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私の頭はアパカンサス|らっこ

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庭の一画がにぎやかになってきました。

1年のほとんどをボウボウの草の姿で過ごす花たちが、忘れられて刈られてはたまらないとばかりに彩り豊かな花を咲かせているようです。

「バカにされているような名前だね」

と言ってこぎ母が笑ったのはアパカンサス。(※)

庭のアガパンサス

ツレが、庭のあそこに咲いている花がきれいなんだよ、とこぎ母に話していたら、

「そうだね今年はすごく綺麗に咲いたね」と、こぎ父が「アパカンサスだよ」と名前を教えてくれました。

らっこにはまったく馴染みのない名前で花でしたが、今年は随分背も高く花も大きく数もたくさん咲きました。

去年見た時の記憶よりも迫力満点。綺麗に咲いています。

どこに咲いた花でなんのことなのかすぐには分からなかったこぎ母のために、柵を越えて隣のお宅にこんにちはしていた2本を、ツレが切り花にして飾ってくれました。

部屋に飾ったアガパンサス

こぎ母の顔です。笑顔。「(家の前を通って、この花を)欲しいって、くださいって言う人いないかなあ?」

 

こーぎーの顔です。困り(笑)です。「いないなあ。外からは見えない場所にあるからね。」

 

道の反対側に植えてあるので、外からは見えない場所で咲いています。

 

こぎ母の顔です。しっかりした意思表示です。「誰が植えたんだろう?」

 

こーぎーの顔です。困り(笑)です。「たぶん……?お母さんが植えたんじゃないか?」

 

40年?何年前かわかりませんが、こぎ母が植えたのでしょうね。

 

こぎ母の顔です。困り(笑)です。「バカにされているような名前だね?」

 

バカにはしていないと思いますけど、面白い響きの名前ですね。

 

こぎ母の顔です。笑顔。「私の頭はアパカンサスで~す」クスクス

 

楽しそうで何よりです。

 

アガパンサスとこぎ母

綺麗だから見に行こうと、ツレがこぎ母を連れ出してくれて庭でパチリ。

素敵な写真だ。

 

===

しばし経過

ツレから聞き逃せない情報が入りました。

こーぎーの顔です。困り(笑)です。「アパンサズじゃなくてアパンサスだって」

ネットで調べたらしいのです。

ん?

んん?

 

らっこの顔です。困惑 「あの……さっきこぎ父はアパカンサスって言っていましたよ?」

 

らっこが伝えるとツレはすぐに「確認してみよう」と言って、こぎ父に「この花なんて言うんだっけ?」と尋ねてくれました。

こぎ父の顔です。にっこり。アパカンサスだよ」

 

と。

 

や、やべえ……

そりゃあこぎ母が「バカにされているみたい」だなんて言うわけだ。

こぎ母が何度もこぎ父に

「この花はなんて言う名前?」

と尋ねるのにたいして、やはり

アパカンサスだよ」
アカパンサス?」
ア・パ・カ・ン・サ・ス!」

このようなやり取りを4~5回繰り返し、「紙に書いておこうね」とこぎ父が言ってこぎ母が日記をつけているノートを取りに言ったタイミングで、ツレが耐え兼ねて「アガパンサスだって」と正しい名前をこぎ父に伝えたようです。

ても、今度はこぎ父が「アガサン?ん?

さっきのこぎ母状態。(笑)

酔っぱらいは大変ですね。(晩酌の後でした)

 

===

ツレが摘んできてくれたアガパンサスが目につくところにあるおかげで、こぎ母の「この花はなんていうの?」が止まりません。

アカパンサス?
アガパンサス!
アマサンパス?
アサマンパス?
アガパンサス!!
アカパンサスだと思った!

なかなか言えなくて苦労しているこぎ母の脇で、こぎ母の名前アレンジがこぎ父に負けず劣らずおかしかったので(笑)一生懸命メモしたらっこでした。

切り花にしたアガパンサスがなかなか元気に咲き続けてくれているおかげか、こぎ母が何度もこぎ父に「この花の名前は?」と尋ねています。

 

こぎ父の顔です。にっこり。「アバガンサスだよ」

 

 

?……んんん?

 

 

こぎ父の顔です。困り(笑)です。「あれ?違うか?アガパンサスだ」

 

やり取りをきいていてちょっぴりドキドキしましたが、さすがきちんと思い出したこぎ父です。

こぎ母はたくさん聞いても忘れてしまうように思いますが、それでも偽の花の名前を伝えることは、できれば避けたいところです。

もしかすると、こぎ母が病気する以前からアカパンサスだと覚えていたのかもしれないなあという想像もしてみたり。

「なんで?なんで?」

が多いこぎ母のおかげでツレが調べてくれて知りました。

 

こぎ母の顔です。しっかりした意思表示です。「どこの国の花なんだろう?日本の花っぽくないね?」

 

南アフリカ原産だそうです。

ちょっと好奇心の羽を伸ばすだけで世界も知識も広がるものですね。

聞いた本人がすぐに忘れてしまうので、何度も質問するから答える方も何度も答えるうちに傍で聞いている人も覚えられるという現象。

こぎ母は名前の由来も気になったようです。

 

こぎ母の顔です。しっかりした意思表示です。「なんでアガパンサスって言うの?」

 

これはらっこが調べてみたのですが、ギリシャ語で愛を意味する「アガペー(愛)」と花を意味する「アンサス(花)」が組み合わさっての「アガパンサス」だそうです。

つまり「愛の花」という意味があるお花だったんですね。(らっこ調べ)

へ~。

(カタカナ表記はアンサスとアントスの2種類を発見。ギリシャ語を解さないので不明ではありますが、発音ガイドForvoによると、古代ギリシャ語だとアントスに聞こえて、ギリシャ語の発音だとアンソスと聞こえました。)

 

英名ではアフリカンリリー。

和名がムラサキクンシラン(紫君子欄)だそうで。

 

うん。

 

らっこはムラサキクンシランの響きが気に入りました。

この名前だったららっこでも覚えられそうな気がします。

3日過ぎたら忘れそうですけど。

こぎ母と一緒だわ。

 

読んでくださりありがとうございます。

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