最近食べ過ぎかもしれない。
腹12分目まで食事をいただく日が続いた気がして、お腹を休ませるメニューはないかとお粥を作ることにしました。
4日前に作ったプリンが散々の出来だったので、プリンのお砂糖をだし汁としょうゆに変えて、茶わん蒸しも作ることに。
いつものようにお味噌汁を作って野菜炒めでも合わせようかと考えて、
いや待てよ。
お家のコンロはふたつ口。
お粥を焚いて茶わん蒸しを蒸したらコンロがふさがってるやんけ。
料理初心者の静かな奮闘に、よければお付き合いください。
京都のお粥
実家で使っていた炊飯器には「お粥炊きモード」があったような無かったような気がするものの、こーぎー家の炊飯器はガス炊きで、そんな機能はついていません。
何も見ないでお粥が作れる経験値もありません。
数年前、ためしてガッテンで紹介されていたお粥の炊き方をメモした手帳を片手に、お粥に挑戦です。
京都のお粥(4人分)
米 1合 (研いだ後20分ざる上げ)
水 1リットル
差し湯 100ml
【1.鍋で水を強火で沸騰させ、米を入れてやさしく混ぜる。
※3分たつ前に吹きこぼれそうになったら火を少し弱める。】
と、メモしてありました。
お米を研ぎ、ざるに濡れ布巾をかけて20分。
その間に別のことをやっていたら、気がついたら20分たっていました。
水を1リットル沸かしてお米を入れるまでに、結局40分かかっていました。大丈夫かお米。
【2.米が鍋の中で片寄ってきたら、混ぜる。】
とメモしてあるので、いつ片寄るかな?とずっと眺めている訳にもいかないのと、お湯が白濁して片寄っているのかどうかよくわからなかったので、時々混ぜてみました。
【3.┗ 入れて3分後、強めの中火】
とメモしてあります。
何だよ「┗」って。
おそらく、何かを省略するつもりで書いたのであろう過去の自分を恨みつつ、強めの中火にして蓋をしました。
蓋をするタイミングがメモされていなかったのですが、お米を炊くのに蓋をしないことはないだろうと思って蓋をしました。
何が起こるでしょう。
そうです。
吹きこぼれます。
ああっ、っと思ってから火を消して蓋を開けましたが、時すでに遅し。
お湯を少し足して、蓋をするのをやめてみました。
【4.┗ 11分後、お湯を入れて混ぜる】
とメモしてあったので、3分たってから腕時計のストップウォッチをセットし直して、11分待つ間にほかのことをあれこれ──
している間に何が起こるでしょう。
そうです。
タイマーをセットしたのではなく、ストップウォッチをスタートしただけですから、あっ、っと思った時には13分が過ぎていました。
おいおい。
差し湯用の 100ml 用意してないじゃん!
電気ケトルに一応用意しておいた水、約600m。ボールに水を分けてだいたい100mlだけ残し、ケトルのスイッチを入れます。
だいたい温まったらいいだろうと、お湯を入れて混ぜたときには15分が過ぎていました。
【5.┗ 15分後、鍋肌をなでるように混ぜ、火を消し、ふたをして3~5分蒸らす。
※粘りの少ない米で炊いた方が〇】
メモはここまでです。
ストップウォッチをセットし直します。
蓋をするタイミングがここで現れたので、ずっと蓋をしないで炊いてよかったのかもしれません。
今度はきちんと15分で、鍋肌をなでようとしてみたら、ところどころお米が鍋肌に引っ付いてしまっていて、なできれませんでした。
焦げる直前だったようです。
底はもっと引っ付いてしまっていましたが、無理にかき混ぜるのはよすことにして、炊けるようにたけた部分だけを、そっとお茶碗に盛ることにします。
メモの通りにはいきませんでしたが、それでもそれらしいしっかりとしたお粥になってくれたので良かったです。
がっかりな茶わん蒸し
茶わん蒸しのレシピのメモが、お粥のメモを書いた手帳にありました。
茶わん蒸し(4人分)
卵 2個
塩 小さじ1/2
薄口しょうゆ 小さじ1/2
だし汁 卵の量の3倍(300~400cc)
茶わん蒸し用の器に何 cc 入るかを確認したら、容量がだいたい200ccでした。
800ccの卵液が必要なようです。そのために、
卵 4個(計量カップで計ってぴったり200cc)
お湯 600cc
根昆布だし(液体だしの素)10cc
濃い口しょうゆ(家に薄口はない)15cc
卵以外を混ぜて味見をしたら、少し味気なく、合わせ忘れていた
塩 小さじ1/2
を加えて混ぜると、それらしい感じになりました。
卵を溶いてゆっくり混ぜ合わせ、もう一度味見。
うん。たぶん、大丈夫。
ざるで濾して器に分けます。
液体だしの素としょうゆの体積で800ccをオーバーしてしまう気がしましたが、濾してはじいた卵白の分か、余ることなく4つの器に分け切りました。
器4つを並べられる蒸し器がないので、大鍋にハンドタオルを敷き(自分でもなんの効果があるのか不明。気分です)、お湯を 1㎝ 程度はって蒸かしておいた、「なんちゃって蒸し器」に器を並べます。
