい所をいただきます。
もったいながって硬いところも無理矢理切って一緒に食べようとすると、食べながら「はじけばよかった」って後悔します。(はい。後悔しました)
姫皮は、メンマを作ったフライパンで煮ました。
残り油に旨味がないかな?という下心と、フライパンを軽く洗うつもりを兼ねていました。
旨味は正直さっぱり意味も効果もあったのか不明です。おいしく食べられたからいいわ。
メンマ味のフライパンで作る煮物の味付けは、煮物の典型。
だしとみりんとしょう油でクツクツ。
汁気が飛んで旨味が染みたらよろしいんじゃないかと。
えぐさを感じにくくて柔らかくって、らっこは姫皮の煮物がだいぶお気に入りですね。
姫皮をお刺身で食べようとは思いませんが、マヨネーズ醤油でいただく穂先のお刺身よりも和風味の姫皮の煮物がお口に合うようです。
すぐに食べきれない分は水に浸して次の日に。
大きなタケノコ食べつくしたね~と満足していたら思いがけず!
ご近所のスガさんが頂き物だというタケノコをおすそ分けしてくださったので、更に連日タケノコ祭。
こぎ母に作ってもらったタケノコのお味噌汁がおいしかったです。(切ったり味付けはらっこがやりましたけど)
わかめと油あげとタケノコでこれはおいしい。
らっこの実家でも母親が時々(?)作ってくれていたことを思い出しました。
ツレの話だと、こぎ母も昔はよく作っていたそうです。
タケノコのお味噌汁。
こーぎー家では、お味噌汁作りはこぎ母の担当。
基本材料は固定されているので、野菜を切ったりしたいこぎ母の欲求を叶えるには、タケノコのお味噌汁作りはさぞやつかまらかったでしょうかと。
それでもこぎ母が作ってくださっということでいただきました。
(お椀にタケノコが沈んで何も見えなかったので写真はないです。涙)
こんなにタケノコが食べられるなんて嬉しいね~としばしタケノコロスに陥っていたところ、こぎ母がデイサービスで買ってきました。
今年一番の小ぶりなタケノコ。
アク抜き済みで売っていたようです。
根元のかたいらしいと言われる部分はすっかり切り落とされていました。
小ぶりなタケノコの方が勝手にやわらかい物だと思って全部お刺身に切り分けました。
包丁を当てながらあれ?と怪しいか?と感じていましたが、根元が非常に硬かった……
それまでに食べた大きなタケノコの方がよほどやわらかく、包丁で切れないことはないので多少分厚く切ってしまったこともあり、みなさんには少し食べにくい思いをさせてしまいました。
切り分けるときには、タケノコの大きさだけで判断せずに、硬さも感じ取りながら薄く切ったり工夫が必要なんですね。
それかまあ、単純にもう数十分だけでも追加で茹でたらやわらかくなったのかもしれませんね。
春を感じるえぐみも一番強く感じました。
デイサービスでは2回ほど買って来てくださったので、らっこには念願だったタケノコご飯にも挑戦しました。
調味料が控えめ過ぎて味が薄くて切ないご飯になりました。
スーパーの棚からもタケノコが消え去り、もう今年は食べられないねと話していたら、ツレが「これが本当に最後じゃないか?」と、またなかなかの大ぶりなタケノコを買って来てくれました。
やっぱり水だけで茹でて一晩冷まし、あとはどうやって食べようか。
今度は油っぽくなり過ぎないようにと、油を控えめにして作ったメンマは、ちょっと分厚く切りすぎて歯ごたえありすぎ(汗)
味はまあメンマだよね?食べられるね?と、ギトギト感もないのでらっこの箸が進んでだいたい食べきりました。
ほんのひと口残った分は翌日、表面に白い粉がついてカッサカサのパッサパサに乾いてしまって、味も悪くなっていました。
油の量だけ減らして作ったつもりが、水気を飛ばしすぎたのでしょうか。
また来年もリベンジしたいところです。
(水煮のメンマ用というのを買って作るほどの熱意はない)
姫皮は乾燥わかめと一緒に煮たりもしてみました。
汁がだいぶ減ったところに乾燥ワカメを加えたものだから、ワカメが戻り切らずにかたくて超反省。
それでもタケノコとわかめの相性の良さは拒めません。
タケノコご飯は油揚げと麺つゆたっぷりで再挑戦。
めんつゆが甘くてらっこには微妙でしたが、概ねおいしいと言って食べていただけました。(超前向き解釈)
振り返ってみればあっという間の、生のタケノコシーズンでした。
結局シーズン中、スーパーの売り場には地元産のタケノコが並ぶことはなく、九州産のものが並んでいました。
タイミングが合わずスーパーでは買いませんでしたが、今年はたくさん食べられたので、もう、水煮のタケノコは買わずに来年を待ってもいいんじゃないかと思えるくらいです。
春のタケノコを堪能したこーぎー家の春でした。
来年もきっとアク抜きは、水だけで茹でますわ。
読んでくださりありがとうございます。