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こぎ父だけが知らない。|らっこ

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こぎ母はいつも、こぎ父のことを「お父さん」と呼んでいます。

お母さんお父さんと呼び合うこぎ父とこぎ母

ご友人さん方と電話で話すときも

お友達にもお母さんお父さん呼び。

互いを「お父さん」「お母さん」と呼んでお話をされています。

恋愛時代にお二人がなんと呼び合っていたのか気になるらっこですが、まだ一度もきいたことがないんだなこれが。
(いつかききたい)

 

こぎ母が「お父さん」に向かって「お父さんはいないの?」と尋ねるようになったのは最近のことです。

今日の夕飯時にも、ずっとこぎ母の隣に座って、一緒にふたりでおしゃべりをしていたこぎ父に向って

「お父さんいないね?」

「……

 

 

 

ここにいますよ?」

「あれ?いたの?
いつからいたの?」

こぎ父は話を合わせて
「さっきまで机の下に隠れていたんだよ」なんて。

 

それとは別に、3年前からよくある光景があります。

知り合いの安否を尋ねるこぎ母

こぎ母が知り合いの安否をこぎ父に尋ねるのは日課のようなものです。
(ついさっき電話で話した人、何十年もあっていない人織り交ぜて)

席を立つこぎ父

 

部屋を出ていくこぎ父

 

こぎ父の席を向いたままのこぎ母

 

こぎ父に知り合いの安否を尋ねるこぎ母

 

 

こぎ母の話し相手は、いつだってこぎ父です。

 

誰もいないこぎ父の席に向かって質問をすることはこぎ母の日常……

 

初めてこぎ母のこの様子を見たときには正直驚きましたし、今でも時々ハッとします。

どんな世界を見ているんだろうなって。

 

最近徐々に、らっこのことが分からなくなってきている気配です。

 

読んでくださりありがとうございます。

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