秋田県出身の母親がどこで見つけたのか、お土産に買ったというのを妹に持たせてくれて、横浜のこーぎー家でいただきました。
いぶりがっこチーズディップ。
秋田の名産、いぶりがっこを細かく刻んでクリーミーなチーズと混ぜ合わせたお惣菜だそうです。
こんな商品があったとは。知らなんだ。
食べ方の例が、箱の側面にイラストでわかりやすく書いてあります。
クラッカーにのせて。
ゆでたまごにのせて。
揚げものなどに。
なるほど。
かるく焼いた、白いフランスパンにつけて食べてみます。
うにゅ~。
見えますでしょうか?
ツレが手に持っているのがいぶりがっこチーズディップです。
まず、箱を開けて最初に感じたのは、箱の見た目と中身のギャップ。
カットチーズをイメージさせる扇型の箱の中には、器用に折りたたまれた袋詰めのチーズディップが入っていました。
入っていた様子は写真に撮るのを忘れていましたが、こんな袋です。
普通。
80g入りで小さな箱なのですが、4人でも一度には食べきれない量がありました。
白いフランスパンに白いチーズ。
ぽつぽつと見える薄い橙色の点々がいぶりがっこです。
「いただきます」
クリーミーなチーズと、かすかにコリコリと感じるいぶりがっこの食感。
「お、おいしい」
「パンに合う」
「あら、おいしいねえ」
……ふふふ。
こぎ父もツレもこぎ母も、珍しい頂き物に喜んでくださっています。
おいしいそうです。
よかったよかった。
え?
らっこはって?
ううん………ううん………
ううううううん…………
すみません。
らっこには苦手な味でした。
すみません。
いぶりがっこもチーズも好きですが、チーズの風味なんでしょうか?
ちょっとだけアルコールくさいと言いますか、鼻につく独特の香りといいますか、お酒っぽい感じを受けてしまってどうにも苦手。
念のため、原材料を確認します。
乳等を主要原料とする食品、水飴、半固体状ドレッシング、たくあん漬(大根、砂糖、米ヌカ、食塩、醸造酢、還元水飴)/増粘剤(加工でん粉)、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、カラメル色素、乳化剤、香料、香辛料抽出物、保存料(核たん白)、(一部に乳成分・卵・さけ・大豆・鶏肉・りんごを含む)
読んだところで何が入っているのか余計によくわかりませんが、何が原因でらっこが「お酒臭」を感じたのかはわかりません。
そもそも、いぶりがっことはたくあんの燻製のことで、独特の匂いがありませんか?
いぶりがっこだけなら気になったことはありませんでしたが、チーズの匂いと重なってみたら、あら?
こういうのがまあ、思い込みなんでしょうなぁ。
ということにしておきます。
幸い、らっこ以外のお口にはおいしく感じられたようなのでいいじゃないですか。
賞味期限も、よく見たら半年くらいあるのでしょうか。
頂いてから慌てて食べなくてもいい期間があると、安心するのはらっこだけ?
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チーズディップを頂きながら、こぎ父が
「らっこさんのご両親は秋田出身だからさ」
とこぎ母に説明をしてくださっていました。
らっこの記憶違いでなければですが、何かの時に母親にいぶりがっこのことをきいたら、
「秋田の名物といってもねえ、うちの地域では食べてはいなかったよ。秋田と言っても広いから、地域によって違うんだよ」
大体こんな言葉が返ってきたような記憶です。
「うちの両親は秋田ですけど、それほど食べていなかったそうです」
とはお伝えしておきました。
違っていたらごめんよかあちゃん。
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ツレが、
「いぶりがっこうみたいじゃない?」
と言うので、
「???」
「いぶり学校?」
「ああ、学校って聞こえるんですか?」
ツレの耳には「っこ」で終わる音が新鮮に聞こえたようでした。
両親の実家の方では、方言なのでしょうけど、「っこ」をお尻につけて言う言い方はよくあるものだったので、らっこの耳には馴染みがあるのですが、ツレには馴染みがないそうです。
こぎ母も宮城県の出身ですが、あまり「こ」をつけて話すことはなかったのかもしれません。
「うちのおばあちゃんは、”お茶っこ”って言っていましたよ。お茶っこもらおうかな、とかって」
ツレに言うと、
「お茶っこ?」
と不思議そうにしていました。
いぶりがっこのチーズディップ、いつかどこかで出会えたら、お土産用になら買ってもよさそうです。(らっこは遠慮しておきます)
ごちそうさまでした。