せとかの皮を砂糖で煮たら、渋くて甘いお菓子ができました。
白いワタを取らず、茹でこぼしもせず、水も加えずに皮と砂糖だけで煮て作るという、ジャムでもなければオレンジピールでもない何か。
作り方を調べずに作った顛末です。
今度また作る機会があれば、砂糖の分量はともかく、ワタ取りや茹でこぼしはめんどくさがらずにやろうと思ったらっこの覚え書きであります。
せとかの皮の渋甘お菓子
- せとかの皮 8個分(ヘタもワタもついて270g。千切り)
- 砂糖 200g(味見して増量)
砂糖はグラニュー糖を使用して、せとかの皮の重さの7割(190g)に少々追加。(加熱後、苦くて30~40gかそれ以上追加で振りかけています)
ヘタを取り除いた後の重さは量らずに作りました。
1.鍋に刻んだせとかの皮と砂糖を加えて弱火にかけ、焦げないようによく混ぜながらしんなりしっとりさせます。
2.食べてみて、渋くて苦かったので砂糖を追加して食べられそうな味に調えました。
砂糖を追加する前のできあがりは、らっこの舌には渋くて苦くて少々どころでもなく食べにくい仕上がりに。
がっかりしながらツレに「失敗しちゃった」と謝りました。
試食したツレが「え?少し苦いけどおいしいよ?」と言ってくれたのでよしとしました。
「もっと甘くていいんじゃない?砂糖をもっと足してもいいんじゃない?」と言ってくれたので、30~40gくらい追加してみたら、らっこもなんとか食べられる感じになったので完成とします。
砂糖を足しても渋さは抜けないので、渋いのニガイの苦手な人(らっこ)はNG、多少渋くてもニガクても平気な人にはいけるようです。
ありがたいことに、「香りがいい」「見た目がきれい」「渋みがいい」「おいしい」と大変好評。
らっこ以外には……(あれれ)
調子がいいもので、おいしいとおだててもらって食べると自分でもおいしく感じる不思議。(これ大事)
また作る機会があればその時は、
- ワタを少しは取り除く。
- 茹でこぼしを何度か繰り返す。
この作業を自分のためにやろうと思います。
水なしで煮ても(煮るといっていいのかな?)できないことはなかったわけですが、どう考えても焦げやすいので、水を加えて作ることも考えようと思います。
ヨーグルトにトッピングしてみたり、
パンにのせて食べるとおいしいです。
8個分のせとかの皮で小鍋いっぱい結構たくさん作れましたので、しばらく楽しめる量だと思います。
袋詰めにしてため込んだせとかの皮です。
皮だけになる前の姿がコチラ。
皮をむく前の姿を写真に撮っていなかったので、こちらもどうぞ。
これはスーパーで買ったせとかに付いていたラベルです。
皮が薄くて薄皮も薄くて、とにかくおいしい絶品みかん・せとか。
バリィさんのイラストを見たこぎ母が、バリィさんのことを「せとかちゃん」と呼んでいたことはこぎ父からの情報です。
お菓子にしたせとかは頂き物で、贈答品クオリティといいますか、サイズも大きくて皮もとてもきれいですた。
皮だけでもおいしいんじゃないかとこぎ父が、皮をかじってみたそうです。
「おいしいよ。皮もそんなに苦くない」と言っていたので、皮を捨てずにお菓子にしたのでした。
頂いたせとかがとにかく甘くておいしくて、こんなにおいしい果物を作れる人がいるなんて、なんて天才なんだ!なんて思うくらいおいしかったです。
白いワタも取らず、水にもさらさず、茹でこぼしもしないで刻んでお鍋に入れただけ。
表面の皮をよく洗っただけ。気にした方がいいかもしれないことはここでは気にしません。
よく洗って刻んだだけ。
砂糖を振りかけて弱火にかけたら、砂糖が焦げないようにずっとかき混ぜ続けます。
全体に火が回る前はこんな状態です。
砂糖が溶けるのが先なのかせとかの皮に火が入るのが先なのかわかりませんが、そのうちくたっとしてきます。
色も徐々に鮮やかに変化してきます。
砂糖が溶けて焦げそうだと思ったらすぐに火を止め、予熱状態でかき混ぜました。しばらくしたらまた弱火にかける――そんなことを何度か繰り返し、しんなりしっとりしたところで火を止めて味見です。
ああもう、どうしようもなく渋くて苦いのです。
柑橘系は白いワタの部分が苦いのだそうでして、分かっていたのですがせとかの実の甘さに油断してそのまま作ったせいでしょうか。水にさらしたり茹でこぼしをしなかったからでしょうか。
既に火は止めていますが、砂糖を10gほど追加しました。(大さじ1杯くらいです)
混ぜると余熱で溶けました。
それでもやっぱり渋い。
仕方ありませんが保存容器に詰め替えました。
せっかく、おいしいせとかの皮をとっておいておやつにしたのに、おいしく作れなくってごめんなさい。
ツレの助言に従って、容器に入れたその状態で、表面に砂糖を振りかけて追加。
10g、大さじ1くらい振りかけました。
混ぜることなくそのまま放置。2時間ほどして確認すると砂糖はすっかり溶けて馴染んでいました。
あまりかき混ぜず表面の部分だけすくい取って食べると、渋くて苦いのですが甘さもありいけます。
いけるんです。
香りがよくて色が鮮やか。
これで渋みが抑えられてさえいれば……!
上からすくって食べて減ったら、また上から砂糖を振って甘くして――そんな風に繰り返しながらいただいていきます。
以上、先人の知恵・レシピを調べてから作らなかったらっこの顛末でした。
せとかを贈ってくださった方も、皮まで食べているとは思わないでしょうか。
ごちそうさまでした。
読んでくださりありがとうございます。