ニュースでも取り上げられた、2021年11月に起きたPayPalのアカウント誤操作。
一部の顧客の残高が突然ゼロになってしまったというもの。
PayPalが顧客の残高を勝手に銀行口座に引き出してしまったのだ。
最上部のキャプチャーは2021年11月22日のPayPal取引明細。
あるはずの口座残高がゼロになっていたため、取引明細を確認すると覚えのない銀行口座への引き出し履歴が・・・。
PayPalアカウントで何か操作すると、必ずメールが飛んでくるはず。
銀行口座への引き出し操作も例外なくメールが飛んでくるはずだ。
本人が操作したのであれば・・・だが。
また、下の取引明細キャプチャーをよく見ると、3万円以下の引き出しではかかるはずの手数料が加算されていないのもおかしい。
私自身が銀行口座への引き出し操作をしていないことを確信していたので、PayPalに問い合わせてみる。
返ってきたメールは下のように、テンプレート丸出しの形式的なもので、まったく状況が伝わっていないようだった。
ケース結果の詳細について
お客さまのケースに関する更新情報があります。
お客さまの未承認取引のケースを調査し、お客さまのPayPalアカウントの未承認使用はなかったと判断しました。
クリックしてBの内容を編集する調査の結果、この取引は、お客さまのPayPal支払い履歴と一致しています。このため、このケースは終了しました。
PayPalに問い合わせたのは昼頃。
夜にはNHKのニュースで取り上げられるほどの大失態をPayPalがやらかしたのがわかった。
一部の顧客の残高を勝手に銀行口座に引き出してしまったらしい。
これこそがまさに未承認取引ではなかろうか。
もしも残高が戻らなければ、再度問い合わせることにした。
1日はさんで11/25の早朝に、下のようなメールがきた。
今週、お客様のペイパルのアカウント残高が一時的にご利用いただけない事象が発生いたしました。当社のシステムの不具合により、一部のお客様におきまして銀行口座への引出し処理が誤って行われたため、ペイパルのアカウント残高が移動したように表示されました。
お客様にはご心配ならびにご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。つきましては、残高の引出し処理を早急にキャンセルしたため、銀行口座への残高の移動は行われておりません。お客様がペイパルのアカウントに保有されていた日本円の残高は現在回復しております。この件に関しましてお客様に何らかの対応を行っていただく必要はございません。なお、今後数日間において、お客様のペイパルアカウントに返金される残高は、わずかに変動する可能性がございます。その理由としましては、全てのペイパルアカウントをモニターし、銀行口座への引出し処理の対象となった全額が、お客様のペイパルアカウントに確実に返金されるようにするためです。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
また、ペイパルのアカウント残高を銀行口座へ引出す予定であった場合は、大変お手数ではございますが、アカウントにログイン後、改めて残高の引出しを行ってくださいますようお願いいたします。
ご質問がある場合は、弊社ウェブサイトからヘルプセンターにご連絡ください。
お客様には大変ご不便をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後ともペイパルをどうぞよろしくお願いいたします。
だから言っただろう！
これが正直な感想だ。
仕事でペイパルを使っていない限り、今回のような事象には気づかないだろう。
多くのユーザーの場合、PayPalに勝手に振替処理され、勝手に再入金された後に気づくのではなかろうか。
私の場合には、2日ほど口座残高が行方不明になり、下のキャプチャーのように一応全額が戻ってきました。
「なお、今後数日間において、お客様のペイパルアカウントに返金される残高は、わずかに変動する可能性がございます。」
この文言が気になるが、中には全額戻ってこなかった利用者もいるのだろうか。
すべて終わったと思った翌日、意味不明のメールがPayPalから来ました。
お客さまのケースに関する更新情報
2021年11月23日にお客さまから提出されたクレームを調査いたしました。残念ながら、お客さまのクレームは認められませんでした。この取引は未承認ではないため、この決定が下されました。
取引に問題が発生し、ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ありません。
お客さまのご購入に対する保護、弊社のクレームの調査方法、およびPayPal買い手保護についての詳細は、PayPalページ下部の[規約]をクリックしてご覧ください。
この期に及んで、「この取引は未承認ではない」と言い張るPayPalを、今後も使い続けるかどうか・・・。
今後PayPalに大きなお金を預けることはないだろう。