アカモクってご存知ですか?
別名ギバサとも言うそうですが、らっこもこーぎー家の誰一人として、知っている人はいませんでした。
らっことアカモクとの出会いのお話です。
アカモクとは?
端的に言うと、海藻です。(雑っ)
別名ギバサ?
????ギバサ?
見た覚えも聞いた覚えもなかったアカモクとの出会いは突然でした。
こぎ父が、年に何度か海藻などを注文をしてくださっている宮城県は南三陸町の丸栄水産工業さん。
大正12年創業の、知る人ぞ知る(?らっこは存じ上げませんでした)海産物を扱う老舗水産会社だそうです。
こぎ父は「おまけが入っていたよ」という言い方をされるのですが、何の善意か(?まさかの仕分けミスとか梱包ミスではあるまい。善意しか感じない)注文していない商品も箱に入れてくださることがあるようで、そんなおまけとして出会いました。
見た目は乾燥した海藻で(ほかに感想なかったのか)、アカモクなのに赤くない、緑っぽい黒色。
海藻はらっこもこーぎー家の皆さんも普通に好んで食べるので抵抗はなかったのですが、何しろ何なのかよくわからないという状況。
わからないって、不安になるんです。
袋の裏に貼ってあるシールには、きちんと食べ方と乾燥アカモクがなんであるかが書いてあるのですが、確かに書いてはあるのですが、初めてすぎて読んでもよくわかりませんでした。
古くから日本各地で食べられてきたとか、栄養豊富でスーパーフードだとか、歯ごたえや粘りがあるだとか。
だから何なのかわからない(だから海藻だってば)
食べるためには、湯通ししたり、細かく刻んだりしないといけないようだったので、手もかかりそうでますます抵抗感。
アカモクを水で戻す
届いてからというもの、よくわかんないやと、半年ばかり放置していたのですが、いい加減食べてみないことにはと気合を入れて、ツレに水戻しをしてもらいました。(自分でやらないんかい)
10から20分浸せばいいそうです。
チーーーン・・・・・・・・・・・・・
浸していることを忘れて約2時間・・・・・・・
ツレがザルにあげて水を切ってくれていました。
らっこもすっかり忘れていました。
そ、そんなこともあるさ・・・・・・
戻した量が控えめだったこともあるかもしれませんが、水で戻しても、わかめやひじきのように驚くほどのボリュームは増えないようです。
2倍未満?といったくらいでしょうか。
水に浸しすぎてドロドロになるとか、そういった変化はありませんでした。
触った印象も、芯が残っていてかたいように感じました。
アカモクの湯通し
水を切った後にすることは、商品の表面には
(前略)熱湯を注いでください。
引用:アカモク:商品パッケージ表※お召し上がり方より:丸栄水産工業
とあり、裏面には
(前略)熱いお湯で20秒くらい湯がく。
引用:アカモク:商品パッケージ裏 お召し上がり方より:丸栄水産工業
とありまして、うん、えっと、だからどっち?と首をかしげてしまいますが、つまりはたぶん、どちらでもいいわけです。
せっかくなので、2時間近く水戻ししてしまったので(関係ない)、湯通しをしようかと。
小鍋にお湯を沸かしました。
かなり少ないです。
単純に、水量が少ないと温度も下がりやすくなってしまうので、あまり少ないのもどうかと、後になって思います。
20秒で引き揚げるために、水気を切ったざるごと熱湯に投入しました。
うん。
ざるごと入れたせいもあり、全体にお湯が浸りません。
あわてず騒がず、菜箸でほぐしながら全体に熱が通るように。
20秒より気持ち長めで熱湯から上げ、水で冷やして水気を切ればいいそうです。
写真では緑色っぽく写っていますが、実際はもっと黒っぽいままです。
写真だと真っ黒でよく見えなかったので、明るくしたら緑色っぽく見えています。
アカモクを細かく刻む
湯通ししたアカモクを冷ました水は、めかぶを戻した時と似たようなとろみの付いた水になっていました。
糸のように細く水が垂れていますが、これが粘りの素のようです。
水けをよく切り、まな板の上にひろげて刻みます。
それはもう、ひたすら包丁でトントントントン。
包丁に当たる感触がかたい。
これを自分の歯で噛み砕くのは難しいんじゃなかろうかと思うくらい、しっかりとした感触が包丁越しに伝わってきます。
ミキサーのような砕ける道具があればいいのにとは考えるまい。
ひたすらトントン刻んでいると、なんだか無心になれるのかもしれません。
ちょっといい気分になってきます。(いっちゃてる?大丈夫?)
