介護 仕事 暮らし

親の介護がまだ先だと思っていた昔の自分(今のあなた)に伝えたいこと。

昔の何も考えていなかった自分を振り返っている執筆者・こーぎーです。

母が久しぶりに作ってくれたカレーライスを家族4人で食べたのは、ちょうど母が脳内出血を起こす前日の晩ご飯。

いつもと変わらない明るい母が嬉しそうに「今日のカレーの味、どう?」と、家族全員に聞いていたのを今でもよく覚えています。

このとき母は80歳。

この先も母が作ったカレーライスは、リクエストすればいつでも食べられると思っていました。

肺癌の疑いがあり片方の肺の切除という大きな手術をしてから、母は順調に体力を回復して、医者通いといえば虫歯予防に歯医者に通うぐらいで健康に過ごしていました。

脳内出血を起こす少し前には、父と一緒に日帰りで白内障の手術を受けたばかり。

とてもよく見えるようになったと喜んでいました。

 

親が元気だったからこそ成り立っていた暮らし

2018年から苦戦を強いられているものの、私の仕事は14年ほど専業のアフィリエイター。

アフィリエイトで稼いだお金でキャンピングカーを乗り回し、趣味のスカイダイビングに没頭してきました。

私は実家に2世帯で暮らしていて、母が脳卒中で倒れるまで家の仕事は親にまかせっきりでした。

たまに車でないと大変な買い物に一緒に出掛けるぐらいで、炊事、洗濯、掃除など家事一切は両親がしてくれていたんですね。

80歳という年齢を考えると、両親にはいつ何があってもおかしくありません。

ある朝突然母が脳卒中を起こしたのを目の当たりにして、その先の不透明な将来に大きな不安を抱いたものです。

唯一の救いは父が健在なこと。

現在、私と連れ、父の3人で母の介護にあたっていますが、母と過ごす時間がもっとも多い父が母の身の回りのほとんどの世話をしています。

なので、父の体力的、精神的な負担は相当なものであるはずです。

父もいつまでも元気でいられるわけではないでしょう。

もちろん、今年で52歳になる私も、健康という面ではそろそろ色々とボロが出てくるころだと思います。

 

介護と両立できる仕事探しは難しい

51歳の仕事探しでも記事にしていますが、この歳で新しく仕事に就くことの難しさを痛感しています。

特に、親の介護と両立できる仕事となると、条件が合うものはかなり絞られてしまいます。

今、日付が変わろうとしていますが、こうして記事を執筆しているときにも、20時過ぎに就寝した母がトイレに起きてきました。

母が就寝してからが仕事に集中できる唯一の時間帯なのですが、トイレの見守りなどで集中力が途切れてしまうことは避けられません。

母には夜寝るときだけ介護用のおむつを履いてもらっています。

就寝中派手に失禁してしまうことは少ないのですが、微妙にお漏らしをするようになってから、父の着替えの負担を軽減させるために介護用のおむつを導入しました。

普通の下着だとウォッシュレットの水はねなのか、母が自分でうまく拭き取れないこともあり、夜中に父が着替えさせる必要がありました。

父が睡眠不足で体調を崩しでもしたら、それこそ父と母のダブル介護に発展するかもしれません。

入浴付きデイサービスと半日のリハビリを週に一度利用していますが、ほかの日中は父がおもに、私と連れが補助的に母の生活を介助しています。

私たちがいないと父がひとりで外出することもできないので、やはり自宅で完結できる仕事を模索する必要があります。

 

アフィリエイトとヤフオクで物を売る日々

1サイト依存型専業アフィリエイターの末路の記事で書いていますが、現在もアフィリエイト作業は続けています。

スパっとアフィリエイトからの収入がゼロにでもなればあきらめもつくのですが、圏外へ飛んでしまったサイトからもわずかながら収入が入り続けています。

現在、外へ働きに出るのが難しい状況にある身としては、とても貴重な収入源です。

ネットの世界の変わるスビートが早く、時代に合わせた手法を取り入れていかないとアフィリエイトで収入を得るのも難しくなっています。

母親の介護と家事の隙間時間にできる仕事としては、やはりアフィリエイト一択だと私は感じています。

ただ、アフィリエイトはページを作ったからといってすぐに収入に結び付くものではないこともよく知っています。

なので、不用品をヤフオクで売ったりもしています。

一時はeBayからオールドコールマンを仕入れて転売などもしていたのですが、せどりや転売は思っている以上に時間を取られます。

商品の仕入れリサーチはもちろん、梱包、発送、購入者との連絡のやり取り・・・。

そして、物を仕入れれば仕入れるほど家の中が狭くなっていきました。

商品が送られてきたときの箱と、購入者へ発送するときの箱で部屋が埋め尽くされ、下の写真のようにとても人様には見せられない状況になります。

荷物で埋め尽くされた部屋

アマゾンFBAなど、倉庫や発送代行業者を使えばいいのだと思いますが、なにぶんほぼ収入がない身にとっては自分でできることは自分でと貧乏くさい考え方になってしまいます。

先日、弟が母の様子を見にやってきたときにも、荷物で埋め尽くされた私の仕事部屋を見るなり「大丈夫?」と聞いてきました。

とにかく家の中が物で溢れかえってしまうので、せどりや転売をやりたいという人がいたら「やめとけ」とアドバイスすると思います。

同じ時間を使うのであれば、1ページでも多く誰かの役に立つ記事を書いていくアフィリエイトに注力していくべきだと感じています。

せどりや転売は商品が売れてしまったら終わりですが、記事はネット上に資産としてずっと残ります。

小さな資産の積み重ねが、いずれは大きな資産になるような、そんなイメージでアフィリエイトに取り組んでいます。

 

いつまでもあると思うな親と金

私と同じ50代の友人に聞いても親の介護は当たり前、親がまだ生きているほうが少数派だとわかりました。

私の場合は母が81歳になるまで一切世話をせずに済んだわけですから、かなり運がよかったのかもしれません。

親が体調を崩すにしても、ある日突然にとは考えてもいなかったので、母が脳内出血を起こした時は心の準備もその先の生活の準備もまったくできていませんでした。

男50代ともなれば周りを見ても家族とマイホームを持ち、仕事も安定している友人がほとんどです。

それに比べて私はといえば、未だ実家住まいの食べていけないアフィリエイター、加えて親であれば気がかりであろう独身です。

母が脳卒中を起こす1年ほど前から、結婚する予定の連れが一緒に暮らしてくれてはいます。

しかし、アフィリエイトで生計を立てることができなくなってもうすぐ2年。

解約した中小企業倒産防止掛金もとうとう底をつきました。

すべてが順風満帆だったころの自分に今伝えたいことは、たったひとつです。

いつまでもあると思うな親と金

何事もうまくいっている時こそ、うまくいかなくなった時のことを考えて先手を打っておくことが大事なことだと思います。

明日突然、親の介護が必要になっても、暮らしていける準備はできていますか?

私の場合、母が脳内出血で入院してから約8か月経って、ようやく生活のリズムが整ってきました。

親が健在なあなたに、ぜひ真剣に考えてみてほしいと思います。

-介護, 仕事, 暮らし
-