パパイヤです。
食べていますか?
らっこはこの度、初めて生のパパイヤを買って切って食べました。
甘いけれども渋いような苦いようなえぐいような甘いような。
微かに口の中がヒリリとして、初めての感覚。
またスーパーに並んだら、買ってもらおう……かな……?
らっこの初めてのパパイヤ物語です。
切り方?食べ方?の参考にもなるかもしれません。
お付き合いください。
スーパーの野菜売り場にならんでいたパパイヤ。
前回売場で気がついた時には買わずに帰りましたが、
「今日は、スーパーに珍しくパパイヤが売ってたんですよ~」
と夕食時に、こぎ母に報告したところ、
「あら珍しい。買ってきたらよかったのに。今度は買ってきたらいいよ」
と言ってくださっていたので、再度スーパーで見つけたので買ってもらいました。
ツレの話では、こぎ父の転勤で台湾で暮らしていた頃、よく食べていたそうです。
約40年前のことです。
台湾では特別な食べ物ではなく、なんてことなく日常的に食べていたそうです。
さすが(?)台湾。
みなさん食べ慣れていたそうですが、日本に帰国して以降、ナマで丸ごとのパパイヤを食べた記憶はないとのこと。
ヨーグルトに入れてよく食べている、ドライフルーツミックスにも入っていますが、当然、乾燥していますし、小さくて四角くい。
まるごとパパイヤは約40年振り!?
最後に食べたのは、らっこが生まれる前か……
スーパーでは、らっこはおいしいパパイヤの見分け方がよくわからなくても、なんとなく色の綺麗な黄色いものを選んだら、ツレが「これは傷んでいるよ」と選び直し。
少し茶色くなっている部分がありました。
一番おいしそうなのを1個、吟味して選んで買って帰りました。
フィリピン産のパパイヤだというのに、ヘタのところにハングルの新聞紙片が付いていました。
韓国経由なのでしょうか?
輸入果物の流通事情は存じ上げません。
新聞紙は取り除き、さあさあさっそく切りましょう。
一応、切る前にツレに食べ方を聞いてから取り掛かります。
『タテ半分に切って、種はスプーンで簡単に取れるのさ。
それを半分に切って、4等分にすればいいよ。
食べやすいようにタテに包丁を入れて、皮から切り離すといいよ』
『メロンみたいに切ればいいんですか?』
『そうそう』
なるほど了解です。
まずは、タテ半分に切ります。
初めてパパイヤに包丁を当てるので、単純な感想として、思ったよりもやわらかい。
皮が想像していた以上にやわらかい果物でした。
滅多に切る機会はありませんが、メロンやスイカの方が皮が硬くて切りにくいですね。
大変じゃなくてよかった~。
パカッ。
おおっ。
これがパパイヤの色なのねっ。
ツレから、中には黒い種が入っていることは教えてもらっていましたが、本当に真っ黒でおうおう。
スイカの種より黒々としていてまん丸い種がぎっしりと。
種はスプーンでなるほど、何の抵抗もなく取れますね。
かぼちゃのような色ですが、やわらかいのでちょちょいと取れました。
黒い種は取り除きましたが、なんとなく、種の周りのワタを残してしまうのは、らっこの貧乏性です。
これをもう半分に切って、食べやすいように刻みます。
タテに切れ目を入れてから、皮をはがすように切っていたのですが、先に皮からはがして、それからタテに切れ目を入れたほうが切りやすいですね。
ここまで切って気がつきます。
ワタは、きれいに取った方がおいしそうだぞと。
おいしそうじゃないですか!
