らっこ飯 暮らし

手延半田めん。極旨そうめんにスーパーで出会う|らっこ

手延半田めん手延べそうめんです。(パッケージ)

スーパーで見つけた半田めん。

夏はやっぱりそうめんかしら?と、いつもの乾麺売り場とは別のスペースに、そうめん・乾麺売り場が設けられ、そこに陳列されていたので手に取りました。

食べたことはなかったですし、最初は馴染みのある揖保乃糸を買おうと思っていました。

もらって食べてとてもおいしかった半田めん(うどん)を覚えていたので、「半田」というフレーズを見て勝手にこれは美味しいに違いないぞと、特売になっていた揖保乃糸よりも少し値段は高かったものの「多分これおいしいやつです」と適当にツレに言って(本当に適当に言った)買ってもらいました。

のりととろろ昆布をトッピングしたオカベの半生うどんです。
オカベの麺半田半生手延うどんをいただく|らっこ飯

株式会社オカベの、半生タイプの手延べうどんをいただきました。 こぎ父はご存じだったそうで、「あら?半田?有名なのだね?美味しそうだよ」とこぎ母に説明されていましたが、らっこ、まったく知りませんでした… ...

食べてびっくり。

 

おいしい!

なんだこれ……?

めちゃくちゃおいしいじゃないか……!

スーパーでこんなにおいしいおそうめんが買えるなんて……!!!

 

失礼極まりない感想で申し訳ないのですが、そんな風に思ったのでした。

 

表面はちゅるちゅるで舌触りのいいこと。

そうめんというには少し太いだけあってか腰があって歯ごたえはいいのに表面はちゅるちゅる。

おいしい、おいしいぞこれ!

らっこが茹でたのにこんなにおいしい!

 

おいしいと思ったのはらっこだけでなくて、こぎ父もこぎ母もツレも同じだったよう。

「おいしい!どこで買ったの?うどんじゃなくてそうめん?そうめんなの?」

こぎ父もこぎ母もありがたいことにリアクションがいいので、すぐにらっこと同じ感想らしいことがわかりました。

ツレは比較的黙っていつも通り食べていたので、たいしてお口に合わなかったのか、らっこが抱いた感動程はおいしく感じていないのかとも思いましたが、しばらく食べてひと言。

「これはおいしい」

うんうん。

らっこも同感です。

 

「これからはおそうめんはこれがいいんじゃない?揖保乃糸よりこっちの方がおいしいよ。もう、揖保乃糸は買わなくてもいいんじゃないか?」

こぎ父の口から、なかなかの爆弾発言が出ました。

らっこは細麺好きなので一応

「そんなこと言っても、やっぱりたまには食べ慣れた細いのが食べたくなるんじゃないですか?食べたくなりますよ?きっとね」

なんて言ってみました。

 

こぎ母が病気する前は、こぎ父が主に買い物をしてくださっていたのでして、スーパーのチラシを見て揖保乃糸が特売になると赤丸でチェックを入れ、特売日になると張り切って1年分か!?と疑うくらいまとめ買いをしていたこぎ父の、この気の変わりよう(笑)

らっこも口では「また食べたくなるでしょう」みたいに言ってみたものの、半田めんを咀嚼しながら思ったのは、わからなくはない、その気持ちわからなくもないけど、けどけど、こっちの方がおいしいかもな……(けどじゃないけど)。

揖保乃糸が比較できるほど食べ慣れた唯一のおそうめんだったというだけで、嫌いなわけじゃないですしむしろ好きなのですよ。

おいしくないと思ったことはないですし。

好きだったけど、もっと好きになりそうなおそうめんに出会ってしまったというだけです。

 

レッツ半田めん。

らっこがスーパーで出会った極旨半田めんを勝手にご紹介します。

手延半田めん手延べそうめんです。(パッケージ)

1袋300g入りで3人前。

4人で食べるには当然4人前用意しますね。

パッケージに書いてあるのは、

阿波特産

手延 半田めん

麺船が太く腰の強さと甘みのある

手延べそうめんです。

手延べ半田そうめんが4束です。

白くてきれいなまっすぐな麺。(そりゃそうだ)

どうやらそうめんらしいのですが、見た目の太さに感じるのはひやむぎっぽさ。

そうめんって書いてあるからそうめんだと思って買ったけど、太いしこれがそうめんか?

半田めんのおいしいお召し上がり方です。

袋の裏面の茹で時間を確認すると、そうめんなのに約5~6分だそう。

5~6分?!

