2020年3月20日。
春分の日で、春のお彼岸でした。
炊飯器で炊いたもち米は、やわらかすぎて、失敗。
と見せかけて、高齢者が食べるにはいいやわらかさなんじゃないかという仕上がり。
『秋のお彼岸のおはぎは粒あん』で、『春のお彼岸のぼたもちはこしあん』
そんなことを知らずに買った、茹であずき(粒)の缶詰を使い、こしあん作りにも挑戦。
あんこがゆるすぎ状態で、ぼたもちを包めない惨状。
それはそれでおいしい現実。
覚え書きしたいことが満載になった、初めてのぼたもち作り。
秋のお彼岸におはぎを作るのが楽しみ(リベンジ)になりました。
ぼたもち(4人の昼食)
もち米 1.4合
うるち米 0.6合
(合わせて2合・浸水30分)
こしあん 適量(430g入り1缶使用・余ります)
(茹であずき缶をこして煮詰める)
塩 ひとつまみ
きな粉 適量(ティースプーン2杯)
三温糖 適量(ティースプーン1.5杯)
塩 ひとつまみ
すりごま黒 適量(ティースプーン2杯)
お正月用に買ったもち米を使い、残っていた量が1.4合。
うるち米(いつものお米)を足して2合にして、4人で食べきるイメージで作りました。
らっこが作ったやわらかぼたもち。お年寄りに優しい?
1.缶詰の茹であずきをざるでこし、フライパンで煮詰めて好みの固さで火を止め、塩を一つまみ加えてよく混ぜます。
2.もち米とうるち米(合わせて2合)を研いで、30分浸水させ、炊飯器で、うるち米の水分量の目盛りに合わせて普通に炊きます。
3.炊きあがったらすり鉢にとり、すりこ木で好みの加減に潰し(らっこは半殺し)、俵形に丸めたり、あんこを包んでまるめたり、あんこで包んで丸めたり、塩と砂糖を加えたきな粉や、すりごまをまぶして、お皿によそって出来上がり。
もち米1.4合とうるち米0.6合、浸水30分でうるち米の目盛りで炊くと、べちょっとしてやわらかい炊きあがりでした。
普通のぼたもちをイメージしていたら、失敗です。
やわらかいあんこを包んだ俵は、時間がたつと平たく潰れるくらいの緩さです。(おい)
80代の方に食べてもらうお餅として考えたら、食べやすいやわらかさで成功です。(言い切る勇気)
らっこ(30代)もやわらかくて食べやすかったです。
やわらかぼたもち万歳。
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すりごまと茹であずきの缶詰ときな粉です。
ツレはあんこが好きじゃないので、きな粉と黒ごまも作ります。
元々買い置きがありました。
こぎ母とこぎ父が大好きな、肝心のあんこは、買い置きを切らしていました。
茹であずきの缶詰が、こーぎー家のあんこの定番。
あずきの缶詰は、ぼたもちを作る2日前に、買いました。
いつものスーパーでいつもの缶詰を買ったつもりが、食べやすい「甘さ控えめ」タイプとは別のを買ってしまったようでした。
加えて、春の「ぼたもちはこしあんで作る」という大切な情報を前日にネットで読んだので、「茹であずき」から「こしあん」をこしらえるところからスタートです。
完成している市販品の「あんこ」を買ってくるんだったと、一瞬思ったとか思わなかったとか。
茹であずきの缶詰からでも、ミキサーやブレンダーを使って潰せば、短時間で簡単にできるというやり方をいくつか見つけましたが、こーぎー家には、どれもありません。
用意したのは、ボールとみそこし。
こぎ母がお味噌汁を作ってくださっていた頃は、毎日出番があったようでしたが、らっこは使ったことがなかったみそこし。
らっこの作るお味噌汁は、お玉で溶かして味噌っかすごと全部入っているお味噌汁です。
まさかこんなところで出番が来るとは。
あずきがやわらかく煮えているので(さすが市販品)、簡単につぶせました。
みそこしを使っている理由は、ざるを手で支えていなくても、ボールのふちにひっかけておけるからです。
こせています。
こしたあずきは、焦げ付きにくいようにと思い、テフロン加工のフライパンに移します。
