こーぎー家では、毎日せっせとヨーグルトを食べる習慣があり、冷蔵庫には大抵ストックがあります。
「ヨーグルトでお肉の下味をつける」
いつもヨーグルトが家にあるのに、一度も作ったことがなかったので(実家では、たまにしか買っていませんでした)やってみました。
しかもお洒落に、カレー味。(カレー味がオシャレって?オシャレでしょ?)
フライパンを使わずに、魚焼きグリルにホイルを敷いて。
せっかく洗い物(フライパン)を減らそうとしたのに、ホイルの切れ目から油が流れ落ちる事件。
洗いましたさ。網も受け皿も。
鶏もも肉のグリル焼き
鶏もも肉 250gくらい(ひと口大に切る)
プレーンヨーグルト ティースプーン4杯
カレー粉 ティースプーン軽く2杯
塩 小さじ1/3くらい
こしょう 少々
塩を入れすぎたかと思うくらい、味がしっかり付きました。
この味はちょっと、また食べたい。
らっこ、カレー味の鶏もも肉をグリルで焼く
1.ひと口大に切ったお肉とその他の材料をビニール袋に入れ、よく揉み込んで下味をつける。
2.余熱で温めたグリルに、一度丸めてシワをつけたホイルをひろげてお肉を並べ、両面こんがりするまで焼きます。
3.お皿によそって完成です。
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鶏のもも肉です。
588g入りで2枚入っていたうちの、小さい方を使いました。
たぶん、だいたい250gくらいです。(きっと)
大きく切ると、食べ応えはあると思いますが、食べにくくもあるかと思い、ひと口大に切りました。
ビニール袋に入れます。
下味に使うヨーグルトは、恵です。
スプーンですくって4杯、カレー粉は軽く2杯、塩はちょびっと小さじ1/3くらい、黒こしょうを少々。
袋の空気を抜いて口を巻き、どんな味になるのか不安を感じながらモミモミ。
ヨーグルトを入れすぎた気がしないでもありませんが、まあいいかしら。
焼くまでおよそ50分。
下味をつける時間で、味ややわらかさが変化するのでしょう。
らっこにゃよくわからぬ。
50分では、味はしっかり付いていて、やわらかさはいたって普通?(普通とは??)な印象でした。
味はおいしかったですよ~、味は。
魚焼きグリルに水を入れて火をつけ、1~2分でしょうか、予熱します。
アルミホイルをくしゅくしゅ丸めてひろげます。
はじっこを少し破いてしまいましたが、気にしない。(気にするんだった…)
こうすることで、お肉がホイルにくっつきにくくなるのだそうですが、ひろげるのが地味に難しかったです。(丸めすぎ?)
下味をつけたお肉を、タレごとホイルに広げます。
こーぎー家のグリルでは、今回の量(250g)くらいが、無理なく1度に焼ける分量だったかもしれません。
中火でこんがりおいしそうになるまで焼きます。
片面焼きなので、途中で返します。
最初に、表面のヨーグルトが焦げるようです。
これはまだ返すのには早そうです。
あ、ちょっと焦げてきたな?と思ったところで、皮目を下にするか上にするか、関係なく焼いていたことに気がつきました。
もう遅いか。
火の通りにくい皮目から焼くと、皮のない面が焼けすぎることなく、全体に火が通るような理解をしておりますが、(間違っていたら教えてください汗)、ヨーグルトのタレがたっぷりで、皮がどっちか気にしませんでした……
グリルは上から火があたるので、皮目を上にしてから焼けばよかったのかしらと。
まあ、もう遅いので、ひっくり返したり、火の当たりの弱い所を入れ替えたりしました。
皮目を上にしっかり並べて焼くんだったかしらと、時間がたつにつれて考えながらも、これはこれでおいしそうに焼けてきている気もします。
ひっくり返すまで約10分。
裏返してから肉汁が溢れてきました。
グリルの真ん中の辺りはよく火が通るのですが、一番奥と手前が弱い気配を感じ、様子を見ながら場所を移動させていたら、手前のホイルの破れたところから肉汁が受け皿にぽたぽたと流れ落ちました。
ああ。
いっそ、肉汁をよけて全部下に流そうかと一瞬思いましたが、一瞬でやっぱりやめました。
