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【銀杏香る】こーぎー家|らっこ、目覚める

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殻と皮をむいた銀杏です。

こーぎー家に、イチョウの木があるから香るのではありません。(ちなみに木はありません)

銀杏はお好きですか?

らっこはいちょうの紅葉が好きです。

食べるぎんなんはあんまり……

香っているのは食べるぎんなんです。

ツレがスーパーで、「あ!珍しいじゃん。ぎんなんがある!」と見つけて嬉しそうに買ってきました。

大分県産の銀杏です。

大分県産銀杏。

1年中手に入るものでもありませんし、季節を感じることもあるのか、ツレは銀杏がお好きなようです。秋から冬ですか?

「味と食感がいいよね」

らっこは、その何とも言いようのないにおいと食感が苦手で、あまり喜んで食べたことがありませんでした。

言葉を選ばなければ、くさいじゃないですか。

納豆とかニラとか、キムチとかにんにくとか大好きですけど。

実家では、母親は好きなようでしたが、銀杏だけを買って来て何かして食べたような記憶はありませんでした。

買っていたのかもしれませんけど。

 

とにかくらっこには経験値が無いので、「えっと?何をどうすれば?どうやって食べるんですか?焼くの?殻は?」

ツレにたずねると、

「紙袋に入れてレンジで温めれば食べられるんだよ。この銀杏は、袋に穴があけてあるから、袋のままレンジにかけていいみたい」

説明をしてもらっても、イマイチピンとこない。

大分県産の銀杏の食べ方です。

袋の裏面には、殻の上手な割り方とか、フライパンで焼くならこうで、電子レンジならどうで~と、ぎっしり説明書きがあるのですが、尚更わからない。

え?

だからどうやって食べるの?

経験値が無さ過ぎて、硬い殻の状態から、記憶にある黄色っぽい卵形のくさいあの姿に結び付けられないのです。

 

で、結局ツレが、説明書きを見てレンジで温めてくれて、パンパンっと、はじける音にめちゃくちゃビビりながら(らっこだけ驚いていました)、ツレが殻を割って皮をむいてお皿にのせてくれました。

銀杏の殻を割るこーぎーです。

レンジで熱々の殻を、キッチンバサミのギザギザを使って、パチンと割れ目を入れて、後はむく。

薄緑色の銀杏です。

「えー?銀杏って、こういう色だったんですか?もっと黄色っぽいイメージでした」

ツレも、そうだね、と言いながら、黙々と殻を割ってくれています。

メモ

後で調べたら、色は緑色のものがより新鮮で、黄色くなるほど鮮度が落ちているのだそうです。

新鮮なものは匂いも食感もよくて、黄色くなるほどニオイが強くなってしまうとか。

こぎ父もこぎ母も久しぶりに食べる銀杏。

おいしいと言って喜んでいただいていました。

 

らっこも、少しだけ緊張しながらぱくり。

ぷちっ

むにっ

ねちょねちょもぐもぐ。。。

 

 

あ……れ……?

恐れていたほどのにおいもなく、食感も新鮮で面白いし、なによりほんのり温かくって、おいしい。

 

「えっ……おいしいですね?」

以外そうにツレに感想を述べてしまいました。

「おいしいでしょ?俺はいつか、山盛りいっぱい食べてみたいけどね」

ツレの感想はワイルドでした。

 

以前のイメージだと、お店で頂く茶わん蒸しに入っているだけでも、

「ああもうっ、何で入れるかなこんなの」(失礼。失礼。大変失礼しております)

と、割と本気で思うくらいでしたが(思っても食べていました)、いつだったか、茶わん蒸しの具の話題で、

「茶わん蒸しには銀杏が入っているといいよね」

と言ったのは、ツレだったかしら?こぎ父だったかしら?

うわっ、マジか。

と思って聞いていました。

いつか銀杏が入った茶碗蒸しを食べる機会があったら、銀杏はツレに食べてもらおうとか思っていたらっこが、まさかまさかの、

 

‥∵銀杏おいしい∴‥∵‥∴‥∵‥

 

目覚めてしまいました。

 

あれですよね。あれ。

栗と一緒。(そうか?)

