きのこ ごはん らっこ飯

松茸だけで炊き込みご飯|らっこ飯

松茸ご飯です。

生きていると何が起こるかわかりませんが、まさからっこが松茸でご飯を炊く日が来るとは思っていませんでした。

こぎ弟さん(ツレ・こーぎーの弟さん)から、頂き物のおすそ分けをいただき、人生初の松茸ご飯に挑戦です。

頂いた松茸の写真を撮るのを忘れました……

松茸の炊き込みご飯

米 1合
松茸 小2~3本
顆粒だしの素 5g
しょう油(薄口)大さじ1弱
酒 大さじ1 1/2
みりん 大さじ1/2
塩ひとつまみ

米、洗って30分間浸水させてしっかりと水気を切る。

炊飯器にお米と調味料を入れ、1合の水分分量を入れる。

 

以上です。

ちなみに、この分量では作っておりません。(おい)

らっこ、初めてのマツタケ物語

こぎ弟さんは、「うちでは昨日焼いて食べたよ。ちゃんと食べられたから」

と言って持ってきてくださった松茸は8本。8本。8本!

記念に松茸と記念撮影でもしておくんだったわ……

こぎ弟さんの会社の方が、上海からのお土産でくださったーーそんなエピソードだったように記憶しています。

ひと月ばかり前にきいたときのお話は、

「お土産に松茸をもらったんだけど、飛行機の運休で何日か帰国が遅れた影響で傷んでしまっていたんだよ。食べられなかった」

お土産の松茸の状態を見て、とても食べられないと判断されたようで、全部処分してしまったとのことでした。

そんな残念な記憶が新しいうちに、今度はちゃんと予定通りに帰国でき、いただいた松茸だったそうです。

 

『松茸触ったことがない人が松茸焼くってハードル高くねえか???』

頂いた嬉しさ半分、どうやって食べたらいいのか戸惑い半分。

いや。戸惑いしかねえ……

実家にいた頃であれば、間違いなく、母親一人にお任せして、自分はノータッチで出来上がりの松茸料理をいただくだけでしょう。

しかし、ここはこーぎー家。

自分が調理しないと食べられない!!!(汗汗汗汗)

結局、近所のSさんに助けを求めることにしました。

こぎ母がカレーを作った時にも食べに来ていただいている、こぎ母と同郷のお友だちです。

 

その日、Sさんがこぎ母をお昼のホットケーキ作りに招待してくださっていました。

Sさんのお宅でSさんとこぎ母が焼いたホットケーキのおすそ分けを、こーぎー家で、ツレとこぎ父とこぎ弟さんとらっことでお昼にごちそうになっていました。

こぎ弟さんが帰った後、Sさん宅に松茸を持って参上しました。

「松茸をもらったんですけど、かくかくしかじか。夜ご飯はうちに来てもらって、松茸ご飯を一緒に炊いていただけませんか?」

お願いすると、

「自分も昔、買って作ったこともありましたけど、お金があった頃にねえ。これはまた立派な松茸で」

らっこは、頂いた松茸の数(量)ばかり気にしていましたが、Sさんは量より質を見てくださっていました。

「わかりましたよ」

と言ってくださりました。

 

夕方、Sさんがこぎ母をこーぎー家に送り届けてくださり、ネットで調べてきたというメモを書いて持って来てくださいました。

松茸ご飯の作り方を書いたメモです。

それがレシピの分量です。

「自分で作る時にはこのくらいかしら?なんて適当に作っていたけれど、皆さんで食べてもらうにはと思って、調べてきたんです」

Sさん!

わざわざどうもありがとうございます。

かえってなんだかすみません。

 

こーぎー家の炊飯器が5合炊きのため、米は4合で作ることにしました。

作業の写真はありませんが、Sさんと一緒に作業開始です。

 

まず、松茸をキッチンペーパーで拭きましょうと拭き始めたのですが、表面が全体的に黒く、ホコリが土かわからんぞ?と、食べる時じょりじょりしそうだな?なんて思っていたら、Sさんも、「これは水で軽くササっと洗いましょう」と言ってくださり、洗ってもらいました。

 

きのこの旨味が逃げてしまうから、水では洗わない

 

作り方にはよくそんな風に書いてあるようですが、状況によっては洗うという判断も必要ですね。

らっこがひとりで作っていたら、洗うのをためらって砂だらけの炊き込みご飯になったかもしれません(汗)

「石づきの硬い部分は、鉛筆を削るようにこそぐと無駄なく食べられるそうですよ」

Sさんに教えてもらいながら固いところを切り落とし、確認してもらうと、Sさん、触って「あら、ここがまだ固いですかね。もう少し切りましょう。食べたときに固いところがない方が美味しいですよ」と教えてもらいました。

