ハローワークで『メイクアップ講座』に参加しました。
これまでメイクは自己流で自信がなかった私。
ほんの少しメイクへの自信が持てるようになった(ちょっぴり調子に乗っています)講座の内容を、覚えている限り記しておきます。
以前の私と同じように、メイクに自信のないという方のお役に立てれば嬉しいです。
好印象メイクとは
まず、「好印象メイク」の説明から。
世代や価値観の異なる人にも良い印象を持ってもらいやすい、その人の骨格に合ったメイク
就職活動中であり、これからいろいろな年代の方と接することになるであろう私たちに心強いスタイルです。
時代によって、メイクの流行は変わります。
日々変わっていく流行のメイクというのは、新しく感じたり、逆に古く感じるようなこともあります。
同じ価値観を持っている人には受け入れられやすいのが、流行のメイク。
とはいえ、これから出会うであろう人たちが、皆、同じ価値観とは限らないわけです。
私の解釈としては、やりすぎず、やらなすぎずな中間といったところです。
そして、その中間が、今までわからなかったのです。
「好印象メイク」がどんなメイクか分かったところで、さっそく塗り塗り始めるのかと思いきや、
いえいえ、まずは、スキンケアのやり方からでした。
日々のお手入れが大事ということです。
大切なことはスキンケア~日頃のお手入れから~
夜のスキンケア
メイクをした日は、時間とともに油性の汚れに代わっていくため、必ずクレンジングをしてください。
油性の汚れには必ずクレンジングを使用してしっかり落とす、そして、水溶性の汚れは洗顔料を使用してしっかり落としてください。
クレンジングは、オイルタイプやジェルタイプなど、様々なタイプがありますが、お好きなタイプを使ってください。
洗顔料だけでは油性の汚れは落とすことができないので、クレンジングを使うということが大切です。
洗顔料は、手のひらでよく泡立ててから、その泡で優しく洗いましょう。
いるんじゃないでしょうか?
つい、顔で泡立てながら洗ってしまっている方!
泡で洗うのが洗顔ですよ。
そして、化粧水で保湿をして、夜用の乳液を使用することで、肌のキメを整えます。
朝のスキンケア
朝は、洗顔後、化粧水、そしてUVケアができる乳液を使用します。
UVケアは必ずしてください。
そして、化粧下地、ファンデーションと塗っていきます。
ついに、ファンデーションの使いかたの説明が始まるかと思いきや、いえいえ、もう少し、スキンケアのお話です。
あなたのスキンケア、化粧水をきちんと顔に塗れているでしょうか?
ということで、化粧水や乳液を、肌にしっかりとつけるやり方からです。
化粧水のつけ方
スライド画面に、化粧水をつけた女性二人の顔が映し出されます。
ひとりは、指先だけを使ってパッティングをするようにつける人。
もう一人は、指全体を使っているものの、癖があって、顔面を下へ下へとつけている人。
お二人に共通して言えることが、どちらもムラになっていて、顔全体につけることができていないことでした。
よくあるつけ方の失敗例。
そこで教えてもらったのが、手のひら全体を使って、顔全体にムラなくつける方法です。
「顔全体」を、それぞれ、頬、おでこ、目元、鼻、口元、あご、といったように、パーツで意識しながらつけていきます。
ポイントは、手のひら全体を使うことです。
利き手とは逆の手に、化粧水を取り、利き手の人差し指から先の4本を使ってクルクルと、素早く左右の手のひらになじませます。
こうすることで、手のひらから化粧水がこぼれ落ちてしまうことを防げます。
化粧水がなじんだ両方の手のひら全体を、肌の湾曲にしっかりと添わせることを意識しながら、顔の中心から外側に向かって、優しくつけていきます。
たとえば、頬の湾曲とおでこの湾曲は微妙に違っていますよね。
頬は、耳まで撫でるようにすると、全体につけられます。
おでこは、上半分と下半分に分けて撫で、両のこめかみまでしっかりとつけます。
目の周りと、鼻筋を、上から下に撫でます。
あごは手のひら全体で包みます。
鼻の下は、人差し指と中指の2本で撫でます。
特につけにくいポイント、目頭、目尻、小鼻の脇、口角の4か所を指先でチェックします。
最後に、全体をなじませるように手のひらをもう一度肌に密着させて仕上げます。
そうすることで、顔全体にムラなくつけることができます。
どうですか?
