頂き物の里芋を、茹でて潰してこねて丸めて焼いて餡を絡めました。
ねっとりとした里芋が、ふわふわで口の中でとろけていく感じ。
モチッとしているのに、とろけていく。
どんな表現が一番合うのでしょう。
どれも正解なようでつまりは、とってもおいしくできたってことです。
皆さんからの評判もよろしゅうて、こぎ母(81)も、「パクパク食べれちゃうね」とモリモリ食べてくださいました。
どや。(やったね)
里芋のお餅
里芋 食べたいくらい(4人で皮付き250gくらい)
塩 小さじ1/3くらい
片栗粉 つなぎ用:小さじ2くらい
ごま油 ちょろちょろちょろ
あん用:小さじ1くらい
<あん(タレ)>
液体昆布だしの素 小さじ1/2くらい
水 80mlくらい
みりん 小さじ1くらい
しょう油 大さじ1くらい
山椒 お好みで
分量はすべてフィーリング。
目分量で作ったので、参考にしてはいけませんよ。(いつかまた作ろうと思った時のらっこへ)
らっこ、里芋のお餅?おやき?コロッケを作る
1.里芋を洗い、やわらかく茹でて皮をむき、潰します。
2.塩と片栗粉を加えて柔らかくなるように練り、小判形に成形したらフライパンで色よく両面焼き、お皿に取りよけます。
3.フライパンであん(タレ)を煮詰めてとろみをつけたら、焼いた里芋をフライパンに戻し、あんとよく絡めて出来上がりです。
「いただきます」
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里芋の下ごしらえ?
よく洗うことでしょうか。
こぎ叔父さん(ツレ・こーぎーの叔父さん)から頂いた里芋です。
4人で食べるのに、ひとり2個弱のつもりで、大きいのを選びました。
屋外の水道でじゃぶじゃぶ洗い、ボールごと重さを計ったら、ちょうど300g。
さっそく茹でようと小鍋に入れたら、小鍋より里芋の方が大きかった、の図です。
お鍋を変えて一安心。
水で満たし、火にかけます。
水に浮いた里芋の毛が見えるので、もう一度洗った方がいいのかと思いこそすれ、そのまま茹でました。(雑)
茹でている間に、あん(タレ)を準備しておきます。
ボールに、だしの素とみりんとしょう油と水を入れて混ぜて、味見。
しょう油を増やして味見。
みりんも入れましたが、甘めではなくしょっぱめにしてみました。
あん(タレ)の正解がわからないので、なんとなくです。
里芋が煮えたかどうかは、竹串を刺してみて確認します。
中までやわらかくなっているかな?
沸騰してから5分ではまだ固く、10分たったら、小ぶりなものはやわらかく煮えていました。
煮えた小芋から取り出して皮をむきます。
熱いです。
らっこは手がかゆくならないように、作業用の手袋をしてむきました。
それでも熱い。
熱いですが、よく茹で上がったのか、皮は難なくツルンとむけます。
熱いですが。
ボールに入れてマッシャーで潰します。
うにゅにゅにゅ。
やわらかく茹でられました。
茹でる前に、里芋の胴体に切れ目を入れておくと、もっとむきやすかったと思うのですが、単純に忘れていました。
それでもテュルンとむけている様子が伝わるでしょうか。
先の細くなっている固い部分は包丁で切り落とし、手袋についた里芋の毛か土が里芋にもついてしまうので、さっと水で洗ってから潰しました。
先に皮をむいてから茹でればよかったのでしょうか。
何らかの違いや、味に与える影響はあるのでしょうけど、そこまで繊細にはなれないらっこです。
里芋初心者のらっこは、思いついた方法で作るだけです。
潰してみると、案外ところどころに固い部分が残っていました。
試しにかじってみると、固いですが、食べられないことはないんですね。
あまり気にせず潰しました。
ヘラに持ち替えて、塩小さじ1/3くらいと、片栗粉を小さじ2くらい加えて混ぜ混ぜ。
マッシャーであらかた潰したつもりになっていただけで、固いところが随分残っていることに気がつきましたが、だいたいでいいかな?(雑)
原型がわからなくなるくらいに(一部を除く)まとまってきたので、えいやえいやとやわらかくなるように練りました。(一部を除く)
手のひらで小判形に形を整えて、フライパンに並べます。
形が歪なのは、手袋が乾いてべとついたのと、潰しきらずに固いままで仕上げた里芋のおかげです。
手袋は、軽く濡らしながら里芋を握ると、手袋につきにくくなって、形が整えやすくなりました。
フライパンに無理なく並べられるだけ並べ、ごま油を鍋肌から回しかけて火にかけます。
最初は中火。
油が全体にいきわたるようにと思ったものの、油をしく前に里芋をフライパンにのせてしまったせいでしょう。
里芋の底が、フライパンにくっついてしまっている。(ヤベ)
パチパチと油が跳ねる音が小さくなったら火を弱め、ひとまず焼き色がつくのを待ちました。
火をつけてから10分程。こびり付いた部分もそっとひっくり返して、テフロンのフライパンに助けられました。
