カレンダーを2枚ほどめくった頃でした。
ワトソン先生のご家族から、再びお電話をいただきました。
<これまでの話> こぎ母が、大好きな恩師の訃報を受け止めた話を長々と書いてしまいました。 時間がたっているので後日談を少し。 (ツレから、”完”なのに続くんだねとツッコまれました。テヘ) こぎ母と恩師の別れのお話(1) ... 続きを見る 大好きだった恩師が亡くなったことを知ったこぎ母は、深く悲しみ涙を流しましたが、時に記憶は広大な海を漂流しているようです。 <これまでの話> 「ホームズ先生とワトソン先生は元気?」 こぎ父に尋ねます。 ... 続きを見る こぎ母は、大好きだったワトソン先生のことを時々思い出していました。 こぎ父に「ワトソン先生は元気?」と尋ねては、事実を知っては何度も悲しんだり戸惑ったり納得したりしていました。 電話が鳴りました。 < ... 続きを見る
出来事も感情も、忘れてしまうこともあるらしい(後日談1)|らっこ
出来事も感情も、忘れてしまうこともあるらしい(後日談2)|らっこ
出来事も感情も、忘れてしまうこともあるらしい(後日談3)|らっこ
プルルルルルル。
こぎ母がお風呂から上がったところでした。
らっこがご家族の方とお話しするのはこの時が初めて。
電話口での初めましてでしたが、こぎ父とこぎ母が電話に出られないタイミングだったこともあり、少しらっこにもお話ししてくださいました。
ワトソン先生のことが全部終わったこと、納骨のこと――
らっこは電話を一度を切り、改めてこぎ父から折り返すことに。
日頃こぎ父に
「ワトソン先生は元気?」
と尋ねているこぎ母が、どんな心情でこぎ父から電話を替わったのでしょうか。
こぎ母にとってはいったい、これが何度目のお別れだったのでしょう。
らっこもワトソン先生に、お会いしてみたかったかったなぁ……。
おしゃべり好きな方だったみたいです……
これからもきっと、こぎ母はときどき思い出しては悲しんだり驚いたりを繰り返すのだろうなと。
何度お別れを繰り返すのだろうなと。
はい。
次のおはなしで最後です。