らっこです。
ある日の夕食後です。
お腹がいっぱいになったこぎ母に、
ツレが干し柿をすすめました。
こーぎー家の皆さんは、干し柿が大好き。
シーズン中には、できるだけ切らさないように買い置きしています。
普段でしたら、ごはんの後の干し柿はペロリと1個食べるこぎ母ですが、よほどお腹がいっぱいだったのでしょうか。
半分でいいとのリクエスト。
「半分?1個食べられるよ」
こぎ父にすすめられ、
「これならどう?小さいよ?」
ツレにすすめられ、結局半分にしていない、丸ごと1個の干し柿を受け取りました。
ツレもらっこも、干し柿を食べるときにはパクリとかじりついていますが、こぎ母はいつも、二つか三つに割いて食べています。
(あれ?こぎ父はどう食べてたっけ?)
半分に割いた干し柿を食べて、
食べて、
しばらくぼーっとしていました。
何かに気がついたこぎ母。
何も持っていない両手を見つめて、はっと驚いていました。
キョロキョロと、目線がテーブルの上を泳ぎました。
小皿にもなる箸置きの上で止まった目線。
干し柿のヘタです。
そろりそろりと右手を伸ばし、干し柿のヘタをつまんで持ち上げると、
あ~あ。
全部食べちゃった。
ヘタだけになった干し柿を見て、
あ~あ
って顔に書いてありました。
食べる前は本当に、半分だけ食べるつもりだったようです。
全部食べちゃったんですね。
好きだから。
あとどのくらい、好きなものを食べて過ごせるでしょうね。
腹八分目という概念は、こーぎー家にはありません。
今年から、干し柿は冷蔵保存するようになりました。
どうぞ、まるごと1個食べてください。