このくらいかな?と思える焦げ色がつくまで、返してからもう10分くらい焼きました。
フライパンなら、弱火でじわじわ焼くのが好きならっこですが、グリルの火で焼くのは加減がまだよくわかりません。
思ったよりも時間がかかった印象でしたが、焦げすぎることなく、中までちゃんと焼けていました。
よかった。
料理が好きな人や上手な人や研究熱心な人ならきっと、火加減どうこう調節して上手に焼くんだろうなあ、と、思うけど自分ではできないわ。
まあいいさ。(らっこ飯だもの)
アルミホイルごとお皿にのせてみました。
余分なホイルはくしゃくしゃ丸めて。
カレーの良い匂いがしていますよ。
さあさあそれでは、「いただきます」
鶏もも肉のグリル焼きの余談
グリル焼きを作った前の日のこと。
真剣な顔になったこぎ母が、
「そういえば最近、お肉、食べていないんじゃない?」
食べかけの昼食のテーブルを眺めながら言いました。
ツレが苦笑いをしながら、
「ん?昨日食べたばっかりだよ」
と。
豚の薄切り肉1パックを、切らずに大きいままで焼き、80過ぎの御二方に噛み千切りながら食べてもらうという焼き肉を前日にやったばかり。
(食べにくそうで申し訳なかった……)
「お昼にもお肉食べたいの?」とツレがきくと、「ううん?そんなことないよ。夜でいいの。ただ、最近食べていないなと思って」と。
そうでしたか。
それでは、鶏肉はいかがでしょうか。
冷凍していた鶏もも肉を冷蔵庫に移して解凍。
お肉食べたっぽい感じにするにはどうするか?
お肉にヨーグルトで下味をつけると、ふっくらやわらかくなるらしいって、あちこちに書いてあったので、せっかくなのでやってみたわけです。
介護のある暮らし
この日、デイサービスから帰ったこぎ母に、こぎ父がちょっと、いろいろ溢れてしまったようで、こぎ母に大声をあげてしまったのだそうです。
らっこは台所にいたので聞こえませんでしたが、鼻息を荒く台所にやってきたこぎ父は、とても苦しそうでした。
こぎ母が言うことをきかない
きつく言わないとだめだ
デイサービスに行くと疲れるんだなやっぱり
ごはん早く食べよう
困ったなまったく
とても苦しそうでした。
どんな言葉だったのか、はっきりは覚えていませんが、だいたいこんなことでした。
覚えていなくてもいい言葉だったのでしょうか。
覚えておかないといけない言葉だったのでしょうか。
らっこは何も言いませんでした。
何も言えませんでした。
こぎ父のSOSを、らっこはどうすることもできません。
ただ、こぎ父に「ごはんにしよう」と言われる前に、先に温めていたこぎ母とらっこの分の冷凍ご飯と、ごはんと一緒に先によそっていたお味噌汁が冷めるなあと思いながら、グリルをのぞきながら、鶏肉が焼きあがるのを待っていました。
焼けた鶏肉を食べてもらいながら、今日は誰も何もおいしいとかなんとかって言わないなあとか、そんなことを考えていました。
時間がたつうちに、こぎ父も少し落ち着いたようだったので、「鶏肉に、そんなにお塩振っていないんですけどね、味がしっかり付いていて驚きました」とツレに話したら、「そうだったの?おいしく焼けたね」と言ってくれました。
続けてこぎ父も、「おいしいね」と言ってくださり、アルミホイルの底にたまった鶏汁に、「もったいないからもらっちゃうね」と言って、ごはんをよそってごはんに汁を吸わせ、ずずずっと全部平らげてくださいました。
いつものこぎ父です。
カラダや気持ちのバランスが崩れてしまって、どうしようもなく溢れてしまった時、おいしいご飯を食べると、おいしいと思えるご飯を食べると、ほんの少しかもしれませんが、楽になれる気がすることもあります。
おいしいご飯や、おいしいと思えるご飯を、らっこは作れるでしょうか。
こぎ母が、一番明るくご飯を食べてくださっていました。
誰も何も悪くなくって、そしてちょっぴりちょっとずつ苦しい。
そんな日だってあります。
ごちそうさまでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。