時間や心に余裕があればですけど。
刻んでいるうちに徐々に粘りが出てくるので、みじん切りのため、包丁の切っ先の背を支えている左の指先が、じわじわと滑りやすくなってくるんですね。
終りの方は、少々ドキドキしながら刻んでいました。
アカモクを食す
納得がいくだけ刻んだら、器に取り分けます。
見た目はなんでしょう、モズクに似ているんじゃないかと思います。
とろりとした感じが伝わりますでしょうか。
わかりにくいかしら。
ポン酢をたっぷりかけてい食べてみます。
「いただきます。」
相当細かく刻んだつもりでしたが、それでも感じるシャキシャキとした歯ごたえ。
口の中でも感じられる粘りがあらおいしい。
アカモクという海藻それ自体には、それほど味はないのでしょうか。
だいたいポン酢の味でした。
ポン酢でこういうの食べるとおいしいよね、と思える海藻でした。
ポン酢はたっぷりがおいしい。
ツレにもこぎ父にもこぎ母にも、いたって好評。
こぎ母も「アカモク」という海藻には耳馴染みが無かったようで、こぎ父が「もらったものなんだよ」とかいろいろ説明してくださっていましたが、たぶん、よくわからないまま食べてくださったと思います。
ツレが粘りを見せつけてくれました。
ビヨーンと。
おーすごいすごい。
おうおう、もっと粘っております。
食べると小鉢でぺろりなのですが、刻むのがどうにも大変。
商品の袋には、お味噌汁に入れたりしてもいいみたいなことも書いてあったので、次の日、水で戻しただけのアカモクを刻まずにお味噌汁に入れてみたのですが、ありゃりゃ。
お味噌汁でちょいと煮たくらいでは、アカモクのかたさは揺らがないようです。
かたくてかたくて。
うわぁ、食べにっくっ、と、心でつぶやいていました。
優しいことに、誰も何にも言わないんですよ。
言わずにたぶん、「?かたいな?」と思いながら食べてくださります。
らっこからツレに、
「お味噌汁にそのまま入れるのは、かたくて食べにくいですね」
と言って、
「そうだな。ちょっとかたかったな」
と返事が返ってくるくらいです。
残っていた分を全部水で戻して、とにかくこれでもかと思うくらい、包丁にザクッとした感触を感じなくなるくらいまで刻んで食べた時は、おいしかったです。
「おまけでもらったのがこれで最後?それじゃあ、今度はこれも注文しなくちゃね」
とこぎ父が言ってくださったので、やったあ、また食べられそうです。
丸栄水産のカタログをこぎ父に見せてもらったら、ありました。
「乾燥刻み アカモク」
なんと。
いただいたのは、「乾燥アカモク」というもので、生のアカモクの太い茎の部分などはカットをして、洗ったり乾燥させたりしたものだそうなわけですが、それとは別に、刻んでそのまま食べられる状態まで加工してくれているタイプもあるようでした。
ミキサーが家にないらっこでも、これなら気軽に調理(水で戻すだけ)して食べられそうです。
感心してしまうのが、「乾燥アカモク」と「乾燥刻み アカモク」の容量とお値段が一緒なこと。
よっぽど刻み加減が荒いとか、たぶんそういうことじゃない。
いただいた1袋は無事食べきってしまいましたので、今度頼むときはこぎ父に一緒に注文してもらいます。
結局のところ、アカモクが何なのか、食べてみればわかるといいますか、一度食べたら安心してまた食べられるといいますか、そんなものなのかなと。
きっかけになった丸栄水産発信の情報だけではよくわかりませんでしたが、神奈川県逗子市のウェブサイトに、アカモクの特集ページがありました。
そちらを一通り読んだら、なんとなく分かったような気にもなれました。
そして、アカモクを普及させようという熱量も感じました。
これからも、よろしくどうぞ、アカモクさん。
ごちそうさまでした。
読んでくださり、ありがとうございます。