「刻んだオクラに水を入れるだけで、ネバネバが増えて体にいいらしいよ」
ツレが裏技らしい食べ方を教えてくれたのですが、水とか言われてもよくわかりません。
ネバネバ?溶け出るの?増えるの?なに?どういうこと?
裏技がのみこめないらっこに、ためしてガッテンで紹介されていたのだと、NHKのサイトでツレが調べ直してくれたので、作ってみました。
ガッテン流のねばねばオクラ。
こーぎー&らっこバージョンです。
ねばねばオクラ
オクラ 5本
水 大さじ2くらい
作り方:
水洗いした生のオクラをみじん切りにして、水を加えて1分ほどよくかき混ぜると、粘りが出てきてねばねばオクラができあがる――というのがガッテン流です。
オクラのねばねばは、水溶性の食物繊維が水に溶けだして増えるのだそうです。(こーぎー調べ)
こーぎー流ねばねばオクラ
ガッテン流とはちょいちょい違いがありますが、こーぎーが教えてくれたオクラをおいしく食べる食べ方です。
オクラを5本、水洗いします。
ツレは最初
「生のオクラを刻んで水を加えておくだけ」
みたいなことを言ってていたのですが、調べてくれたところによると、水を加えてかき混ぜるのだそうです。
「ん?かき混ぜないといけないんですか?」
面倒くさそうに聞いたつもりはありませんが、水に浸けておくだけでは裏技にはならなさそうです。
サイトには、切り方がみじん切りにすると書いてあったので
「みじん切りですか?細かくするの?小口切りじゃなくて?」
ツレに尋ねると
「食感があった方がおいしいだろうから、小口切りでいいんじゃないの?」
ということで、こーぎー流の小口切りバージョンです。
オクラを小口切りにして、かき混ぜやすい深皿に入れます。
ガッテン流は、ナマのオクラをそのまま刻むようなのですが、オクラを手に持ったとき、チクチクと表面の産毛が痛いくらい指先に刺さったので、板ずりをして、表面のトゲトゲが多少やわらいだところで小口切りにしました。
板ずりの後に塩は、軽く洗い流してから刻んでいます。
ここまではよくあるオクラの食べ方かと思いますが、ここに水を加えるわけです。
水の量は、オクラ5本に対して大さじ2が目安だそうです。
粘りが少ない場合には、水も減らすといいそうです。
粘りの多い少ないの違いがイマイチまだよくわからないぞ。
小口切りにしている間、包丁にオクラが粘りついていたので、粘りは少なくないだろうと判断し、水は大さじ2杯加えました。
器の底にたまった水が見えますでしょうか。
一瞬、え?こんなに入れるの?と入れてから不安になりましたが、まあまあ。
お箸を使って1分ばかり、まぜまぜまぜまぜ~とかき混ぜます。
お箸にオクラが刺さってしまうのはご愛嬌。
1分は長いかと思ったものの、かき混ぜながら徐々にネバネバ感が増してくる様子を眺めていると、そんなに長くも感じませんでした。
小口切りにしてバラバラだったオクラが、こんな風にねばねばの液体でひとつの塊のようになりました。
出来上がりです。
「いただきます。」
冷奴やご飯の上にのせて、おしょう油をたらしていただきました。
なるほど。今まで食べていたオクラよりも粘りが強くなっていて食べ応えもあり、おいしいではないですか。
今までよりも粘りの強いオクラは、こぎ父にもこぎ母にも好評でした。
こういう食べ方、いいんじゃないかと思います。
===
こーぎー流で作ったオクラ、おいしかったのですが、おいしかったのですが(2回言う)らっこには、ナマのオクラが少々かたくて食べにくいように感じました。
「生で刻んでいるからか、やっぱりちょっとかたいですね」
と食べた感想を言ったら
「そう?かたい?そんな気にならないけどなあ」
と、ツレもこぎ父もらっこが感じた食べにくさは感じなかったようでした。
それなららっこ流で作ってみようと、オクラを茹でてから刻みました。
ガッテン流からどんどん離れていきます。
らっこ流ねばねばオクラ
らっこ流のねばねばオクラは、オクラを軽く湯通しします。
オクラを5本、水洗いしたらまな板の上に並べます。
塩をパラパラと振りかけ、板ずりをします。
ガッテン流にはこの工程はありません。
触ったオクラがチクチクとして痛かったので、板ずりをしました。
5本まとめて板ずりしようとしたものの、チクチクが痛くて手に力が籠められません。
小指と薬指がオクラから逃げています。
丁寧に1本ずつ、まな板でコロコロと転がすようにすることで、産毛のチクチク感が和らぐようにします。
ヘタはかたいので切り落とし、額の部分もぐるりと1周むきます。
小鍋にお湯を沸かします。
板ずりした時の塩を付けたまま、熱湯にさっとくぐらせます。
オクラの色が緑鮮やかになるまで。
およそ20秒で水に取りました。
お湯は、鍋底に気泡が付くようになった程度だったので、沸騰直前といったところでしょうか。
この時はブクブクと大きな泡が立つくらいまでは沸かさなかったので、温度や湯量、オクラの量で茹で時間は調節が必要だと思います。
湯通しせずに生で作るのが前提のねばねばオクラなので、茹で過ぎには注意します。
湯通ししたオクラです。
やっぱり見た目もきれいですし、やわらかくなっていて食べやすそうです。
肉眼だと、はっきりと緑が鮮やかになったように感じたのですが、写真を並べるとそれほど違いが無い気がしてならない……
らっこです……
オクラを小口切りにすると、包丁に粘りつくねばねば感がありました。
ねばねばが強いオクラだったのか、茹でたことでねばねばが増したのかどうかは、わかりません。
器に移して水を加えて、
1分程かき混ぜます。
ぐるぐるぐるぐるぐる~。
生で刻んで作った時よりも、ネバネバ感がアップしているように感じるのはらっこだけでしょうか。
オクラとかねばねばよりも、水が多かったのか、オクラが小さかったのかとか考えましたが、よくわかりません!