日頃の自分のつけ方がいかに雑だったかを反省しました。
この丁寧なつけ方を時間をかけながら教わりました。
書き出したものを読むと、ずいぶん時間がかかりそうに感じるかもしれません。
ご安心を。
「今はゆっくり時間をかけてやっているけれど、慣れてくればそんなに時間はかかりませんよ」とのことでした。
化粧水をつける順番は覚えなくてかまいませんとのこと。
私が意識するのは、
- 指先だけではなく、手のひら全体を使うこと。
- 手のひらを、顔のカーブにしっかりと添わせること。
- 顔の中心から外側へ。
- つけづらい箇所は別にチェックする。
- 最後にもう一度手のひら全体を使ってなじませる。
この5点ほどです。
長年の自分の癖がありますが、慣れればあれこれ意識しなくても、手が自然と動くようになるかなと期待しています。
毎日繰り返すことですからね。
セミナーでは、化粧水の前に、土台美容液というのを使わせてもらいました。
手の甲に出してもらった美容液は、一見、緩い乳液のように見えたのですが、非常に細かい炭酸の泡を含ませた美容液だそうです。
しばらく手の甲で放置してから、言われるがままに指先で美容液を撫で取ります。
すると、触れていた部分の手の甲が赤くなっているのです。
含まれる炭酸の効果で、血行が良くなっているのだそう。
私は、スーパー銭湯の『炭酸泉』をイメージしました。
赤くなっていても痛みなどありませんし、じきに赤味も消えました。
化粧水だけでなく、そういったケアもできる商品がありますよ、とのことでした。
美容液のつけ方
利き手とは逆の手のひらに、適量を取ります。
利き手で乳液の3分の一を取って片頬に、もう3分の一を逆の頬に、残りの全部を取って、おでこ、鼻、あごに3等分するように、ちょんちょんと肌に置きます。
もしも余ったら頬につけます。
手のひら全体を使うことを意識しながら、顔全体に広げていきます。
つけづらい4か所を指先でチェックします。
手のひら全体で顔を包んでなじませます。
そろそろ乳液、ファンデーションかと思いますよね?
もうちょっとです!
いったん、肌の状態をチェックします。
口角から頬に向かって人差し指の側面を肌に滑らせ、滑り具合で、肌の状態をチェックします。
指がするりと滑ればOK。
滑りすぎてしまうなら、乾燥していて保湿が足りていませんので、化粧水をもう一度。
べとつくようであれば、まだ化粧水がなじんでいませんから、手のひら全体でもう一度肌になじませます。
メイクで何が大切って、
ファンデーションを付ける前に、しっかりと肌をケアして土台をつくることなのだそうです。
土台であるお肌のケアを、そこまでしっかりと時間をかければ、あとはさささっとできてしまうのだそうです。
そして、このチェックが私には曲者でした。
自分でチェックしたときは、少しべとついているかな?と思いながらも、講師の方に肌を確認してもらうと、
「小鼻の脇や目元がまだ乾燥しています」(そんなっ汗)
もう一度手のひらに化粧水をもらって、優しく~、手のひら全体~、つけにくいポイント~とあれこれ意識しながらなじませ(た、つもり)で、再び講師の方に確認してもらうと、
「ううん。乾燥しやすいのかもしれませんね」(まだ乾燥しているって?自分で思っているよりずいぶん乾燥しているのかっ汗)
「今日はひとまず先に進みましょうか」(・・・はい)
といった状態でした。
自分自身で肌チェックが的確にできそうにないので、しばらくは、保湿を今まで以上に意識しようと思いました。
土台のケアができたら、乳液です。
乳液のつけ方は美容液と同じです。
セミナーで私が手のひらに出してもらった乳液の量は、直径1.5cmくらい(記憶)で、普段の自分の量とあまり変わらなかったので、ほっとしました。
セミナーでは、朝用のUVケア乳液で教わりました。夜用の使いかたも同じです。
乳液まで付けたら、化粧下地をつけます。
つけ方は、美容液・乳液と同じです。
ムラにならないよう、優しく顔全体に広げていきます。
ついに来ました。
