郵便局に行って帰ってきたツレが、
「野菜をゲットしてきたよ」
と言って、笑顔でキャベツ2つとタケノコを2本見せてくれました。
一瞬、誰かにもらったのかしら?と思ってしまったらっこでしたが、
郵便局の前にある、農家の直売所からゲット、買って来てくれたようです。
キャベツは冷蔵庫にしまい、鮮度が命だというタケノコはさっそく茹でることに。
「タケノコをさ、(旬の今のうちに)もう1度くらい食べたいと思っていたんだよ」
と話すツレにどうやって食べたいかをきくと、
「刺身でしょ~」
とのこと。
アク抜きをして刻んでマヨネーズ醤油で食べたいそうです。
茹でて切るだけね。
らっこ、34歳。初めてのタケノコ茹でに挑戦です。
ちなみに、初めてタケノコを焼いたお話はこちらです。
タケノコのアク抜き
タケノコ あるくらい
米のとぎ汁 たっぷり(鍋に入れたタケノコがひたるくらい)
米のとぎ汁でタケノコを茹で、そのまま鍋で冷ましてアクを抜くのだそうです。
タケノコに恵まれたというのは当然あると思いますが、初めての割にはおいしく茹でられたんじゃないかと思います。
今までは、茹でたことがなかったという理由で手を出すことのなかったタケノコですが、これならまたやってみてもいいんじゃないかと、単純ならっこはそう思えました。
らっこ、タケノコのアク抜きをする
ツレが買って来てくれたタケノコです。
小ぶりなのが2つ合わさって260円。
ビニール袋の内側が汗をかいてしまっていますが、たぶん、たぶん、その日のうちに掘ったタケノコだと思います。
お刺身で食べるために、茹でてアク抜きをします。
皮つきの状態で茹でるのが一般的だったりしますでしょうか。
らっこが最初に見つけたレシピでは、皮をむいてから茹でていました。
らっこはむいてから茹でました。
米ぬかや重曹や大根おろしなど、アク抜きの方法はいろいろあるそうですが、らっこには米のとぎ汁が一番手軽そうです。
袋から取り出しました。
タケノコって、ふんわりとやわらかいんですね。
皮をむきます。
どこまでむいたらいいのか、悩みながらむいています。
どうやら、2~3枚だけむいて、皮が付いた状態で茹でることで、旨味・風味を逃がさないだとか、ゆっくり茹でられてアクがよく抜けるとか、インターネットではいろんな情報にも悩まされます。
自分にとってのお気に入りのやり方を見つけられればいいのかと思います。
風味は逃さないけどアクはよく抜けるという反対のことが同時に起こっているじゃんな説明では、らっこの頭は混乱するだけです。
茹でずに皮をむいて、すっかり刻んでから、大根おろし汁に浸すというアク抜きの方法もあるようなので、尚更混乱。
だいじょうぶだあ。
むいて茹でてもおいしく食べられたから。
茹で方も迷うけど、むき方も迷うのよね。
どこまでむくの??
こんなんなるまでむいてみました。
先端部分は、先に切り落とすんだったかしら??
2本とも皮をむきました。
表面に産毛が残っているので、いったん洗いました。
びわや桃の産毛のように、洗ったら取れるものではありませんでした。
まあ、いいか。
先端のとんがりは、産毛だらけですし、皮が巻き巻きなったようにしか見えません。
食べられる部分ではなさそうです。
先端は切り落とし、根元の切り口表面と側面の赤紫色のブツブツもそぎ落としました。
お米研ぎはこぎ母の担当なのですが、「とぎ汁が欲しい」という理由で、この日はらっこがお米を研ぎました。
鍋にタケノコを入れて、タケノコが沈みきるくらいまでとぎ汁を注ぎます。
とぎ汁を入れるとプカプカ浮かんでくるので、単純に鍋にたっぷり注ぎました。
火にかけて、タケノコを茹でていきます。
沸騰したら、噴きこぼれないように火力を調整します。
かるく沸騰し続けています。
根元に竹串が刺さるようになるまで茹でればいいのだそうですが、初めてでよくわかりません。
30分だとか1時間だとか。
途中(沸騰後20分位かな?)、ゆで汁が減るので差し湯をしていたのですが、おとしぶたもしてみました。
アルミホイルでですけれど。
お湯に浸っていないと、あれこれ都合が悪いそうなのですが、理由はなんて書いてあったのか忘れました。
大きさの合う平皿なんかを使うと、重さでタケノコが浮かぶのを防げるみたいです。
まあ、最初から落としブタをして茹でればよかったんでしょうね。
うん。
それとも、お鍋のふたをして、あるいはふたをずらして置いて茹でればよかったのですかね?
どちらもすれば、時間も短縮できたのかしら?
鍋のふたはせず、途中からアルミホイルの落としブタで、火にかけてから1時間。
太い方のタケノコの根元に、竹串がささりました。
茹で上がったようです。
すぐには取り出さず、鍋に入れたまま冷ますのだそうです。
加熱をすることで、タケノコがアクを作り出すことを止めさせて、ゆで汁(水)に浸していることで、アクが茹で汁に溶けだしていくとかどうとか。
経験値がゼロなので、何が本当かさっぱりですが、大鍋でたっぷりの水で茹でるだけでもアクは抜けるとかどうとか。
ぇえっえっ?