せっかくなので、削り節をかけていただきました。
出来上がりです。
らっこ、ねばねばオクラでオクラうどんを作る
さっそく、ね~ばね~ばに出来上がったオクラを使って、オクラうどんを作ります。
うどんを用意します。
カップおうどんかよ!
そんな日もあるんだよ!
お湯を注いで3分待ったカップおうどんに、ねばねばオクラをかけます。
こぎ父が先に、こぎ母とご自分の分を取り分けてくださったのですが、削り節がほとんどなくなっていました。
おいしいよね!
オクラと削り節!
刻み置きしていたニラも加えてみました。
オクラのねばねば?ぬるぬる?が見えますでしょうか?
艶っつやして見えます。
「いただきます。」
生で刻んだオクラよりも、さっと茹でてやわらかくなったオクラを刻んでいるので、らっこには食べやすいやわらかさでした。
人によっては、やわらかすぎておいしくないと感じるかもしれません。
うどんにオクラの組み合わせだったため、こぎ母は、オクラを
「ごはんにかけて食べたいね。これはごはんで食べたいね」
と何度も言いながら、おいしそうに食べてくださっていました。
ガッテン流のねばねばオクラ
最後に、ためしてガッテンで紹介された食べ方に一番近い食べ方でも作ってみました。
この時はオクラは4本です。
1番右の大きく見えるオクラは10センチくらいあったかもしれません。
手で触っても産毛がやわらかくて痛くありません。
ガッテン流にならって、板ずりはしません。
かたいヘタと額をぐるりと切り落とします。
みじん切りにしていきます。
みじん切りにしやすいように、切り込みを何本か入れました。
やってから気が付くことですが、ヘタを残した状態でタテに切込みを入れてとがった先から刻んでいけば、最後にヘタと額の周りを残して楽にみじん切りができるんじゃなかろうかという想像です。
いつか覚えていてやる機会があれば試してみます。(いつかかよ)
どのくらいまで刻むかは、好みでいいのだと思います。
細かくなり過ぎず、大きすぎずのイメージでみじん切りにしました。
器に入れて、水を加えます。
オクラ4本で、水は大さじ1.5くらいにしました。
1分程かき混ぜます。
ガッテン流ではお箸でかき混ぜることになっているのですが、スプーンでかき混ぜました。
ぐるぐるぐるぐるぐる~っと。
ようこそねばねば。
小口切りにしたオクラよりも、みじん切りオクラの方がねばねばが強いように感じました。
スプーンですくうと、塊になったオクラがスプーンからなかなか落ちずにしばらくこらえて………
どろ~ん。
ねばっております。ねめっております。
完成です。
らっこの好みで削り節を振りかけました。
軽くかき混ぜてごはんにのせたら、
おしょう油をかけて、
「いただきます。」
オクラのねばねばが喉を通す過ぎていくときののど越し。
ねばねばオクラのネバネバ感は、みじん切りが一等賞でした。
最初はみじん切りにしないで小口切りにして食感を残したほうがいいんじゃないかというようなことを言っていたツレも、
「オクラみじん切り?みじん切りもまたいいねえ」
と納得のお味だったようです。
おいしかったです。
ごちそうさまでした。
うちのオクラ
オクラは夏の野菜、なんですね。
らっこは今まで、よく1年中スーパーに並んでいるオクラを目にしていたせいか、あまりオクラと夏のイメージが繋がっていませんでした。
夏と言えば、きゅうりとかトマトとかナスとかスイカ、枝豆やとうもろこしのイメージでした。
今年はオクラをよくいただいています。
ツレが庭の一画を畑にして、オクラを育ててくれているのです。
畑のオクラはこんな姿です。
見えますか?オクラ。
オクラですよ、オクラ。
ご自分で野菜作りをされているこぎ叔父さんに、夏になる前、初心者向きの育てやすい野菜を尋ねたところ
「黄色い花が咲いてきれいだから、オクラを育ててみたらどうだ。花がきれいだよ」
とすすめてくださり、ツレが種から育ててくれたのです。
もしも食べる分がたくさんとれなくても、花がきれいだから邪魔にもならないんじゃないか、そんなお話しだったような気がします。
途中、オクラの生育を心配したこぎ叔父さんから、ある程度育ったオクラを1株いただいていましたが、ほとんどはツレが種から育てたオクラです。
ツレもオクラを育てるのは初めてだったので、初めて収穫できるようになるまでは
「どこにオクラ(食べる部分)ができるんですか?」
「いやぁ、俺もどうできるのよくかわからない」
そんなことをツレと話していました。
ツレが育ててくれるまで、らっこ、オクラの向きって、
先端が下を向いているんだと思っていました。
ししとうかっ。
売られているオクラはちゃんと、先端が上を向くようにしてネットに入っているというのに、思い込みというのは恐ろしいです。
手で触れた時に、やわらかいオクラもあれば、産毛が信じられないくらいにかたくて刺のように指先に刺さることもあります。
痛っ!
と何度叫びそうになったことか。
何が違うから産毛がやわらかいのかかたいのか、調べたことが無いのでよくわかりませんが、食べた時に気にならないのは、板ずりをきちんとしているからかな?と想像しています。
今年の夏からは、イメージする夏の野菜にオクラが加わりました。
新鮮な野菜を食べさせてもらえること。
新鮮な野菜を食べてもらえること。
ついさっきまで、大地と繋がっていた野菜をいただくこと。
いろんな喜びを噛み締めています。
ありがとうございます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。