「明日の夜ごはんは、私がポテトサラダを作るね」
前日の夜、料理がしたくてたまらないらしいこぎ母が、ご自分でできそうなことを考えてポテトサラダを作ることを提案してくださっていました。
「はい。明日の夜はお願いします。ポテトサラダ、楽しみにしています」
はいはい、そして、その翌日は……
フライパンポテトサラダ
じゃがいも 中6個
にんじん 1/2本
玉ねぎ 大1/2個
コーン(冷凍)お玉1杯
塩コショウ どばどば
ツナ 1缶(70g)
めんつゆ たらり
チューブわさび 2㎝
酢 たら~りっ
マヨネーズ うにゅ~~
フライパンポテトサラダ
デイサービスから帰宅したこぎ母は、
「楽しかった~」
「お腹すいちゃった」
「疲れた」
「ご飯食べたい」
「お腹空いた」
「眠くなっちゃった」
「ご飯食べて寝たい」
といった流れで、疲れと空腹と眠気でポテトサラダ作りどころではなかったようです。
ツレが大急ぎで冷蔵ごはんを温めてくれ、こぎ父が即席シジミスープにお湯を注いで、ツレが冷蔵庫の中のお漬物や何やらを食卓に並べ、買ってきたばかりのトマトを切って出してくれました。
こぎ母に食べてもらっている間、こぎ父も大急ぎで寝る支度を整えてくださり、私は、「あひゃー」となりながらじゃがいもを洗って皮をむいて刻んで火にかけているうちにこぎ母は食べ終わり、歯磨きをして、はい、おやすみなさいとなりました。
こぎ母一人がすぐに食べられるくらいの残り物はありましたが、ほかの3人が食べられるだけのおかずは新しく作らないとありません。
考える余裕がなかったので大慌てでお味噌汁を作り、ごはんは炊かずに冷凍しておいた残りをレンジでチン、あとはポテトサラダだ!と気合を入れて、大慌てのポテトサラダです。
1.じゃがいもの泥を落とし、皮をこそいで薄く剥ぎたい気持ちを抑え、包丁でうりゃうりゃむきます。
2.お湯を沸かしながら、じゃがいもをいちょう切りにして、水を入れたボールに入れてさらします。
3.最後のじゃがいもが切れたら水を1度変えて洗い、フライパンに投入します。
4.沸かしたお湯をひたひたぐらいに注いでふたをします。
5.着火。強火でガンガン沸かします。
6.沸騰したら火を弱めて、にんじんを1cm角に刻んでじゃがいもの上に投入します。
7.玉ねぎを薄切りにし、じゃがいもに火が通っていそうなタイミングで冷凍コーンと一緒にじゃがいもとにんじんの上に投入します。
8.コーンが溶けたら火を止めて、フライパンごとざるにあけ、水を切ります。
9.ゆで汁はお味噌汁に再利用。
じゃがいも(ほかの野菜も一緒にくっついてきます)をフライパンに戻して火にかけます。焦げ付かないように混ぜながら、水分を飛ばしているつもりでおりゃおりゃ混ぜます。
10.じゃがいもが潰れてねっとりしてきます。
コロッケの種ってこうやって作るのかしらんとか思いながら塩コショウをふり、ひと混ぜして味見をしながら、ツナ、めんつゆ、チューブわさびと酢を入れてもうひと混ぜ。
11.味と水っぽさを意識しながらマヨネーズを入れます。
12.火を止め、うりょうりょ混ぜて塩コショウで味を調えます。
13.ねっとりとしたポテトサラダをお皿にポテンと盛って、乾燥パクチーをふりかけたら完成です。
「いただきます」
大慌てで作ってみましたが、すでに床についたこぎ母には食べてもらえません。
ツレとこぎ父とらっこの3人で食べる夕ご飯は、レンチンごはんとお味噌汁とポテトサラダ。以上。
「あの時間でまさかポテトサラダが出てくると思わなかったよ。しかもおいしいね」
とツレが言ってくれました。
おかずがポテトサラダしかなかったので、フライパンにどでんと出来上がり、結構ボリュームもあると思いましたが、3人でほんのひと口分を残して食べきりました。
フライパンに大急ぎで作ったポテトサラダでも、ねっとりタイプでおいしくいただくことができました。
じゃがいも好きのらっこには、当たりでした。
今度作る時は、もう少し落ち着いて作りたい……なんて思いながら。
ごちそうさまでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。