みそこしを使った最後に、少量の水(分量外)を使い、ボールや缶詰やザルについた小豆を洗い流すようにしてフライパンに入れることも忘れません。(けちんぼ)
ザルに残ったあずきカスは、どうやって食べようか後で考えます。
フライパンを弱火にかけて、ときどきかき混ぜながら焦がさないように煮詰めます。
どうしましょう。
こしあんのかたさの判断ができません。
水分を飛ばしたいので、もっと強い火力でいいのかもしれませんが、弱火でもブクブクと泡が立つように沸騰するので、弱火で練りました。
あんこ作りって、和菓子屋さんの腕の見せ所とか言いますよね。
(らっこが言っているだけ)
だいたい、和菓子屋さんがフライパンであんこを練っているイメージなんてないわ。
(らっこの脳内)
冷めると固くなるらしいというので、角が立つ程度のかたさで火を止め、ひとまず味見。
それらしい「こしあん」っぽくできていますが、甘い。
塩をひとつまみ加えてさらに練り、冷ましました。
元々塩が加えられている茹であずきの缶詰でしたが、舐めてみるととにかく甘い。
あんこだから甘くて当然ですが、少しでも気が休まればと、塩を加えてみただけのことです。
気のせいか、塩を混ぜてからも味見をしましたが、少し食べやすい甘さに感じられました。
気のせいでしょうけど。
すりごまはそのまま、きな粉には、塩と三温糖を加えました。
三温糖混ぜ過ぎで、少し後悔。
きな粉を足して味のバランスをとればよいのですが、甘くないきな粉はおいしくないので(らっこの好み)、甘いきな粉も悪くないということにします。(でも甘すぎ。おい)
ぼたもちのお餅です。
もち米とうるち米(合わせて2合)を研いで、30分浸水させます。
こーぎー家の炊飯器には、おこわモードみたいな便利な機能はありません。
浸水したお米か、浸水していない洗いたてのお米かの2択です。
うるち米の水分量の目盛りに合わせて普通に炊きます。
たぶん、お米の2割り増しの水量だと思います。
(すみません。確認はしていません)
浸水時間をとらずに、全量もち米で米と同量(プラスα)の水量で炊いた時のお餅は、それらしいかたさに炊けたことがあります。
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浸水時間0分。炊飯器で孤独な餅つき|らっこ飯
年末に買ってもらったもち米で、一人餅つきです。 粒が潰しきれずに残った状態で、おはぎみたいになってしまいましたが、それもご愛嬌。 激うま感動 とは言えませんでしたが、やわらかくてふっくらとした、そこそ ...
うるち米が混ざっていることと、やわらかく炊きたいと思えばこそ、浸水時間をとって、もち米を炊くにしては多めな水量で炊き上げれば、そりゃあやわらかく炊けるよね?
という後付けの解釈です。
30分で炊けます。
炊けました。
炊飯器のお釜ですりつぶすと、お釜のコーティングが傷つきそうな気がします。
わかりませんけど。
すり鉢にご飯を移して、しゃもじを水で濡らしたすりこ木に持ち替えます。
ただただせっせとすりつぶし、目指すは半殺し。
半分くらい米粒が潰れて、半分くらいは粒が残っているようなイメージです。
コップに塩水を作って、ときどきすりこ木を濡らしながら潰します。
塩の加減は適当です。適当。
潰しが足りないのか、お餅(ごはん)がやわらかすぎたのか、お餅のように伸びて粘るような気配がない状態でしたが、いいんじゃないでしょうか。
おにぎり(ぼたもちの素)を握ります。
俵形に整えます。
はじめは手袋を使って作業していましたが、手水をつけ足りなかったからでしょうか。
べたべたとくっついてしまって作業がし辛い。
結局、手で握ることにしました。
あんこを包んだぼたもちが好きです。
包めるかしら?
包めましたよ。
大きさをそろえて作るのが、せめてもの料理の基本だと思います。
一生懸命作ってこれです。
超不揃い。
らっこ飯!