殻は食べない。

薄皮はむいてもむかなくてもご自由に。

加熱して食べる。

味をつけてもつけていなくても、美味しいものは美味しい。

 

はい。

栗と一緒です。(らっこ認定)

 

 

こぎ父とこぎ母は、ご自分でも拾って処理して食べたことがあるそうで、

こぎ父の顔です。困り(笑)です。「拾ってくるとね、実を腐らせるために土の中に埋めておいてさ、こ~れがまた臭いんだよ。トイレのにおいだよ。それで腐らせてこの硬いのを取り出してさ、ほんっと臭いんだから。それで干して乾燥させてね。おいしいんだけどさあ。臭いんだよ」

はい。

だいたいこんな話をこぎ父がずっとしてくれていました。

らっこの想像力ではよくわかりませんでしたが、作業が大変というよりも、においで大変な作業らしいようなことはわかりました。

らっこは梅が好きなので、銀杏が落ちているのを見ると、おいしそ~と思うだけで拾ったことはありませんでした。

(黄色い梅のような見た目が美味しそうに見えるだけで、茶わん蒸しの銀杏は苦手)

ツレが、「においの成分が強すぎて、人によっては触るとかぶれるらしいよ」と教えてくれました。

山芋なんかでも痒くなりやすいらっこは、拾わなくて正解だったようです。

 

今度スーパーに行ったときは、らっこも銀杏探してみよう、と思っていて数日。

 

こぎ父の御友人から、いただきました。

ビニール袋に入った銀杏です。

銀杏!!

袋にいっぱい!!

えへへへへ。

えへへへへへへ。

御友人のお家で拾ったものだそうです。

こぎ父の話を聞いていたので、この数をこれだけ処理するのは大変だっただろうと想像はしますが、何よりうれしい。

ありがとうございます。

そして匂う。うふふ。

 

もう、臭いじゃなくて匂いだわ。

いや、くさいことに変わりはないんですけどね。

気分です気分。

 

ツレに教えてもらった、「紙袋でレンチン」をします。

紙袋に銀杏が入っています。

最初は、空気穴があけられるタッパーに入れてチンしたのですが、ポンとはじけた銀杏でふたが外れるくらいの勢いだったらしく、

(タッパーに入れたのはらっこで、レンジにかけたのはツレでした)

「やっぱり紙袋がいいみたい」とのツレにならって、紙袋に入れています。

蒸気の逃げ場がないと危険です。

銀杏を入れた紙袋を電子レンジにセットしている様子です。

買ってきた銀杏の袋に、

(前略)電子レンジでは、2分以上・・・・加熱しないでください。

と注意書きがあったので、目安は2分。(500Wです)

様子を見ながら、1~2個はじけたら取り出します。

毎回数を数えるわけではないので、1分半ではじけることもあれば、2分たってひとつもはじけないこともありますが、食べる分には問題ありません。

大体で大丈夫。(らっこ飯)

フライパンで乾煎りしたり、殻を剥いてから茹でるのもおいしそうですが、今のところは一番楽ちんにできる(と思っている)レンジでチンです。

あたためた銀杏の袋が膨らんでいる様子です。

取り出すころには、袋が膨らんでいます。

銀杏が熱いので気をつけながら。

殻付きでレンチンした銀杏です。

この時に、はじけたひとつは殻から外れていました。

はじける勢いおそるべし。

銀杏を温めた袋は、しっとり湿っています。

袋の下の方はしっとり。

水分出すぎでしょうか?

大丈夫。食べられます。

銀杏の殻をはさみで割ろうとしています。

熱いので気をつけながら、キッチンバサミのギザギザを使って、殻に割れ目を入れていきます。

熱い熱い。

出っ張っている部分に垂直に力を加えると、パリンと割れます。

熱いうちにむいた方が、むきやすい気がしています。

らっこが写真を取りながらパチンパチンやっていたら、ツレが「かわるよ?」と言ってくれたので、ありがたく、ヘイパス。

らっこの3倍くらいのペースで、(え?銀杏工場の作業の人?)ツレが殻を割ってくれました。

こーぎーが、慣れた手つきで銀杏の殻を割っている様子です。

熱くないのかしら?

いつの間にそんなに手際が良くなったのでしょう。

「キッチンバサミのサイズがちょうどいいんだよ」

ツレは言いますが、らっこも同じハサミで割っていたんですけど……

 

ツレが割ってくれて、ひびが入った殻を、手で、むきます。

殻を剥いている銀杏です。

爪にひびが入りそうですが、ひたすらむきます。

薄皮がついた銀杏です。

薄皮がさらっとむけることもあれば、残ってしまってなかなかむけないこともあります。

最初は薄皮がない方が美味しい気がしていましたが、慣れると平気です。

薄皮は、あっても無くても大丈夫。

こぎ父は、最初から薄皮ごと食べていました。

こぎ母は、口に残ると言って、一生懸命むいています。

皮をむいた銀杏です。

割ってはむき、むいてはつまみ、ああ、おいしい。

 

こんなに銀杏をおいしくいただく日が来るなんて、思ってもいませんでした。

年をとったのかしら。

 

銀杏入りの茶わん蒸しでも挑戦してみようかと、思わなくもないのですが、具なしの茶わん蒸しが好きならっこといたしましては、黙ってレンジでチンして黙々ともぐもぐとぐにゃぐにゃといただくのが美味しい気がしております。

ビバ銀杏。

 

そして今夜も、こーぎー家には銀杏の香りが漂っております。

 

あと何回いただけるでしょうか。

ごちそうさまです。

ありがとうございます。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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