ファンデーションの出番です。
セミナーでは、パウダーファンデーションでスポンジを使ったつけ方を教わりました。
リキッドタイプなど、パウダータイプでなくても、塗り方の基本は同じだそうです。
パーツごとの作法~メリハリが大事~
ファンデーションの塗り方
ファンデーションは、顔全体に均一に塗るのではなく、ポイントをしっかり塗って、あとは輪郭をぼかすように塗っていくのだそうです。
そうすることで、立体感があって、自然な仕上がりになるそうです。
全体に塗ってしまうと、平面的な印象になったり、顔と首の境目がくっきりできてしまったり、あまりきれいに見えなくなってしまうそうです。
頬、おでこ、目元、口元、鼻、パーツごとに塗っていきます。
頬
スポンジの2分の1の面積に、ファンデーションを2回、しっかりとつけます。
頬の中心にスポンジを置き、中心から外側に向かってクルクルと円を描くようにスポンジを滑らせて、肌になじませます。
今塗った頬のファンデーションの輪郭を、内側から外側に、放射状になじませます。
ポンポンと叩くようにするつけ方は、ムラになりやすいそうです。
スポンジの広い面でしっかりと肌につけるといいそうです。
もう片方の頬も、同じようにスポンジにファンデーションを取り、塗ります。
おでこ
おでこは、スポンジの2分の1の面積に、ファンデーションを1回取ります。
おでこの中心にスポンジを置き、頬と同じようにクルクルとスポンジを滑らせてなじませます。
おでこの輪郭も、髪の生え際までしっかりと放射状になじませます。
目元
目元は、スポンジの4分の1の面積に、ファンデーションを1回取ります。
目尻の下側から、ポンポンと目の周りにもファンデーションをつけます。
輪郭をぼかすように放射状になじませます。
目元のクマなどは、コンシーラーを使わなくても、ファンデーションでだいたいはカバーできるのだそうです。
もう片目も同じです。
口元
口元は、目元と同じ、スポンジの4分の1の面積に、ファンデーションを1回取ります。
下唇の下から、口角に向かって、下から上につけていきます。
口角は、塗りもれがないように、しっかりスポンジを当てます。
輪郭をなじませます。
鼻
鼻は、上から下に、スポンジを軽く滑らせます。
小鼻の脇もスポンジで抑えましょう。
鼻の毛穴が気になる場合、スポンジをクルクルと滑らせるようにつければ、ファンデーションでカバーできるそうです。
のっぺりと平面にならず、それでも、きちんとファンデーションをつけている印象を与えられる塗り方だそうです。
眉の書き方
眉頭、眉山、眉尻の3点をどこ置くのかで、印象が変わって見えます。
「好印象メイク」の眉の書き方です。
眉頭は、目頭よりも少し内側、
眉尻は、目尻の少し外までで、眉頭よりも低くならないようにします。
眉尻から目頭までの1/3の所に眉山を置きます。
バランスよく見える太さは、黒目の半径と同じか、それより細くならないようにすればいいそうです。
まずはブラッシング
余分なファンデーションを落として、毛の流れを整えます。
足りないところ、薄いところからペンシルで描き足します。
1本1本描き足すように描くのがポイントです。
あまり力強く濃く描くのではなく、少しずつ描き足して形を整え、パウダーでぼかすと、自然に仕上がります。
口紅の塗り方
忙しかったり、小さいお子さんがいたりすると、口紅が他のものについてしまうから、といった理由で普段使っていない方もいるかもしれませんが、「好印象メイク」には、口紅は塗ります。
塗っていないと、「あら?途中かな?」
そんな印象を持たれやすいそうです。
紅筆に、たっぷり口紅をなじませます。
付け足しせずに塗ることで、自然な立体感が出せるそうです。
下唇の中央から塗っていきます。
内側から外側へ、上唇、口角は最後に繋げます。
色は、ピンクやベージュが肌になじみやすく「好印象」だそうです。
頬紅のつけ方
チークは、つけたほうが血色がよく見えて、「好印象」だそうです。
あまり強いラメが入ったようなものは向かないそうですが、完全なマットでなくても、多少のラメは大丈夫だそうです。