不器用でヘタなだけです。
ただ、食べる人数が4人いて、大きいのを食べたい人、小さいので味見をして食べてみたい人など、大きさが不揃いなりに、需要を満たす要素にもなります。
こういうのを、開き直りと言います。
包んだつもりのあんこが透けて見えていますね。
きな粉やごまをたっぷりまぶします。
お餅を手に取る時には、手を水で濡らして取ります。
乾いた手で触ると、手にべったりとくっついてしまいます。
きな粉やごまをまぶしたら、乾いた手で触っても大丈夫。
お皿に盛りつけましょう。
センスの無さを感じます。
秋のおはぎの時には、大皿を用意すればいいのかな?
せっかく作ったこしあんも使いましょう。
煮詰め具合が足りなくて、水分が多かったからでしょうか。
お餅を包める状態のあんこではなく、スプーンで表面に塗りたくりました。
用意したお皿にのり切らなかった分は、
余ったきな粉の上に置くという盛りつけセンス。
黒ごまは、お皿に出した分は全部使い切りました。
こしたあずきのカスも、机の上に置きっぱなし。
こしあんの残りも、机の見えないところに置いたまま。
盛りつけに、もう少しでいいから神経を使っておくれと、自分で自分にお願いしたくなるらっこです。
作っている時は、盛りつけ以外に、いろいろいっぱいいっぱいならっこでした。
ひとまず出来上がりです。
「いただきます」
ぼたもちの余談
「おー。おいしそう」
机に並んだぼたもちを見て、ツレが言ってくれました。
「あら?お米から炊いて作ってくれたの?」
こぎ父が、普段の昼食よりも30分以上遅くなったことには何も触れずに、もち米を炊いて作ったぼたもちに、
「あらまあ、大変だったねえ」
とねぎらってくださり、
「お米潰すのだったら、私にもできると思うよ?呼んでくれたらよかったのに」
と、いつもよりもお昼ご飯を待たされたこぎ母も、「自分も手伝ったのに」と声をかけてくださいました。
実際のところ、思っていたより作業に時間がかかってしまっていたため、きな粉や黒ごまをまぶす作業をこぎ母にお願いしようかと途中で思っていたのが本音です。
ところが、ナイスタイミングで台所に現れたこぎ母は、らっこの姿を確認すると、らっこが声をかける前に、何も言わずに部屋に戻って行かれたのでした。
追いかけてまでして、
「ぼたもちにきな粉をつけてください」
とお願いできるらっこではありませんでした。
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やわらかくて、甘くて小さくていびつなぼたもち。
お腹いっぱい食べられました。
らっこは、あんこ入りきな粉がお気に入り。
写真はかじりかけで申し訳ないですが、中に詰めたこしあんが、いかにゆるかったかがわかる1枚かと。
正直、これはこれでおいしかったので、らっこの味覚もあてになりません。
あんこがお好きなこぎ母が、一番大きなあんこぼたもちを食べてくださいました。
こぎ父が、残った黒ごま味ときな粉味の2つを小皿に移して、仏壇にお供えしてくださいました。
ん?食べる前に、らっこがお供えしろよって?
うん。らっこが一番そう思っています。
失礼しました。
こぎ父が、仏様用にと小皿に移したぼたもちに、ラップをかけようとしたタイミングで、
「これ、半分頂戴?半分食べる!」
と、きな粉味を指差して、ついさっきお腹いっぱいだと言っていたこぎ母が、おかわり(?)を要求したのがおかしかったです。
食欲があることは良いことです。
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午後は4人で、こーぎー家で昔飼っていた犬のお墓参りに、出かけました。
ツレは、犬が亡くなった時以来で、25年振りのお墓参りだったそうです。
こぎ母とこぎ父も、20年振りじゃないかとのこと。
らっこはもちろん初めてでしたが、天気に恵まれ、気持ちのいいお墓参りができました。
「ぼたもちを作ってもらって、チロ(買っていた犬の名前)のお墓参りにも行けて、今日はいいお彼岸を過ごせました」
夕飯後、こぎ父が言ってくださいました。
こちらこそ、ありがとうございました。
ごちそうさまでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
秋のお彼岸におはぎを作る時も、もち米とうるち米の割合、浸水時間、水分量は、今回の分量で再挑戦しようと思います。
やわらかいお餅に興味のある方は、こちらの分量、参考にしてみてください。