【最初の30秒くらいはふたをして強火で蒸す。中に蒸気をこもらせ、茶わんを温める】
手帳の通りに強火で30秒。
強火弱くらいに火を弱め、ふたにすき間ができるように傾けます。
【すき間から湯気がふわーっと立つ状態がちょうど良い加減】
らしいので、湯気を見ながら「すが入る」のが不安で、結局火を中火に弱めて15分。
ふたを開け、固まったか確認するために竹串をさしてみると、3つは固まっていそうな感じなのに、ひとつが全然固まっていません。
左下のひとつです。
どうやら、ふたについた水滴がこの器の卵液の上に全部垂れていたのではないかと想像します。
蒸す前の卵液はもっと濃い色合いで、しょうゆを入れすぎて茶色い茶碗蒸しになってしまうかと心配したのですが、火が入ったらきれいな薄い黄色になっていて一安心。
弱火でこのままもう10分ほど様子を見ることにしました。
10分後。
竹串が泳ぎました。
変わらずまったく固まっていませんでした。
ほかの3つを蒸らしすぎて「すが入る」のは嫌なので、3つを先に取り出し、一つだけ蒸らし直すことに。
お鍋のお湯がなくなりかけていたので、お湯を追加して、弱火でふたをずらしてすき間を作らずに、ぴたりと閉じることにしました。
5分程度でしょうか。
今度はなんとか固まってくれました。
よしよし。
器に蓋をして食卓に出したので、ふたを開けたツレが嬉しそうに、「茶わん蒸しだ」と言ってくれたのが嬉しかったです。
味も大丈夫だったようです。
ところで、茶わん蒸しでひとり200ccって、結構ボリューム満点なんですね。
考えてみたら、ひとり分に卵1個入っていますから、食べ応えがあって当然です。
器が本当は、茶わん蒸し用ではなかったのかもしれません。
「つい具を探しちゃうよ」
とツレに言われましたが、そうですとも、具が入っていない「がっかりな茶わん蒸し」なのでした。
茶わん蒸しの具にできそうな材料が思いつかなかったのと、実家で母親がよく作ってくれた茶わん蒸しには具が入っておらず、入れてあっても、みつ葉くらいだった影響か、自分は具のない茶わん蒸しが好きで、具を入れるところまで気が回りませんでした。
がっかりですみませんねえ。
味はおいしく出来たようだったので、よかったよかった。
即席みそ汁
ガスコンロのくちが、お粥と茶碗蒸しのお鍋でふさがっているので、お湯を注ぐだけの即席みそ汁を用意します。
即席みそ汁。レンチン編(4人分)
にんじん 1本
もやし 1/2袋
お味噌汁の具(という商品名の海藻類)
だしの素
味噌
1.にんじんを細切りにして、レンジで野菜が蒸かせる容器に入れます。
容器は2重になっているので、底の容器に水を入れます。
容器のふたには「にんじん2分」と解説があったので、レンジに2分かけます。
まだナマでした。もう2分かけます。
2.今度はきちんとにんじんに火が通ったので、お椀によそい、もやしを耐熱容器に入れてレンジにかけます。
容器のふたには「もやし1分」と解説があったので、2分かけました。
3.お椀にもやしもよそいます。
お味噌汁の具(わかめ、とろろ昆布、ふのり、あおさが入った優れもの)、だしの素、味噌を器に適量入れて、あとはお湯を注ぐだけです。
4.お椀にお湯を注ぎ、レンジにかけた容器の底に残っていた汁を分けて入れ、軽くお味噌をといでいただきます。
お酒を飲む人(こぎ父(ツレ・こーぎーの父))の分は、お酒の後に。
はだかのお椀に野菜を入れると、結構たくさん入ってしまい、ボリューム満点のお味噌汁になりました。
玉ねぎサラダ
ガスを使わずに作って食べられるサラダを作ります。
特大の玉ねぎがひとつ残っていたので、玉ねぎサラダにすることにします。
玉ねぎサラダ(山盛り)
玉ねぎ 特大1個
キャベツ 10cm強の玉1個
ツナ缶 70gを2缶
1.特大玉ねぎを縦半分に切り、繊維を切る向きでスライサーで薄切りにします。
2.キャベツを千切りにします。
3.千切りキャベツとツナ缶、スライス玉ねぎを合わせ、よく混ぜます。
おしまいです。
直径20㎝の深型ボールにまんぱんのサラダが出来上がりました。
ボリューム満点です。
盛り切れる器がないので、ボールのまま、食卓に出しました。
そんな日もあるさ、ということで。
お粥もよそっていただきます。
サラダのおかわりは自由です。
お腹を休める控えめな献立のつもりが、出来上がったらどれもボリューム満点。
だから食べ過ぎてしまうんだよ……
「足りないよりも、たくさんあった方がいい」
と言ってくれるツレの言葉に、また今日も甘えてしまいます。
今日も腹10分目のごはんになりました。
ごちそうさまでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。