色は、強すぎないピンクやピーチがいいそうです。
セミナーで使わせてもらったチークは、パフチークというものでした。
チークをブラシに取る必要がありません。
パフにチークをとって遊び粉をティッシュに落としたら、頬に乗せて、そのまま真横に滑らせます。
パフの中央が目尻の下で、小鼻の横にリボンを合わせると、自然な位置になるそうです。
使わせてもらったパフのリボンには、つける位置を迷わないで済むよう、目印がつけられていました。
チークは、一度に両頬をつけるのではなく片頬ずつけます。
チークをつけた頬とつけていない頬を見比べて、「血色がよくなったな」と思ったら、それに合わせてもう片頬もつけると、バランスよく仕上げられます。
左右同時に少しずつつけると、血色がよくなったのかどうかの比較がしずらく、つけすぎてしまいやすいそうです。
チークは、上向きに入れてしまいやすいかもしれませんが、華やかになりすぎてしまうそうで、「好印象」には、真横に入れてぼかすのがポイントです。
アイシャドウの塗り方
セミナーで使わせてもらったアイシャドウは、10秒で綺麗なグラデーションが作れるというすぐれものでした。
まぶたベースを優しくまぶた全体に伸ばします。
強くこすってしまうと、ファンデーションが取れてしまうので、優しくなでるようにつけます。
パレットからブラシに取り、そのまままぶたにすっすっすとなじませるだけで、あらまあ綺麗なグラデーションができてしまいました。
色は、ブラウンやピンクがいいそうです。
一番濃い色のパウダーライナーは、つけてもつけなくてもいいそうです。
つける場合は、チップの腹にパウダーを取り、目の際に入れます。
チップの先端にはつけません。とがっていますから、痛いですよ。
「好印象メイク」では、アイラインやマスカラは、してもいいですし、していなくても構わないのだそうです。
ただ、マスカラもつけすぎてダマになってしまっていてはNGですし、強く引きすぎたアイラインも、「好印象」からは離れてしまいます。
つけているけど、つけていないように見えるくらいにマスカラがつけられれば、自然で「好印象」な、目元になるそうです。
いかがでしたか?
私は、ものすごくためになりました。
おわりに:講座の感想
当日
会場になった2階の会議室の前には、『満員』と書かれたセミナーの張り紙。
会議室に入ると、黒のスーツにきちっとまとめた髪、背筋のピンと伸びた二人の女性が目につきました。
講師の方だってすぐにわかりました。
普段通りメイクをして行ってもよいとのことでしたので、普段よりも、ちょっと気合を入れて丁寧にメイクをして行きました。
席に着くと、
「アイラインとマスカラなど、黒くにじまないところのメイクはすべて落としてください」
とのアナウンスが。
配られたメイク落としシートでせっせと落とします。
ワクワクと緊張感の中、講座の開始を待ちました。
敏感肌の人は、普段使っているメイク道具をお持ちくださいとの案内があったので、敏感肌ではないけれど、メイク道具は持って行きました。
会場には、必要な道具類がすべて用意されていたので、自前の道具は使わず、用紙してもたっら物を使いました。
「好印象」な色合いや、使ったことのなかった化粧品を使わせてもらえたのは、いい経験です。
今は、教わったイメージを思い出しながら、自前の道具で頑張ってます。
濃い講座の内容と、教わりながら出来上がった今までとは少しだけ違う自分の顔にほっこり。
試供品もいくつかもらいました。
正規品に心はひかれますが、買うのは今じゃない・・・
最後に、講師の方がおっしゃっていた、印象に残った言葉です。
「メイクにダメはないんですよ」
自分に合うメイクの正解がわからず、ずっと自己流で自信のなかった私が、ちょっぴり自信を持てるようになれたハローワークで教わった、「好印象メイク」の方法でした。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。