介護 暮らし

高齢者の転倒。やる気と危険は隣り合わせ⑤傷の手当|らっこ

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やる気がありすぎて庭ですっ転んで怪我をしたこぎ父の手当です。

 

これまでの話

窓の外から誰かに呼ばれたらっこ
高齢者の転倒。やる気と危険は隣り合わせ①|らっこ

日差しが眩しいほどに明るい冬のある日の午後。 昼食後、庭に面した窓際の席で、らっこは熱心にジェイコムマガジンを読んでいました。       庭から窓をノックする音が。 庭 ...

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ちょっと転んじゃったこぎ父
高齢者の転倒。やる気と危険は隣り合わせ②|らっこ

らっこが振り向くと、腕を血で染めたこぎ父が庭に立っていました。 前回の続きです。     「ちょっと転んじゃって」 ご自分の足でしっかりと立って、言葉もしっかりしていましたが、なに ...

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つっかけからかかとがはみ出して非常に不安定なこぎ父の足元。
高齢者の転倒。やる気と危険は隣り合わせ③|らっこ

こぎ父が庭で転んで怪我をしてしまいました。 ②の続きです。   ジェイコムマガジンに夢中になっていたらっこは、ほんの4~5メートル先で起こったこぎ父の転倒にまったく気が付きませんでした。 こ ...

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足の甲にも出血大サービス
高齢者の転倒。やる気と危険は隣り合わせ④|らっこ

庭でつっかけを履いて不安定な状態ですっ転んで片腕血まみれになりながらも庭木の剪定を続けていたこぎ父です。 これまでの話   こぎ父が庭で剪定していたのはツツジの枝でした。 こぎ母が病気をする ...

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大事に至らずに済んだので、らっこの書き方は軽い感じですが、大事に至っていてもおかしくなかった状況だったと思います。

家庭内での高齢者の転倒事故。

笑えません。

 

まずは傷口を水道水でジャージャー洗ってもらいました。

水は冷たいからお湯で洗ってはどうかとらっこが言っても「水で大丈夫」ってこぎ父。

1月なのに肌着姿で水道の水って……

寒さ気温差に冬場は特に気をつけたほうがいいはずなのですが、もうね、お元気で何よりです。

手当ては最初、消毒をして絆創膏を貼ろうかと思い、消毒用の脱脂綿があるかしら?(ガーゼはあるけど脱脂綿の常備はありませんでした)ないなら……!!
そうだそうだ買っておいたんだ。

思い出してちょいと出番です。

 

キズパワーパッドという名前の方がらっこには馴染みがあるのですが、薬局の売り場で値段と相談して選んだ商品でした。

クイックパッド。

湿潤療法という、かさぶたを作らずに傷の手当てをする方法を実践する時がきました。

傷口を消毒せずに湿らせた状態に保つことで自分自身の回復力を最大限に生かす手法?みたいなことだと解釈しています。

こぎ父には、

「消毒はしないでください。水で洗うだけでいいです」

と何度も言いました。

 

こーぎー家には元々普通の絆創膏しか備えがなかったので、買っておいたらいつか出番が来るかもしれないと思ってこっそり買っておいたクイックパッド。

出番が来たぞと。

傷口にラップを巻いて湿らせておくという方法もネットで読んだことがありますが、ラップを使っての手当ては自分に何かあった時用の知識として備えておきまして、こぎ父にはきちんとあるもの使って手当です。

 

出番はきましたが、正直なところですよ?

この手の絆創膏ってさ、高価よね。

 

これを絆創膏と言っていいのかちょっと分類というのがわからないのですが、一般的な粘着テープとガーゼが当ててある絆創膏とは値段が全然違いますよね。

そんな高価でたぶん効果もあるこちら、らっこが実家にいた頃に祖母の訪問看護で看護師さんが教えてくださった方法で行います。

製品の正しい使いかたには合致しませんが、なんで「正しくないのか」を理解してみると看護師さんの方法が「間違っていない」ことも理解できます。

 

 

1.使用に耐えられる程度の傷に対して、傷の大きさに合わせてカットします。

2.傷にクックパッドを貼って、上から防水テープを貼ります。

3.傷の経過をよく観察して、適宜はがして傷を洗って清潔にして貼り直してを繰り返します。

 

 

 

なぜ傷の大きさに合わせて切るのかって?

高価な絆創膏がもったいないからです。

身も蓋もない感じですが、これが看護師さんから教わった方法です。

パッドを貼りたいのは傷口で、傷の周りの健康な皮膚にはパッドの高価な有効成分は必要ないわけです。

そこで必要な大きさにカットして傷に当て、その上から防水フィルムを貼ることで傷を保護するというわけです。

看護師さんに教わるまではらっこには馴染みがなかった防水フィルム。

こちらも薬局で普通に買えます。

ロールタイプを買って来ていたので、自分で必要な大きさにカットして使います。

防水テープを切り張りするのが煩わしかったりしたら、絆創膏はカットすることなくそのまま使えばいいのだと思います。

製品説明にあるとおり、カットすることなく使うのであれば、防水テープの必要はないくらいの防水効果があるそうですから。

そのために、傷の大きさで選べる大中小と商品のサイズや形がいろいろ売られているのですね。

手間を取るか何を取るか。

 

どうしてこういう使いかたを教わったかということも書き添えておきます。

教えてくれた看護師さんが手当てしてくださっていたらっこの祖母の傷の面積が、とても小さかったからです。

  1. 手当てのたびに市販のパッド1枚すべてを使う必要はないこと
  2. 普通の絆創膏よりもあれば使った方がいいから、家庭に備えておいたらいいこと
  3. 使う時には、必要な面積だけ切って使えばいいこと
  4. 切って貼った上から保護用のテープを貼ればそれでいいこと

らっこが祖母の手当てをすることはありませんでしたが、母親が経過観察をしながら時々貼り替えていたように記憶しています。

 

こぎ父に座ってもらって、らっこがカットして貼ってカットして貼って。

らっこの慣れない手当てに時間がかかったため、歯磨きを終えたこぎ母がこぎ父の怪我を知って質問攻めに(笑)

 

ひととおり質問し終えると、らっこに「ありがとうございます」と言ってくださるこぎ母なのでした。

「貴重な時間をごめんなさいね。手当をしてくれてどうもありがとうございます」

素人手当てで何とかなりそうでよかったです。

絆創膏を張り終えたらっこが部屋を出てたあと、こぎ父とこぎ母が二人で話しているこのが聞こえてきました。

「お母さんがさ、ほら、午前中庭を見ていて『ツツジの枝が伸びてきてる』って言っていたじゃない?それでツツジを切っていて転んじゃったんだよ」

ははん。

それでちょちょいとやってしまおうと、つっかけで庭に出てしまったんですねぇ。

やる気がありすぎてほんとにもう……

まあ、こぎ母はご自分でそんな風に言ったことはもう覚えていなかったようですけれどね。

 

夕食のとき、こぎ父の怪我の話になり、改めてこぎ母とツレとらっこから「なんで?」「どうして?転んだ?」「あそこでどう転んだんだ?」の質問攻めにあうこぎ父でした。

つっかけがいけなかったと反省されてました。

この時本当は、質問する前にするべきことがあったんだったとらっこ、後になって反省しました。

後悔とも言いますね。

長くなってしまいました。

次回で終わります。

つづく

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