1年ほど前に、こんなことを書いていました。
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お薬カレンダー、一週間分を作ってみた。
らっこです。 こぎ母(ツレ・こーぎーの母)(要介護1)の薬の管理のため、「お薬カレンダー」を作ってみました。 誰でも薬の種類や飲み忘れていないかどうかなどの管理ができるよう、厚紙の台紙に半透明のポケッ ...
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自分で薬を管理できないこぎ母に代わり、こぎ父が ひとり で一生懸命管理しようとして、いろいろあって、らっこが自作したお薬カレンダー。
ツレが買ったワイシャツの厚紙を台紙にして、厚手のビニール袋でポケットを作り、切ったり折ったりセロテープで貼ったりして作ったものでしたが、予想していた通り、そろそろ寿命が来たようです。
台紙は多少日焼けした程度ですが、肝心のポケットを貼り付けていたセロハンテープが劣化して固くなり、一部剥がれるようになってしまっていました。
取り出そうとした薬が、ポケットの底が抜けて落ちてしまったのです。
よくぞ頑張ってくれました。
「もう、(捨てても)いいんじゃないんですか?」
こぎ兄さんが持ってきてくださっていた、本物のお薬カレンダーをこぎ父に出してもらい、かけ替えました。
だいぶ立派になりました。
こぎ兄さんが買ってくださったのか、何か縁があってもらって使わずにいたのを持ってきてくださったのかはわかりませんが、1年遅れで出番が来ました。
ありがとうございました。
うん。
立派立派。
市販のものには「朝」「昼」「夜」に加えて「寝る前」の4段ありました。
現在こぎ母が飲む薬のタイミングは、「朝」「昼」「夜」の食前と食後。
「寝る前」の薬はありません。
食前の漢方薬は、飲み忘れ防止に箸置きと一緒に置いているためお薬カレンダーにはセットしていません。
「寝る前」に飲む薬はないのですが、「寝る前」と書いてあるのを読んでしまうと、たぶんこぎ母を混乱させるんじゃなかろうか?
『寝る前にも飲む薬があるの?飲むの?あるの?誰が飲むの?誰か飲むんじゃないの?』
こぎ父に質問攻めしてしまうような気がして、ツレが「寝る前」の文字が見えないようにしてくれました。
「今日」がどこかわかりやすくなるようにと思って付けた、「今日のこぎ母さんのお薬」プレートは引き続き使ってみることに。
お薬カレンダーを使うようになって約1年。
こぎ母自身が服薬を管理できるようになったかどうかというと、そこは何とも。
わかって自分で飲めると気もあれば、飲めないときもあり。
自分が飲んでいる薬の種類や効果、必要性などは、いっとき理解できても忘れてしまうようです。
”もう、すっかり治って元に戻った自分”が、どうして薬を飲まなくてはいけないのか、いつまで飲まなくてはいけないのか、どうして病院に行くのか、何度も何度も、こぎ父に尋ねています。
聞いた時にはわかっても、何度も何度も尋ねます。
そうかと思えば、よく、自分で薬を取り出した後、お薬カレンダーに対して、深くお辞儀をして、
「ありがとうございます」
と言うことがあります。
らっこが自作したカレンダーだということも分かってくださっています。
全部こぎ母が飲む薬を入れているのですが、別の日の分がセットしてあるのを見て、
「私は飲みましたよ。誰ですか?まだ薬を飲んでいないのは?」
と言ってみたり。
「今日のこぎ母さんのお薬」プレートがあっても、そこは見ないで
「今日は何日ですか?」
とこぎ父に尋ねるこぎ母でした。
ある時はとてもスムーズに薬を取り出し、またある時は、ほかの曜日にセットしていた分から取ってしまったり。
色々あったなと思い返しています。
これからも、いろいろあるかもわかりません。
もっとあるかもしれないし、お薬カレンダーすら使わなくなる日も来るでしょうか。
ひとりだけでは、服薬管理ができない現実が、まざまざと示された1年でした。
お薬カレンダーがあれば、ひとりでも管理できるようになるということはなさそうです。
本人も含めて、4人で忘れていないか確認し合うような状態です。
ひとりじゃなくて、本当によかった……
明日、こぎ母が、お薬カレンダーが変わったことに気が付くのか気になります。
きっと、らっこが自作したカレンダーよりしっかりした作りで使いやすいでしょうから、もうしばらくは活躍してくれることでしょう。
らっこの工作力の程度はともかく、やはり、誰かひとりが薬を管理していた以前より、薬を飲む本人以外の誰でも飲み忘れ等の確認が容易にできるお薬カレンダー。
使うようになってよかったと思います。
これからしばらくよろしくね。
新しいお薬カレンダー。