そうめんって、1~2分で茹で上がるものだと思っていたので、茹で時間を見て少々動揺。

長くね?

こーぎー家でよく食べている信州の手折り蕎麦の茹で時間が6分なので、蕎麦並みの茹で時間のようです。

初めて食べた時はそれ以上気にしませんでしたが、後から気になって確認してみたところ、

 

そうめん:長径 1.3mm未満
ひやむぎ:長径 1.3mm以上1.7mm未満

と、決まっているそうです。(JAS)

それなら太さのある半田めんはやっぱり「ひやむぎ」だったのか?と思いきや、

「手延べめん」に関しては、長径1.7mm未満で「手延べひやむぎ」又は「手延べそうめん」とどちらで表示していいとのこと。

ん?やっぱりひやむぎ?なんて思ったら、

麺の太さで区分する日本農林規格(JAS)では、半田手延べそうめんは「ひやむぎ」に分類されるのですが、半田手延べそうめんの場合、江戸時代より続く伝統と麺文化の地域性が認められ、特別に「そうめん」と表記できることとなっています。

出典:半田手延べそうめん協同組合 半田手延べそうめんのご紹介(2020年8月29日利用)

国の規格では「ひやむぎ」になってしまう太さの麺でも、規格やら基準を作る以前から使われていた「半田そうめん」という名前・言い方を続けられるように「手延べめん」に関しては「そうめん」と表記してもいいようにと規格が整備されたようです。

半田手延べそうめん協同組合の説明文にある特別感は、らっこが確認した食品表示基準からは一切感じられませんでしたが、名乗る方々が特別だと感じていらっしゃるのなら、特別なのでしょう。

ひやむぎのような太さの手延べそうめんは、半田めん以外にないのかもしれません。想像ですけど。

参考:e-Govウェブサイト 食品表示基準
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=427M60000002010(2020年8月27日に利用)

 

すみません、脱線しました。

半田めんを茹でましょう。

大きな鍋にお湯をたっぷり沸かします。

お湯をたっぷり沸かしています。

パッケージ裏のおいしいお召し上がり方によると、

麺100gに対して水1ℓ以上が目安

だそうですから、4人前の400gを茹でるらっこは、そこそこたくさんのお湯が必要です。

上の写真はすでに沸騰していますが、4リットルのお湯を沸かすには時間がかかります。

お湯を沸かしている間に麺つゆを用意します。

普段は市販のめんつゆ(3倍濃縮)を使って一瞬で用意するのですが(初めて食べた時はそうでした)、せっかくおいしい麺だからと思い、自分で麺つゆも作ってみました。

とは言っても本格的に出汁から取ったり寝かせたりとかまでする気力も時間も気分もないので、簡単そうなレシピを見つけて作りました。

NHK みんなのきょうの料理のウェブサイトで紹介されていた、野崎洋光さんのレシピ

水 400ml
みりん 100ml
しょう油 100ml

に昆布・煮干し・削り節を加えて煮立たせるだけで作れるそうなのです。

昆布も煮干しも削り節も用意できないので、だしパック登場。(らっこ飯!)

水の入った小鍋とだしパックです。

水、だしパック、みりんとしょう油をすべて合わせて火にかけました。

めんつゆを作っています。

レシピによれば、中火にかけてひと煮立ちしたら火を止め、そのまま5分置いて削り節のうまみを引き出してからこして冷ますのだそうですが、だしパックの説明によると、強火で沸いたら弱火にして1~2分煮だしてから取り出すとか書いてあったので、弱火で2分煮立たせました。

めんつゆを作っています。

その後火を止めて5分たったらだしパックを取り出そうと思っていて、忘れて10分位放置してしまいました。

自作しためんつゆです。

舐めてみると、少々煮干しの苦みを感じるおつゆになりました。

でもちょっと安心しました。

ちゃんとめんつゆになってくれていて。(どれだけめんつゆ作っていないのか……)

氷を麺つゆに入れて味わう冷やしそうめんなどに使える濃いめのレシピのようでしたが、こーぎー家では温かいつゆに冷たい麺を浸して食べる方式なので、お湯で薄めて半分温麺で食べました。

氷を入れて食べてもらってもいいと思ったのですが(1年前はこぎ父が時々氷でお蕎麦を食べていました)みんなで温かいおつゆで食べました。

 

