もう2年も前の話になりますが、部屋の片隅に置いてある松葉杖を見てふと思い出しました。
その松葉杖はアメリカのフロリダへスカイダイビング修行へ行ったとき、怪我をして約3ヶ月もの間お世話になった相棒なんです。
救急車で現地の病院へ運ばれたあと、『あなたは歩くことができない。』と言われ、松葉杖が必要だとわかりました。
その松葉杖のサイズを決めるのに必要な身長の単位が、日本とアメリカでは違うんですね。
フィート、インチ、センチ
日本では身長はセンチメートルを使いますが、アメリカではフィートとインチの組み合わせで表します。
たとえば、私の身長180cmはアメリカでは5'11"と表現され、5フィート11インチとなるんです。
なので、病院で身長を聞かれ『180cm』と答えると、看護師二人が困った顔をしてスマホをいじりだしたのを覚えています。
松葉杖はある程度の長さ調整ができるのですが、身体に合ったものでないと本当に困りますよ。
自分の身長をアメリカ式で覚えておく必要はないかと思いますが、松葉杖を英語で『Crutch』(クラッチ)と呼ぶことは覚えておくと、いつか役に立つことがあるかもしれません。
できれば松葉杖が必要になること自体がなければいいのですが・・・。
保険の必要性
日本と違ってアメリカのスカイダイビング降下場では、死亡事故が起こることも救急車が呼ばれることも珍しいことではありません。
たとえスカイダイバーが亡くなる事故が起きても、スカイダイビング降下場はそのまま通常営業をするんです。
日本人の感覚ではちょっと信じられないですよね。
私が怪我をして救急車がやってきたとき、真っ先に聞かれたのが『保険に入っているか。』でした。
このときは民間の保険会社の旅行保険にスポーツ特約を付けていたので問題ありませんでしたが、もしも保険に加入しない状態であったらどうなっていたのか・・・。
初めて海外にスカイダイビング旅行に出かけた時には、クレジットカード会社の旅行保険しか適用されない状態でした。
万が一、怪我をしていたらと思うと、今更ながらぞっとします。
海外旅行をするときには、かけられる保険には入っておくことの重要性を実感させられた1件でした。
現地で使える携帯電話
現地では左足かかとの骨折と診断されたのですが、帰国してみると左ひざ靱帯も損傷していることがわかりました。
日本では大きな病院に行けばそれぞれの専門医に診てもらえますが、アメリカでは専門医に直接予約を入れて診てもらうことになります。
まさか、松葉杖生活を送ることになるとは思っていなかったので、現地のwifiを使えば事足りるだろうと、現地で使える携帯電話は用意しませんでした。
しかし、いざ松葉杖生活が始まると、すべての行動が松葉杖をつくところから始まるため、慣れていないせいもありかなり体力が消耗します。
専門医に予約を入れるために電話を借りに行く行動自体が、ものすごくハードルの高いものになってしまうのです。
現地で知り合った友人にも携帯電話からタクシーを呼んでもらったりと、ずいぶん助けられました。
ただ、専門医の予約も電話をしてすぐに取れたわけではなく、折り返しの電話を待つ必要があったり、帰りの航空券の手配や、保険会社とのやりとりにも電話は必要だったのです。
なので、今回の旅行で怪我をしてしまったのは不本意ですが、旅行先で携帯電話を持つ必要性については痛感させられました。
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