「こぎ兄が午後、家に来るって。お母さんの元気な顔見に来るんだって。台風が近いから今日でなくていいって言ったんだけど、お祝い持って来るそうです。今日は私の誕生日なんですよ」
こぎお兄さんからの電話の後で、こぎ父から話がありました。
ツレは「ああそうだった」というくらいですが、当日になる前にわかっていたら、私でもお赤飯を買うか何か準備ができたかもわかりませんが、お祝いになりそうな何も、用意できていません。
こぎ母(要介護1)が脳出血で入院する前は、家の誰かの誕生日には、こぎ父がお赤飯(レンジで温めて食べられるタイプ)を買って来てくだっていました。
こぎ母がご飯の支度をしてくださっている頃、お赤飯をレンジで温めるか湯せんで温めるかでこぎ父と揉めて、険悪な雰囲気でお赤飯をつついた日があったことが懐かしいです。
あれは誰の誕生日だったでしょうか。
諸行無常です。
午後、こぎお兄さんがケーキとお弁当を用意して来てくださいました。
ふふふ。
家でケーキを用意していないことはお見通しだったようです。
「今日はお祝いだから、顔を見に来たよ」
こぎおお兄さんの言葉に、こぎ母はご自分の誕生日かとしばらく勘違いされていたようでした。
「あら?私の誕生日じゃないの?」
クスクス。
ケーキは5人で一緒にいただきました。
写真は撮りませんでしたが、こぎ母の誕生日の時にこぎお兄さん一家でお祝いに来てくださった時に用意してくださった「81」のローソクを取り出して使いました。
こぎお兄さんはお茶だけ飲んで、このあと人と会う約束があると言って帰られました。
夜は、買って来ていただいたお弁当で豪華な夕食になりました。
お赤飯にしようか迷って、結局お強(こわ)入りのお弁当を選んだんだよ、とのことでした。
こぎ母には量が多かったようで、ツレとこぎ父がおこぼれをいただいていました。
らっこもお腹いっぱいです。
おいしかったです。
ごちそうさまでした。
大型台風が上陸する前の不気味な静けさの夜。
こぎ母と並んでテレビを見ていたようですが、いつの間にかこぎ父は、寝息を立てていたようです。
今日も一日お疲れさまでした。
今夜は落ち着かないかもしれませんが、ゆっくり休んでください。