介護 暮らし

出来事も感情も、忘れてしまうこともあるらしい(後日談 4)|らっこ

カレンダーを2枚ほどめくった頃でした。

ワトソン先生のご家族から、再びお電話をいただきました。

<これまでの話>


事実を伝えるこぎ父
出来事も感情も、忘れてしまうこともあるらしい(後日談2)|らっこ

大好きだった恩師が亡くなったことを知ったこぎ母は、深く悲しみ涙を流しましたが、時に記憶は広大な海を漂流しているようです。 <これまでの話> 「ホームズ先生とワトソン先生は元気?」 こぎ父に尋ねます。 ...

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こぎ母の電話に耳をそばだてるらっこ
出来事も感情も、忘れてしまうこともあるらしい(後日談3)|らっこ

こぎ母は、大好きだったワトソン先生のことを時々思い出していました。 こぎ父に「ワトソン先生は元気?」と尋ねては、事実を知っては何度も悲しんだり戸惑ったり納得したりしていました。 電話が鳴りました。 < ...

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プルルルルルル。

こぎ母がお風呂から上がったところでした。

電話に出るらっこ

らっこがご家族の方とお話しするのはこの時が初めて。

電話口での初めましてでしたが、こぎ父とこぎ母が電話に出られないタイミングだったこともあり、少しらっこにもお話ししてくださいました。

ワトソン先生のことが全部終わったこと、納骨のこと――

らっこは電話を一度を切り、改めてこぎ父から折り返すことに。

お風呂上がりのこぎ母に電話を替わるこぎ父

 

お風呂上がりのこぎ母に電話を替わるこぎ父

日頃こぎ父に
「ワトソン先生は元気?」
と尋ねているこぎ母が、どんな心情でこぎ父から電話を替わったのでしょうか。

恐る恐る電話に出るこぎ母

 

電話で聞き役のこぎ母

 

電話で相槌を打つこぎ母

 

電話でうなずくこぎ母

 

お会いしたかったですと話すこぎ母

 

こぎ母にとってはいったい、これが何度目のお別れだったのでしょう。

らっこもワトソン先生に、お会いしてみたかったかったなぁ……。

おしゃべり好きな方だったみたいです……

これからもきっと、こぎ母はときどき思い出しては悲しんだり驚いたりを繰り返すのだろうなと。

何度お別れを繰り返すのだろうなと。

 

はい。

次のおはなしで最後です。

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