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認知症の母に癒される瞬間は就寝前のあいさつ巡回|仕事と介護の両立

寝る前に「ありがとうございました」と言ってくれる母親です。

今日も一日ありがとうございました。
朝から晩まで面倒をかけて本当にごめんなさい。
先に休ませてもらいます。
ご飯、おいしかったぁ。

1日の最後に、私と連れの仕事部屋に挨拶に来る母のセリフです。

回復期リハビリテーション病院を退院して自宅に戻ってから、毎日欠かさず寝る前に私たちのところへ笑顔でやってきます。

母は脳梗塞で入院する前から軽い認知症の疑いがあり、本人の意思で「もの忘れ外来」にも通っていたさなかに脳出血を引き起こしました。

一時は左半身が完全に麻痺し、車いす生活を家族で覚悟したのですが、母自身の精力的なリハビリへの取り組みの効果もあって、車いすも杖も補助がなくても歩けるまでに回復しました。

このブログでは介護に直接携わる家族の葛藤や、母からもらう癒しなどをテーマにした記事を不定期に更新しています。

我が家の晩ご飯

母が通うデイサービスから帰ってくる時間、週に1回作業療法士がやってくる日の母の疲れ具合によって、我が家の夕食時間はまちまちです。

早い時には17時ごろ、遅いときには20時を回ってから夕食になることもあります。

家では2日ごとに母をお風呂に入れていて、おもに私が担当していますが、お風呂上りにいきなり食事というわけにはいかず、必ず休憩させてから夕食の時間となります。

お風呂に入る、食事を取るということ自体が、私たちが思っている以上に母の体には負担となるようです。

そのあたりは回復期リハビリテーション病院を退院するときにも、こまめに休憩をはさむようにとアドバイスを受けました。

とにかく食欲だけはあり、連れが作った食事をおいしそうに食べる母を見ていると、まるで小さな子供がご飯を無我夢中で食べているようにも見えます。

私はまだ子供を持ったことがないのですが、子供を持つと親はきっとこんな風に感じるんだろうなぁと思います。

ときにはイライラすることも

その日の母の体調にもよりますが、いつにもまして同じことを何度も聞いてきたり、簡単な動作に時間がかかりすぎてしまうこともあります。

私は自宅で仕事をしているので、母の介護の合間に仕事、仕事の合間に介護といったどっちつかずの毎日を送っています。

私の父親と私の連れ、私の3人がそれぞれ助け合いながら母の生活の補助をしています。

父親が疲れ果て、母の介護を拒否して部屋にこもってしまったことや、連れの精神状態が不安定になってしまうこともあります。

私自身、自分がイライラしていると感じるときもあります。

母の認知症はこれから進んでいくことはあっても良くなることはないはずなので、今後ますます家族3人が助け合って母を支えていく必要があると思っています。

仕事と介護を両立させることの難しさ

実は私、アフィリエイトで15年ほど生計を立ててきたのですが、昨今のグーグルアップデートの影響で、現在収入が途絶えつつあります。

アフィリエイトだけで食べていくのは無理と判断し、健康診断車のドライバーというアルバイトをすることになっていました。

健康診断車のドライバーとして採用された矢先、母が脳卒中で倒れたため、その話は見送ることになりました。

2世帯の実家に事務所を構えてアフィリエイト専業として生きてきたので、なかなかアフィリエイト以外の仕事という考え方ができない自分が今もいます。

くわえて、母の面倒を父親ひとりに押し付けて、連れと一緒に外へ働きに出るという選択肢もないと思っています。

母の介護をしながらできる仕事を考えた時、アフィリエイトはやはり最強だなぁと感じています。

現在は連れにも手伝ってもらいながらアフィリエイト作業を続けていますが、私がアフィリエイトを始めた当時とは比べ物にならないぐらい難易度が上がっていることを実感します。

キーワードを詰め込めば簡単に上位表示できた時代に始めたアフィリエイトのツケが、今一気にやってきたと思っています。

介護は兄弟の関係を悪化させることも

私は3人兄弟の真ん中で、兄と弟はそれぞれ家庭を持っていて、私と連れは私の両親と2世帯で実家に同居しています。

私の連れには花嫁修業をしてもらうため実家に来てもらったのですが、タイミング悪く母が脳内出血で倒れてしまったため、そのまま母の介護もしてもらう形になりました。

連れに対して一番申し訳ないと思っているのが母だというのが、母の行動や言動からひしひしと伝わってきます。

アフィリエイトが順風満帆だった以前であれば、それこそ母を中心とした生活も可能だったはずなのですが、現在は私自身の収入源の確保もしなければならず、母に付きっ切りというわけにはいきません。

しかし、私の兄に言わせれば、「同居しているなら母親中心の生活をするのが当たり前」という理屈になるようで、実際に介護している人間の苦労がわかっていないんじゃないかと思っています。

兄は社会福祉士の仕事をしている関係で、最終的な将来を見据えて、家を売り払った資金での施設への入居を両親に薦めています。

しかし、自分の家に住みたいと思っている両親の気持ちを知っている私には、そのタイミングは今ではないと思っています。

昨日は弟が実家に遊びに来たので、そのような話もしたのですが、「自分たちが住みたいところに住むのがいい」という結論になりました。

今はまだ父親がしっかりしているのですが、いずれは兄が危惧しているような状況になっていくんだろうとは思います。

自分たちの家に住みたいという両親を、今は支えてあげたいと私は思っています。

連れには本当に申し訳ないと思っていますが、必ず今の苦労以上の幸せを贈りたいと思います。

就寝前のあいさつ巡回

今日も一日ありがとうございました。
朝から晩まで面倒をかけて本当にごめんなさい。
先に休ませてもらいます。
ご飯、おいしかったぁ。

冒頭でもご紹介した上記のセリフは、日によって色々なアレンジがあるのですが、母が寝る前に私と連れに必ずあいさつにやってくる時のものです。

仕事部屋のふすまをコンコンと叩いてから、満面の笑みを浮かべて私と連れにおやすみの挨拶を毎日欠かさずしてくれるのです。

料理を作ろうと始めたものの、途中で何を作っているのわからなくなってしまい泣き出してしまうことや、支離滅裂の言葉を発することも少なくありません。

夕食後に歯を磨き、顔を洗って寝間着に着替え、トイレを済ませてから布団へ入る直前に、毎日必ずおやすみの挨拶を私たちにしてくれるのです。

深々と頭を下げて私と連れに挨拶をしてくれる母を見るたびに、その日母の行動に対してイライラした自分や、面倒くさいと思ってしまった自分のことを後悔します。

少しずつ母の認知症は進んでいるはずですが、それでも父親、私と連れの世話になっていることはきちんと理解しているのです。

母がにこにこ笑いながら1日楽しく過ごせたことを話してくれるのを見ていると、1日でも長くこんな時間が続けばいいなと思います。

心の底から母が私たちに感謝していることがわかるので、母には自分ができることすべてをしてあげたいと、そのたびに思います。

私と連れには母が就寝してからが本業に集中できる時間なのですが、母のお休み前の巡回は気分をほっこりさせてくれる癒しのような存在になっています。

母にとって明日も楽しい1日だったと思えるような、そんな接し方をしてあげたいと再認識する瞬間でもあります。

お母さん、おやすみなさい。

父親にはお疲れ様。

連れにはありがとう。

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