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危機感の違いは想像力の違いですか|らっこ

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水仙の写真です。

お元気ですか。

昔、元気じゃなかった(らしい)人に「元気ですか?」とたずね、かくかくしかじか無茶苦茶憎まれ絶縁した経験のあるらっこです。

(まあ、人を憎む元気はあったということで)

お元気ですか。(まだ言う)

こーぎー家の面々は、おかげさまで元気に(たぶん)過ごしておりますが、窓の外では肺炎の感染が拡大しているようです。

この辺り、窓の外という感覚が、らっこの想像力の弱さを表しているようです。

 

しばらく前のこと。

こぎ母の御友人の同級生の息子さんの映画が、横浜で上映されるとの情報を御友人がくださり、2月の下旬に、4人で映画鑑賞に行こうじゃないかと予定を立てておりました。

 

しばらく前のことです。

 

新藤兼人賞2019金賞を受賞されたという、村上浩康監督の『東京干潟』と『蟹の惑星』。

映画館の上映時間やスケジュールやらを勘案して、『東京干潟』の1作品だけ見て帰りましょうと話しておりました。

予告編を見ると興味がそそられる『蟹の惑星』や、監督の旧作品『流 ながれ』 『小さな学校』 『無名碑 MONUMENT』など、興味はそそられます。

そそられるのですが、

「ひとりで映画館に残って見て帰ります」

というわけにはいかないわけですね。

帰宅してからの、夕飯の支度が慌ただしくなりそうな点をのぞいて、のんびりとその日を楽しみにしていたらっこです。

 

のんびりと。

 

窓の外では、肺炎の感染拡大のニュースが連日耳に入ってくる中、こぎ父が、

「こんな時だからさ。

映画館のような人込みに自分から行くこともないかと思ってね。

行くのを止めようと思うんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい。

 

 

ツレも、こぎ父の言葉にすぐに納得して、

「あえて今行くこともないだろう」

(映画の上映は今だけなんだけどね)

と、予定が中止で決定となりました。

 

予定日の1週間前のことです。

 

今日が何日で昼とか夜とかわからなくなってしまうことの多いこぎ母には、

「お母さんには、映画に行かないことは言わないでおこうと思う」

と、こぎ父の判断です。

 

最初に映画に行きたがったのは、たぶんこぎ母だと思うのですが、4人で行くこととか、何日に行くとか、覚えてはいられないようですから、上映が終ってから、

「あら?映画に行くんじゃなかったっけ?」

と思い出すことがあるかもしれませんが、こぎ父がなんと話すか、黙って聞いていようと思います。

 

 

いつ、自分が窓の内側の人間になるかもわからないこと。

 

そんな想像力を、もっとらっこは働かせにゃあならんのだろうなと思うものの、のんきにのんびりな性分は、一日二日じゃどうしようにもありません。

 

できることを淡々と。

 

読んでくださり、ありがとうございます。

 

生きとし生けるすべてのものが、どうか元気であれますように。

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