らっこの混乱は続きます。
むむむ。
ゆで汁が減りすぎて、たけのこが浸らなくなっていたんですよね。
そこで、お湯をかぶるまで足しました……
ふふう。
アクが抜けてくれればいいのさ……
1時間30分程で、夕飯の時間になりました。
タケノコはどうかというと、まだ、冷め切っていませんでした。
茹でるのに使ったお鍋は、保温性が高いらしいから時間がかかるのでしょうが、まだ温かかったものの、お腹がすきました。
食べましょう。
(追記)
鍋のまま一晩置いて冷ますくらい時間をかけて、ようやくアク抜きになるとか。
冷ます時間が足りないと、えぐみが強かったりすることもあるそうです。
こーぎーが、タケノコを切ってくれる
段取りの悪かったらっこは支度が追い付かず、ツレ(こーぎー)が刻んでくれることに。
鍋から取り出して、水でよく洗います。
とぎ汁から出た白いでんぷん質でしょうか?
ぬめッとしていた表面を洗い流しました。
茹でても表面の産毛は残っていましたが、やわらかそうだったので見なかったことに……
まずは縦半分に切って、
平らになった面を下にしておいたところで、
半月切りにしていきます。
穂先まで全部輪切り状です。
お皿によそいます。
小皿2枚に、大きめのと小さめのと、半分ずつよそい、こぎ母とこぎ父の分と、ツレとらっこの分と、ふたり分ずつです。
こぎ母に、「たくあんかと思った」と言わせたタケノコのお刺身の完成です。
「いただきます」
こぎ父とこぎ母は、更に小皿に取り分けて食べていましたが、ツレとらっこはそのままいただこうかしら。
「食べやすいように、しょう油をかけてしまってもいい?」
とツレにきかれたので、
「どうぞどうぞ」
と、おしょう油をかけてもらいました。
あらまあ。
おいしそうですよ。
「マヨネーズもかけていい?」
わさび醤油で食べたいらっこですが、ツレはマヨネーズ醤油で食べるのが一番だと言います。
「自分で食べる分だけかけてください」
らっこは冷たい一言を放ち、ツレは「それなら……」
「先の方にかけておこう」
と言いながら、うにゅうにゅとマヨネーズを絞り出しました。
らっこが写真を撮ると、
「え?写真撮るの?撮るならきれいにかけたのに。先に言ってよ~」
と言いながら、
きれいに(?)かけ直してくれました。
きれいに・・・?(笑)
こぎ父も、タケノコをたくあんと間違えたこぎ母も、おいしいと言って食べてくれました。
らっこはしょう油だけかけたタケノコから食べましたが、おいしかったです。
何日か前にスーパーで、水煮のタケノコを買ってもらって食べていました。
今回と同じく、お刺身にして食べたのですが、正直、タケノコではあったけれどもおいしくは食べられませんでした。
えぐみが強かったのと、ペチャっとした感じで水っぽかったのです。
「水煮で買ったタケノコは、おいしかったですけど、調理用なんでしょうね?お刺身で食べるものじゃないんでしょう。焼いたタケノコの方がおいしかったですね」
なんて会話をツレとしたのですが、その時食べた水煮と比べてしまいました。
えぐみと言いますか、渋いような苦いような、舌がひりひりするような感覚も少なくて、やわらかくって、茹でているけどペチャっとはしていなく、それでもみずみずしさは感じられるような。
つまりはおいしかったということです。
不覚だったのは、冷蔵庫からチューブのわさびを出し忘れていて、出すのがめんどくさいというどうしようもない理由で、ツレが絞り出してくれたマヨネーズ付きのタケノコも食べてみたんですね。
そしらたあらまあ。
おいしいんです。
タケノコの渋さが和らぐのでしょうか。
「せっかくのタケノコにマヨネーズをかけて食べるなんて、もったいない!」
なんてツレに言ったこともあったらっこでしたが、
「なんてこった……不覚だあ……」
とつぶやきながら、おしょう油のかかったタケノコにマヨネーズを付けながら食べたらっこでした。
「ほらっ!おいしいでしょう?」
とツレに言われて、
「はい。マヨネーズ醤油、合いますね」
と降伏したらっこでした。
おいしいタケノコをありがとうございます。
どんな調理法であれ、「このくらいなららっこでもできるかな?また食べたいな」と思えたのが一番の収穫です。
料亭の料理を作っているわけではありませんからね。
家庭料理に正解も不正解も求めません。
おいしく食べられたらそれでいいんです。
自分であれこれ試しながら食べ方、茹で方、アク抜きの方法など、いろいろ試して経験値を積んでいけたらと思います。
タケノコ?筍?たけのこ?竹の子?
今日も今日とてタケノコご飯が食べたいぞ。
また、食べる機会があってもお刺身かな……?
ごちそうさまでした。
読んでくださり、ありがとうございます。