前日の夜、葉にんにくと豚肉を茹でた残り汁で作ったおじやにゆで卵をトッピングしたお昼のデザートに。
おじやに入っているオレンジ色は、パパイヤじゃないよ?にんじんだよ。
「いただきます」
テーブルの上に並んだパパイヤを見て、こぎ父も、珍しいパパイヤに喜んでくださいました。
こぎ母の反応を、たぶん、みんな(こぎ父・こーぎー・らっこの3人)なんとなく気にしていたと思うのですが、席についてもすぐには気がつかないこぎ母。
こぎ父がこぎ母に、「これはなんでしょう?」とお皿を指差して問いかけます。
「あら?なんだったっけ?」
こぎ母も何かはすぐに分かったようでしたが、残念。単語が出てこない。
「パパイヤだよ」
ツレが答えると、
「そうだパパイヤだ」
と嬉しそう。
よかったよかった。
喜んでもらえた。
おじやのお皿をよけて、真っ先にパパイヤにフォークを刺したこぎ母。
どうぞどうぞ。
食べたい物から食べてください。
「ん!おいしい!!」
わーい。やったー。
こぎ父に、「ごはんを先に食べた方がいいんじゃないか?」
と促され、パパイヤを途中におじやを食べ始めたこぎ母でした。
お鍋に微妙に残ってしまったおじやを、ツレとらっこでおかわりして食べて、いよいよらっこも、デザートのパパイヤです。
包丁で切った皮より実はさらにやわらかい。
食べごろに食べられたと思っていいのでしょうか。
らっこにとっての初めての生のパパイヤは、甘いような渋いような苦いようなえぐいような。
初めてだったので、手放しでおいしいと言える味ではありませんでしたが、全体的にはおいしく食べられたと思います。
メロンのように、ワタの部分も甘いかな?と期待して食べてみましたが、渋い渋い。
こぎ父に、「そこはおいしくないよ~。食べなくていいんじゃない?」と言われました。
その通り。
ワタをしゃぶるのは諦めました。
ツレもこぎ父もこぎ母も、フォークをスプーンに持ち替えて、皮に残った身を一生懸命こそいで食べていました。
「誰が一番きれいに食べられるか競争だね」
こぎ母が一生懸命こそぎながら食べる姿を見て、なんだか安心したらっこでした。
「外で食べる時にはさ、こんな風にしては食べられないけれど、家で食べるんだったらね」
と言って、一生懸命ほじって食べていたこぎ父の食べ終わりがコチラ。
お見事!
食べ終わったこぎ母は、一生懸命食べたものを覚えようと、ツレに教わっていました。
あれこれ全部省略しますが、こぎ母には、おいしい
「パエリヤとパパイヤをお昼に食べた」
ことになっていました。
はい。
パ、パエリヤ?
おじやなんですけどね。
お昼の洗い物も忘れて、食べたものの名前を忘れる前にと、これまた一生懸命に、日記帳に書いていたようでした。
書きながらまたすぐに忘れてしまう「パエリヤ」(違うよ?)と「パパイヤ」の名前をこぎ父に教えてもらいながら、なんて日記に書いたのかはわかりませんが、きっとおいしかったと書いてくださったんじゃないかと思います。
日記には、ちゃんと、おじやって書けたかな?
台湾時代によく食べていたというツレが言うには、パパイヤはう〇ち臭いのだそうです。
食べ始める前に、「臭いでしょう?」と言われましたが(これから食べようとしているのに言うなや)、切った時も食べている時も、あまりニオイは気にならなかったらっこです。
鈍感も、たまにはいよね。
臭いパパイヤもあるんでしょうけれど。
「中に黒い種が入っていたでしょう?」
とツレにきかれて、取り除いた種を見せたら、
「そうそう、これだよ。パパイヤの種」
懐かしそうに言ったのが印象的でした。
写真で見るのと、実際に見るのとでは、懐かしさがまったく違うのでしょう。
「パパイヤって、高級品でしょう?高かったんじゃないの?」
と、さすがの主婦目線の質問に、いつも行っているスーパーで買ってきたこと、1個税抜き299円だったことを伝えると、
「あら?それなら安いんじゃないの?1個だけ買ったの?1個しか買わなかったの?もっと買ってくればよかったのに。今度は2個買ったらいいじゃない」
そんなやり取りがありました。
40年以上振りでも、こぎ母も覚えていたくらいですから、またスーパーに並んだら、買ってもらいましょうかしら。
299円!
台湾では当時、いくらくらいで買えていたんでしょうね。
また、おいしいパパイヤに出会えますように!
ごちそうさまでした。
読んでくださり、ありがとうございます。
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~初パパイヤの話の終りに~
残念なことに、らっこの初パパイヤの記憶は、お腹の急降下との記憶に重なりました。
たぶん、葉にんにくを茹でたおじやをおかわりしたせいで、お腹がピーゴロ(汗)。
皮に残った身をほじくるどころではなく、トイレに駆け込んでいました。
おじやもパパイヤも、おいしかったんだけどなあ……
ああ。今度食べる機会があれば、にんにくとは一緒に食べまいと心に誓ったらっこです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。