もう少し焼き色が欲しい気がしたので、とろ火状態だった火力を中火に強め、ごま油も再び鍋肌から回しかけて焼き色がつくのを待ちました。
ひっくり返してから3分。
もう少し焼けてもいい気がしつつ、こんなものかしらと、いったんお皿に取りよけます。
残りの里芋も形を整え、今度はフライパンに先に油をしいて、最初からずっと中火で焼き色を付けます。
小判形に整えているつもりでしたが、後から写真で見るとたまらなく歪です。
い・び・つ。
まあいいけど。
中火で焼き始めたら、5分でこんがり焼き色が付きました。
このくらい焼けていた方が美味しそうですね。
裏は3分で火を止め、お皿に取りました。
ちょっとちょっと。
これだけでもなんだか美味しそうじゃありませんか。
つまみ食いをしたかったのですが、ここはじっと我慢。
1回目は火が弱すぎたのですね。
空になったフライパン。
油は拭くほど残っていなかったので、そのままで。
ボールに用意しておいたあんの素を流し入れて煮詰めます。
沸騰してきたら、みりんのアルコールも飛んでOKかな?とか思っていたら、らっこが今使っているのは「みりん風調味料」で、煮立たせなくてもよかったかな?と後で思いましたが、まあいいです。
いったん火を止めて、片栗粉を小さじ1程度、小さじ2程度の水で溶いたものを加えてよく混ぜ、再び火にかけてとろみをつけます。
水溶き片栗粉は、先に用意しておいて、片栗粉に水をしっかり馴染ませた方がいいと思います。
この時は忘れていて、加える直前に水で溶きましたが、とろみはちゃんとつきました。
煮立たせすぎたのでしょうか。
ヘラで文字が書けるくらいに、とろみがつきました。
しょう油が焦げる前に火を止めて、焼いた里芋をフライパンに戻します。
焼く時は2回に分けて、あんに絡めるときは1回で?
ちょっと無理がありました。
里芋を崩さないようにそうッと混ぜます。
形はもはやなんでもない。
最初から歪でよかったみたいです。
味が染みるか不安で、もう一度煮立たせました。
火をつけると、10秒もしないうちにぐつぐつぐつぐつ。
もういいかな?
お皿に取ります。
平らなお皿に並べればよかったかしら?
フライパンに残ったあんも、全部かけました。
よく焼き色がついておいしそうなのは、こぎ母、こぎ父、ツレの小皿に、らっこは薄焼きのをお皿に。
形が絶妙に微妙過ぎて、マックのチキンナゲットに見えなくもありません。
試しにお箸で半分にしてみると?
想像以上にやわらかく、お箸ですんなり割れました。
味が付いているのは表面だけで、中は里芋のまんまなんですね。
お皿の余白が寂しかったので、お昼に作ったビビンバ(ビビンパ?)の残りのホウレン草ともやしとにんじんに登場してもらいました。
「いただきます」
おお。
おいしいじゃないですか。
最近お気に入りの山椒もかけて食べてみました。
コショウじゃないよ。山椒だよ。
合う!
おいしい~。
よく出来ました。(自画自賛)
里芋のお餅?おやき?コロッケの余談
「これは何かな?」
小判形の謎の何かを見て何かとたずねられたらっこは、
「里芋です」
と答えました。
実際、らっこも何かよくわからないで作ったんですよね。
なんて言うんでしょう?
「おやき」のつもりで作り始めたのですが、調べてみたら、おやきは具材を小麦粉で包んで焼いたもののことを言うようで、それならこの里芋はおやきではなさそうです。
見た目のイメージはコロッケですが、揚げていないし、パン粉もついていませんから、里芋コロッケとは言い難い。
そこで「里芋餅」ということにしました。
作ってみてから、同じようなレシピを発見。
なんだ。やっぱりあるんだ。
里芋餅で、どうやらよさそうだということと、そちらには、簡単、とか、ささっと作れる、みたいに書いてありました。
いやいや?
簡単に作れるのは、たぶん一度に作る量が少ない時でしょうねえ。
と、何かを分かった気になって「簡単じゃなかったわい」とぼやきたくなったらっこです。
心に余裕がありませんねえ。
簡単に作れる人にとっては、簡単に作れてしまうんでしょうに。
最後にフライパンであんを絡めながら、「茹でてあんだけ絡めてもよかったんじゃないか?」と思ったのですが、たぶん、たぶんですよ?
一度茹でたのを潰して焼いたからこそ味わえるであろう、あのねっとり感。
ふわふわして里芋の味も感じられつつ、表面に絡んだあんでしっかりしょう油味も感じられる。
よく煮ただけの、やわらかい里芋もおいしいけれど、ふわふわとろとろしたこの食感は、潰さないときっと得られなかったであろう。
と、考えることにしました。
ツレがぺろりと4枚。残りも3枚ずつみんなで食べられて、満足満足。
食事が美味しく食べられるって、ほんと、ありがたいことですね。
こぎ叔父さん。おいしくいただきました。
ごちそうさまでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。