一人で作業しなくてよかった……

松茸を薄く切るのも、「こんなんでしょうか?」「そうですね。もう少し薄くていいですよ」と、結局Sさんにかさの部分の包丁はやってもらい(薄くてきれい!)らっこは軸の部分を手で割く係に。

 

松茸がたくさんだったので、形のいいところをお吸い物用にとっておきました。

 

調味料を合わせます。

米1合分の分量をそのまま4倍にすると、トンデモ分量になりそうだということで、いきなり混ぜずに、調味料だけで合わせて味を見て、お米に加えてみればいいでしょうと、Sさんが作ってくださいました。

こーぎー家には料理酒がないのと、料理酒代わりに使えそうな日本酒もなかったので、みりんで調整。

すみません。

分量、結局どのくらい入れたのかわかりません。

いきなり分量で決めて混ぜずに、少しずつ合わせたのと、覚えていないのと……

 

振り返ればすごく単純なことですが、お米と合わせる前に調味料だけで味のバランスをみるというのは、Sさんのおかげです。

らっこだけだったら、行き当たりばったりで作ってしまったかもしれません。

一人で作業しなくてよかった……

つくづく思うらっこです。

 

お米と調味料をよく合わせてから、水を分量まで入れます。

松茸はお米の上に最後に入れて、混ぜるのは炊きあがってからだそうです。

何しろ松茸がたくさんあったので、「全部入れたら多すぎそうですね」とのSさんの判断で、少し残して冷凍保存しておくことにしました。

 

炊飯器のスイッチオン。

あとは炊飯器任せです。

炊きあがった松茸ご飯です。

こんなに贅沢な松茸ご飯があるでしょうか?

ぐふふふふ。

お椀によそった松茸ご飯です。

お椀によそって、松茸がこんなに入っています

松茸ご飯と松茸のお吸い物とひじきとしらたきの煮物です。

味はSさんに調整してもらったお吸い物と、ひじきの煮物と一緒に、「いただきます」

 

松茸の炊き込みご飯のおまけ。

炊飯器のスイッチを入れたところで、Sさんが「それではこれで」と帰ろうとするものですから、

「……え?あれ?えええ?」

松茸ご飯を(一緒に)作っていただくついでに、夕飯の松茸ご飯を一緒に食べましょう、というつもりでお願いしたと思っていたのですが、

「いえいえ。皆さんでどうぞ。家の戸締りもしていませんから」

と帰ろうとするので、こぎ父も驚いて、

「一緒に食べるつもりでお呼びしたんですよ。戸締りしたらまた来てください」

と説得してくださり、ちゃんとまた、ごはんが炊けた頃に来てくださり、5人で松茸ご飯に舌つづみを打ちました。

 

冷凍しておいた松茸は、台風の影響で転電していた14時間余りの間に、軽く半解凍状態になっていただろうとも思うのですが、ドロドロに溶けてはいなかったので、結局すぐには食べず、適当に思い立った日曜日に、今度はらっこがひとりで調味料を合わせて炊き込みご飯を作り、またSさんを呼んで5人でいただきました。

自然解凍させた冷凍松茸です。

冷凍庫から出して置いた松茸は、自然解凍させてみたのですが、結露が起こっています。

冷蔵庫でゆっくり解凍か、レンジで解凍するべきだったかしら……(時すでに遅し)

お米3合で松茸ご飯を仕込んでいます。

こぎ母に研いでもらった米3合で炊いたのですが、食べた後にツレに、

「炊飯器目いっぱい5号で炊いたら、もっとたくさん楽しめたんじゃないの?」

と、あまりにもその通りな感想をいただき、

「5合炊きで5合炊くのは美味しくないとか難しい」

って、そんなことを母親が言っていたイメージがあったので、「5合炊く」という発想を自分の頭からすっかり排除していたことに気がつきました。

確かに!たくさん炊いたらたくさん食べられましたね。

もったいないことをしてしまったようです。

ツレよ……ごめんなさい……

ま、しょうがない。

3合で炊いた松茸ご飯です。

3合でも贅沢な松茸ご飯がいただけましたから。

お椀によそった松茸の炊き込みご飯です。

松茸っぽいかさの部分を、あえて最後にご飯の上によそってそれらしく見せる技も使いました。(技でもなんでもない)

 

おいしかったぁ……

 

こぎ弟さんとその会社の方とSさん。

ありがとうございました。

ごちそうさまでした。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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