薬味も用意します。

庭で摘んだ紫蘇の葉です。

庭から摘んできた紫蘇の葉です。5枚以上10枚未満といったところでしょうか。

写真がまったく紫蘇らしく見えないアングルですみません。

もう少し大きく育った葉っぱは虫食いがあるため、少々小ぶりな葉っぱを摘んでいただきます。

刻んだ紫蘇の葉です。

食べやすいように細かい千切りにしておきます。

ねばねばオクラと納豆です。

ツレが庭で育ててくれているオクラ2~3本を生のままみじん切りにして、水を加えてよくかき混ぜて作るねばねばオクラと納豆。

ねばねばオクラ納豆です。

よく混ぜ合わせておきます。

 

麺を茹でます。

半田めんを茹でています。

沸騰したお湯に麺を入れてほぐします。

手延べめんの不揃いな麺です。

爪楊枝のような麺が1本ありました。

不揃いは手延べめんならではのようです。

半田めんを茹でています。

ときどきほぐすようにかき混ぜながら5分から6分。

 

 

麺は5分茹でたところで1本水に取り、茹で加減を確かめてみます。

まだ少しかたいかな?

お好みの加減に茹でればいいそうですから、自分で食べながら確認すればいいと思います。

 

温麺で食べる場合には、固めに茹で上げるのがおいしく食べる温麺のお約束だとは思います。

思いますが、こーぎー家ではあまり茹でて洗った後に温め直して食べることは少なくて(らっこが自分の分だけ温め直します)冷たい麺を温かいめんつゆにつけて食べるので、あまり固めにしないでしっかり茹であげます。

好みの加減でザルに移して、流水で洗ってしめるそうです。

冷水にとった半田めんです。

こーぎー家の流しは排水管が熱に弱いらしく、高温のお湯をそのまま流せないため、鍋からざるにあげた麺を冷水にとってから流水で洗います。

ザルを流しに置いてバサーンとゆで汁ごとぶちまけるというやつができないのです。

この、鍋から麺をザルに上げる作業が一瞬で、というわけにいかないため、どうしても時間がかかってしまいます。

1人前くらいならどうってことありませんが、量が多いとそれだけ時間もかかります。

らっこは、麺類を茹でるという作業に自信というのか確信のようなものを持てずにいます。

らっこが茹でた麺は『そこまで』のおいしさである、といった心持。

 

流水で洗ってぬめりを取ったら、ザルにあげて水気を切り、食べやすいように小分けにしながらザルに盛りつけます。

ざると茹でて洗った半田めんです。

麺を少しずつ手に取って、クルクル指に絡めながら丸めてザルにのせていきます。

1度だけ、お蕎麦の時に小分けしないで丸ごと山盛りによそったら、ツレに「食べにくい」とご指摘を受けたため、ちょっぴり手間ですが小分けにして盛りつけます。

らっこの実家では、小分けになんてしていなかったのよ……

山盛りよそった半田めんです。

山盛りに盛りつけるので、小分けになっているように見えないかしれませんが分かれております。

半田めんとめんつゆです。

めんつゆは、かけ麺で食べるには3倍で薄めると少し薄いような印象でした。

2倍半くらいかな?

まあ、味見をしながらだいたいで適当に薄めても大丈夫。

半田めんの食事です。

4人で分けてもまだめんつゆは余ったので(4人で2回食べられそうな分量でした)、食べて薄かったら足せばいいのよ(雑・ザッツらっこ飯)。

 

「いただきます。」

 

 

 

小分けにした半田めんをザルから取り、つゆに沈めます。

半田そうめんと紫蘇です。

一度にたくさん冷たい麺をおつゆに入れるとつゆが冷めてしまうので、らっこは少しずつ入れて食べるのが好きです。

ほかの皆さんはもう少し最初からたくさん入れて食べています。

紫蘇をちょびっと振ってみたり(ちょぴっと過ぎるわ)。

海苔を添えてみたり。

オクラ納豆半田めんです。

オクラ納豆ものせてみたり。

 

初めて食べた時よりもおいしさに慣れた気はしながらも、やっぱりこの麺おいしいぞと。

ねばねばのオクラ納豆とちゅるっちゅるの半田そうめんがお口の中でこんにちは。

うん。

おいしい。

食べかけの半田めんのざるです。

4人前のおそうめんの山が、あれよあれよでこんなんなって、

空っぽになったそうめんをよそっていたザルです。

食べ切りました。

 

