脳卒中で入院した母の左半身は、右の脳内出血のため手術をしてもなかなか麻痺が改善されませんでした。
しかし、脳内に溜まった液体を抜き取る手術をしてから4日目に左手が動き始め、ピクリとも動かなかった左足も手術から1週間後に動かせるようになりました。
そして、脳卒中で入院してから28日目、母は歩行器を使って自分の足で歩けるまでに回復しました。
このページでは脳卒中で入院した母の27日目~28日目の介護記録を綴っています。
入院27日目、約1ヶ月ぶりの入浴
今日も父は定刻通り、お昼を食べ終わると母の入院している病院へ出かけていきました。
父が出かけてからほどなく、母の介護保険認定調査の件で市区所から電話がありました。
現在は限度額認定を受けているため、病院への支払いも抑えられているのですが、リハビリ専門施設へ転院してからは我が家の場合、介護保険の適用なしでは厳しい状態です。
要介護度の認定がひとつ変わるだけで、介護保険の支給額が大きく変わるというのは、母が目の不自由な友人の話をするときによく聞いていました。
もちろん母には良くなってほしいのですが、家族としては経済的に複雑な心境にもなります。
母の介護保険認定調査はまだ先の話なのですが、母が入院してからあっという間に約1ヶ月が過ぎてしまったことを考えると、何事も早めに準備をしておくに越したことはないでしょう。
社会福祉士でもある兄とも、もう少し密に連絡を取ってみようと思います。
今日は母にとって嬉しい出来事がありました。
病院から帰宅した父に話を聞きましたが、母の髪がさっぱりしていたので母に聞いてみると、入院してから初の入浴日だったそうです。
もともとお風呂が大好きな母だっただけに、約1ヶ月もよく我慢したものだと思います。
私が夕食後に様子を見に行ったとき、ちょうど差し込み便器を使って排泄しようというところでした。
すでに車いすを使ってトイレに行けるはずなので、看護師さんに車いすを用意してもらい、母をトイレへ連れて行ってもらいました。
病院側で情報が共有されていないのか、せっかく車いすを使ってトイレに行けるようになった母には、ちゃんとトイレで用を足させてあげたいです。
昨日、おとといと晩ご飯を2/3ほど残していたので心配していたのですが、今日は全部食べたということで安心しました。
昼間に父が持って行ったみかんも半分平らげたというので、食欲がないということはなさそうです。
さらに面会時間の終わる間際、母がかけているメガネをはずそうとすると、自分ではずすことができるようになり、またかけ直すこともできるようになりました。
少しずつでも、母が自分ひとりでできることがひとつでも増えてくれればいいなと思います。
入院28日目、歩行器を使って歩く
何事も思い立ったらすぐにやらないと気が済まない父が、母の転院先のリハビリ専門施設が一向に決まらないことに業を煮やして、直接第一希望のリハビリ専門施設へ連絡を取りました。
すでに母が入院中の病院からは申し込みがされていて、明日母が入所できるかどうかの審査会議があるということでした。
仮に入所できることになっても順番待ちがあるらしく、早くて翌月になるということもわかりました。
いつものように母のリハビリに付き添ってから帰宅した父に母の様子を聞いてみると、今日はリハビリ室の中を2周、歩行器を使って歩いたそうです。
歩行器を使って歩けるのであれば、母親が自分の足だけで歩けるようになる日もそう遠くはないのではないかと期待しています。
退院後の外出に歩行器が必要なのであれば、すぐに用意してあげたいと思い値段を調べてみました。
介護保険を利用してレンタルもできるようですが、3万円前後で買えるのであれば、母の退院祝いに歩行器をプレゼントするのもいいかなと考えています。
私は今日も夕食後に母の様子を見に行ったのですが、私がいるうちにトイレに行っておけば安心できるということで、看護師さんを呼ぶことにしました。
今日の看護師さんは、人手が少なくなる夜に初めて母を車いすでトイレへ連れて行ったくれた方で、今日もとても出際よく母のトイレを済ませてくれました。
また、母も片手で介助バーをつかまりながらですが、自力で車いすから立ち上がることができるようになっていました。
手術後しばらくは会話がかみ合わないことも多かったのですが、この2、3日はちゃんとつじつまが合った話をしています。
今日はたくさん歩いて疲れたらしく、自分から『もう寝てもいいかしら。』といって目を閉じました。
1日ずつ確実に母がよくなっていくのを見ていると、なんだか私も母から元気をもらっているような気になります。