こぎ母のお友だちが、仙台銘菓の支倉焼を贈ってくださいました。
おいしいので、見せびらかしたいと思います。
こぎ母が脳出血で入院する以前にも、一度いただいたことがありました。
支倉焼。
「らっこさんは何て読む?」
こぎ母に聞かれて、「?しくらやきがどうしたんですか?」と答えたのはらっこです。
はい。
私です。
「ほらほら。しくらやきって読むでしょう?」と、こぎ父に報告をしていたのはこぎ母。
「はせくらやきって読むのよ。読めないでしょう?」
きちんと教えてもらいました。
はせくらやき
こぎ父は、はせくらという読み方をわかった上で、あえて「いい物があるよ。しくら焼き食べようか?」なんて言い方をしてこぎ母と楽しんでらっしゃいます。
箱を開けてみましょう。
赤と緑の渋い色が印刷された、透ける包み紙でくるまれた、丸い半円盤のお饅頭です。
写真を撮ったのは、4個食べた後です。
2色の包みがあると、色ごとに違う味かしらんと思いますよね。
思いませんか?
らっこだけではないと思うのですが、どうやらふたつとも同じ味のようです。
意外に思うのはらっこだけでしょうか。
包みが違うだけで、違う味を食べた気になっていました。
らっこが初めていただいたときにも、何味と何味なんだろうかと、一生懸命裏面を見比べましたが、原材料名はどちらも同じです。
今回も、じっと見比べてみましたが、同じ味のようです。
つるんとした手触りのいい薄紙に印刷された、支倉焼きの由来書に目を通します。
説明が長くてらっこには難しいのですが、つまるところ、仙台にゆかりのある支倉さんの名前からとったんだよ、ということだと思います。
違っていたらすみません。
由来は置いておいて、いただきます。
らっこは緑色の包みを選びました。
包みののりをはがします。
焼き色がきれいです。
ほろほろとして崩れやすい、少ししっとりとした生地です。
お饅頭の表面にも文字が読めます。
どうやって焼いているのでしょうか。
らっこの小さな掌にちょうど納まる様な大きさです。
定規を当てて測った訳ではありませんが、直径は6センチほどでしょうか。
この大きさと丸っぽさがなんとも気分が良くなるうれしい見た目です。
そうっと半分に割ってみます。
ボロボロと崩してしまいやすいのですが、きれいに割れました。
中に入っている白あんは、少し黄色がかった印象です。
いただきます。
うん。
甘い。
おいしい。
口の中が優しくなる感じです。
餡はお菓子らしい甘さで、表面の生地は控えめな甘さ。
しっとりしているけどナマっぽさがなくてよく焼けた生地がおいしいです。
生地だけ集めてバクバク食べたいです。
餡は甘いです。(さっきも言った)
餡にはクルミが入っているはずなのですが、とても小さく砕いているのでしょうか、クルミの食感を感じることはできません。
ひと口で食べられる大きさではないので、半分に割って食べています。
せっかくだから半分は残しておいて、またの楽しみにとっておこうかという気持ちもないわけではないのですが、せっかくですから、1個まるごといただきたいとも思うのです。
ああ。もう最後のひと口になってしまいました。
餡のところをよく見てみると、入っているはずだけど存在感を感じにくいクルミのかけらが見つかりました。
あまりにクルミの存在感がなかったので、何度か「本当にくるみが入っているのか疑わしいな」なんて思いながら飲み込んでいましたが、入っているのが見れて安心しました。
最後のひと口をぱくり。
クルミの食感も感じることができました。
ごっくん。
無くなってしまいました。
お酒は入っていませんが、上品なおとなのお菓子の気配を感じます。
ふじや千舟の支倉焼。
自分で自分用に買うには手が出しにくいですが、お土産で甘いもの好きな人に贈るなら、失礼がない選択だと思います。
甘いものがお好きじゃない人には、贈っちゃだめですよ。
ほどほどに甘いのが好きならっこには、おいしかったです。
ごちそうさまでした。