もしかしたらでしかありませんが、こぎ母が一番味に敏感なのかもしれないという仮説がらっこの中にあります。

こぎ母も半田そうめんをとても気に入ってくださり

「ちゅるちゅるいくらでも食べられるね」

と喜んでくださっていたのに加えて

「今日は汁もおいしいよ?」

とどんぶりからおつゆもごくごく飲んでくださっていました。

 

こぎ母のおつゆは、少しめんつゆが濃いめだったのかもしれないと思いつつ(こぎ母は濃い味がお好き)市販のめんつゆを使わずに作った「自家製めんつゆ」のおいしさを指して言ってくださっているのかもしれないなと、前向きにとらえることにしました。

市販のめんつゆや蕎麦に付属でついているめんつゆで作った時でも、たまに「汁がおいしい」と喜んでくださっています。

らっこの舌では、自家製めんつゆの味は市販のめんつゆよりも煮干しか何かの苦みとみりんの酒っぽさが少し強いかな~くらいの緩い感想でした。

特段いつもよりとびっきりおいしいかどうかはなんとも。

空になったどんぶりです。

ごちそうさまでした。

 

結局、食べ終わりにめんつゆを残したのはらっこだけでした。

ツレもこぎ父もこぎ母はも、知らぬ間に全部すすってくださっておりましたとさ。

塩分が少々気になりますがね。

おいしかったのならいいかな。

 

「また食べたいよ」

「おいしかったですね?らっこさんにお願いしておかなくちゃね。またよろしくお願いしますって」

こぎ母に頼まれたんだかこぎ父に頼まれたのだかよくわかりませんが、たぶん、頼まれなくてもまた買わせてもらっていたと思います。

 

 

後日、さっそくいつも行っているスーパーで買い足すために、半田めんに出会った売り場を眺めてみたところ……

 

 

 

 

置いてありませんでした(汗)。

 

えええ???!!!

なに?売り切れちゃったの?

置いてあった場所には別の商品が置いてあるんですけど???

 

夏のそうめん売り場用として一時的に仕入れただけのそうめんだったのでしょうか?

また食べる気満々でいたので動揺を隠せませんでしたが、焦る気持ちで常時乾麺を置いてあるスペースに早足で向かってみました。

 

 

 

 

すたすたすたすたっ

 

 

 

ありましたっ。

 

初めて手に取った時ほど目立った印象はありませんでしたが、確かにこの半田めんだ!

値段に目をやると、特売が終ったらしい揖保乃糸よりもいくらかお高くなっておりました。

記憶の中の値段よりも、50~60円高かったのです。

こちらの値段が本来か?

少々買うのを控えようかという気が起きなくもないのです。

 

ツレには一応「お値段高くなっていたんですけど、買ってもらっても大丈夫でしょうか」とお伺いは立てまして、少し高くてもおいしく食べられるんだからいいじゃないかとツレからはOKをもらい、買ってもらいました。

 

ほんと、いつものスーパーでこんなにおいしいおそうめんに出会えてうれしい限りです。

 

せっかく夏に出会ったそうめんですから、冷たい麺つゆにつけて食べてみたい気はやまやまなのですが、何しろ気温が高すぎて、エアコンをきかせて涼しい部屋でいただくものですから、夏でもつい冷麺よりも温麺で食べたくなってしまうのですよね。

暑い部屋で冷たいそうめん。

実家(居間にエアコンが無い)が懐かしいですが、高齢者のいる部屋でむやみに暑いままで過ごすのは危険ですね。

 

冷たい半田そうめん……

 

次かその次かその次の次か……(いつだよ)

 

 

万が一スーパーで買えなった時に備えてと思って、一応製造元である徳島県の小野製麺有限会社(まるたけ小野)のウェブサイトを拝見しましたが、通販のページではスーパーで買ったそうめんと同じ商品は見つけられませんでした。

???

スーパー専用?パッケージが変わった?実は販売終了になった在庫品?だったのかしらとかなんとかかんとか。

答えが出ないのでいろいろ想像してみました。

 

通販ページで見つけてしまった、ちょっと等級が上るっぽい特選品とか、極みだとか極細だとか、知らなければよかったのにと思わずにはいられない品々……

今のらっこには高級品でございます。

 

いつか、いつか、いつかね、いつか……

 

 

ごちそうさまでした。

読んでくださりありがとうございます。

 

よかったらどうぞ、小野製麺さんの半田めん、ぜひいただいてみてください。

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